ジョニー・デップが『ファンタスティック・ビースト』降板の舞台裏を語った。
『ファンタスティック・ビースト』シリーズでゲラート・グリンデルバルド役を演じていたジョニー・デップが、同役からの降板を求められた当時の心境を明かした。裁判敗訴直後にワーナー・ブラザースから要請を受けたとされるが、デップは「あれは“辞任”ではなく、“引退”を望まれていたのだと思った」と語っている。
突然の通告-「一瞬で終わった」
ジョニー・デップは、ハリー・ポッターの前日譚シリーズ『ファンタスティック・ビースト』出演中に、突然降板を求められた瞬間を「一瞬で終わった」と振り返っている。英テレグラフ誌のインタビューで語ったところによると、デップは撮影中にワーナー・ブラザースから「辞任してほしい」と告げられたが、真意としては「彼らは私に引退してほしかった」と感じたという。
この通告の背景には、元妻アンバー・ハードとの間に起きた名誉毀損訴訟があった。デップは、2018年に英『ザ・サン』紙が自身を「妻を殴る男」と形容した記事をめぐり同紙を提訴。2020年に敗訴した直後、シリーズ降板に至った。
裁判敗訴と公式声明-グリンデルバルド役の交代
2020年11月、ワーナー・ブラザースは声明を発表し、ジョニー・デップが『ファンタスティック・ビースト』シリーズから降板することを明らかにした。「これまでの映画での彼の仕事に感謝する」とした上で、第3作となる『ファンタスティック・ビースト3』(のちの『ダンブルドアの秘密』)では、ゲラート・グリンデルバルド役を再キャストすると発表した。
これを受けて、デップ自身も「『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役を辞任するよう求められた」とした上で、「その要請を尊重し、同意した」と述べる声明を発表している。
その瞬間の心情について、デップは「ふざけるな。オレは簡単に消せるような存在じゃない」という強い言葉を口にしていたことも明かしており、葛藤と反発の入り混じった状況がうかがえる。
後任はミケルセン-シリーズは現在「棚上げ」状態に
ジョニー・デップは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(16年)の終盤にグリンデルバルド役で初登場し、第2作『黒い魔法使いの誕生』(18年)でも主要キャラクターとして続投していた。しかし、第3作『ダンブルドアの秘密』(22年)では、マッツ・ミケルセンがグリンデルバルド役を引き継ぐこととなった。
当初、同シリーズは5部作として展開される予定だったが、興行成績や制作方針の変化などを受けて、現在は「棚上げ」状態となっている。2022年公開の第3作以降、新作に関する公式な動きは報じられていない。



