グラミー賞受賞のビヨンセを守るウーピー・ゴールドバーグ、保守派メディアの批判に真っ向から反論
保守系メディアからの批判に対し、ウーピー・ゴールドバーグがグラミー賞のカントリー部門で快挙を達成したビヨンセを強力に擁護している。2025年2月3日(日)に開催されたグラミー賞授賞式で、ビヨンセは黒人女性として初めてベストカントリーアルバム賞を受賞。『Cowboy Carter』で三冠を達成するなど歴史に名を刻んだ。
保守系作家のレイモンド・アロヨがフォックスニュースの番組で「ドリー・パートンやフランク・シナトラと比較して不当だ」と批判したことを受け、ゴールドバーグは「The View」の中で真正面から反論。音楽業界の専門家による厳正な審査であることを強調し、アロヨの批判が的外れであると指摘している。
「伝説のアーティストと比較して」フォックスニュースが批判的な見方を示す
フォックスニュースでは、ビヨンセのグラミー賞受賞に対する批判が相次いでいた。同局の看板番組「タッカー・カールソン・トゥナイト」でも、カントリーミュージックの「伝統的な価値観」が失われているという論調が展開され、保守層の間で議論を呼んでいた。
そうした中、現地時間2月4日(月)放送のフォックスニュースにおいて「ザ・イングラハム・アングル」に出演したアロヨは、グラミー賞の投票システムをさらに痛烈に批判。カントリー音楽界の重鎮であるドリー・パートンの受賞が10個、ポップスの帝王フランク・シナトラが11個であるのに対し、ビヨンセの受賞数が35個に達することを挙げ、「才能に見合っているはずがない」と主張した。さらに「基本的に、レディー・ガガの猫の世話係みたいな人間がレゲエやカントリーのベストアルバム部門にも投票しているんだろう。カントリーファンやカントリーミュージシャンにとっては何の意味もない賞だよ」と発言。投票の正当性にも疑問を投げかけたのである。
「音楽は人々のもの」ビヨンセのカントリー挑戦を全面擁護
【動画】「The View」にてウーピー・ゴールドバーグが自論を展開
「まるで白人が彼女のカントリーアルバムを買わなかったかのように…カントリー音楽にしがみつきたいの?」とゴールドバーグは、音楽と人種の問題にも切り込んだ。EGOTの称号を持つ彼女は「音楽にはあなたが言うような問題はない。音楽は人民皆のものなの」と強調し、ジャンルを超えた音楽の普遍性を訴えた。
カントリーミュージック界で黒人女性初の快挙|『Cowboy Carter』が示した新時代
『Cowboy Carter』は、カントリーミュージック界における黒人アーティストの存在感を大きく高めた作品として評価されている。2024年3月のリリース以来、ビルボードのトップカントリーアルバムチャートで4週連続首位を記録。しかし、その実績にもかかわらず、同年のCMAアワードではノミネートすら逃すという事態に直面していた。
ビヨンセ自身、以前からカントリージャンルへの参入を模索していたが「歓迎されなかった」と語っている。そんな中で今回、『Cowboy Carter』でベストカントリーアルバム賞とアルバム・オブ・ザ・イヤー、さらにマイリー・サイラスとのデュエット曲「II Most Wanted」でベストカントリーデュオ/グループパフォーマンス賞を受賞。この快挙は、カントリーミュージックを含む、黒人アーティストが開拓したジャンルを取り戻すという文化的な議論にも一石を投じることとなった。
黒人女性として初めてグラミー賞のベストカントリーアルバム賞を受賞したことは、アメリカの音楽史における重要な転換点として記録されることになるだろう。ビヨンセのこの挑戦は、音楽における多様性と包括性の新たな章を開いたと言える。






