クインシー・ジョーンズ追悼特集でグラミー賞が届けた伝説の数々-シンシア・エリヴォら豪華アーティストが名曲の数々を披露
音楽界に多大な影響を残し、11月4日に他界したレジェンド・プロデューサー、クインシー・ジョーンズを追悼する特別なステージがグラミー賞で実現した。シンシア・エリヴォやウィル・スミスをはじめとする豪華アーティストたちが集結し、ジャズからポップスまで、ジョーンズが手がけた数々の名曲をメドレーで披露。特にスティーヴィー・ワンダーによる「We Are the World」では、会場全体が歌声で包まれる感動的な場面も見られた。
業界の垣根を超えて愛された”Q”-ウィル・スミスが語る特別な絆
追悼ステージの幕開けは、ジョーンズが製作総指揮を務めたテレビドラマ『フレッシュ・プリンス・オブ・ベルエア(原題)』での盟友、ウィル・スミスによる紹介から始まった。スミスは友人たちから”Q”の愛称で親しまれたジョーンズについて「我々の時代において最も影響力があり、革新的な存在のひとりである」と称えた。「クインシー・ジョーンズがいなければ、ウィル・スミスという存在を皆さんが知ることもなかったかもしれない」という言葉からは、亡き友への深い感謝の念が伝わってきた。
ジャズからポップスまで-豪華アーティストが紡ぐ音楽の軌跡
Cynthia Erivo, accompanied by Herbie Hancock, performs “Fly Me to the Moon” during a tribute to Quincy Jones at the 2025 #Grammys pic.twitter.com/ntNOaaVfCc
— The Hollywood Reporter (@THR) February 3, 2025
追悼パフォーマンスは、ジョーンズが初期から情熱を注いだジャズからスタート。シンシア・エリヴォがハービー・ハンコックのピアノ伴奏でフランク・シナトラの「Fly Me to the Moon」をしっとりと歌い上げた後、ブラスセクションが加わり、会場は一気に華やかな雰囲気に包まれた。続いてレイニー・ウィルソンとジェイコブ・コリアーが「Let the Good Times Roll」でステージに活気を与えた。
Cynthia Erivo gets a standing ovation during the tribute to Quincy Jones at the 2025 #Grammys pic.twitter.com/PCpbRaSF2D
— The Hollywood Reporter (@THR) February 3, 2025
その後、スティーヴィー・ワンダーがハンコックとの「Bluesette」での共演を経て、アフリカの飢餓救済のために制作された「We Are the World」を披露。「クインシーはいつも助けを惜しまなかったんだよ。このアンセムをプロデュースした時も、エチオピアで何百万人もの人々に食料を届けることができたんだ」というワンダーの言葉に、会場は深い感動に包まれた。テイラー・スウィフトやビヨンセをはじめとする観客全員が立ち上がり、この歴史的な名曲を共に歌った。
Stevie Wonder just sang We Are the World on the Grammys stage omg
“We are still the people who will fight and die for this nation, so we definitely have to be able to celebrate each other’s cultures all the time.” pic.twitter.com/HzdUcxLgrc
— Spencer Althouse (@SpencerAlthouse) February 3, 2025
若きウィル・スミスへの薫陶-心に刻まれた人生の教訓
ステージに戻ったスミスは、20代前半で『フレッシュ・プリンス・オブ・ベルエア(原題)』に出演していた頃の思い出を語った。「メンター、友人、父親的存在」であったジョーンズは、セットの食事の質が低いことを見過ごさなかった。「『これらの人々の面倒を見るのが君の仕事なんだ』。それ以来、僕はキャリアのすべてにおいて、クインシーの要求に応えられるよう努力してきたよ」というスミスの言葉からは、ジョーンズから受け継いだ人としての在り方が垣間見えた。
感動のフィナーレを飾った伝説の名曲-80年代の輝きを再現
Janelle Monáe performs “Don’t Stop ’til You Get Enough” during the Quincy Jones tribute at the 2025 #Grammys pic.twitter.com/yvre306N38
— The Hollywood Reporter (@THR) February 3, 2025
追悼ステージのクライマックスでは、ジャネール・モネイがマイケル・ジャクソンの「Don’t Stop Till You Get Enough」を圧巻のパフォーマンスで披露。80年代を象徴するムーンウォークや、キラキラと輝く銀色のソックスまで完璧に再現し、ジャクソンとジョーンズが築き上げた黄金時代への敬意を表した。モネイはシャツのボタンを外し、「I♡QJ」と書かれたタンクトップを見せるサプライズで会場を沸かせた。
Janelle Monáe shows off an “I Love QJ” shirt during her performance of “Don’t Stop ’til You Get Enough” during the Quincy Jones tribute at the 2025 #Grammys pic.twitter.com/G1lir4EW46
— The Hollywood Reporter (@THR) February 3, 2025
28個のグラミー賞、史上最多となる80のノミネート、1991年のレジェンド賞、1995年のアカデミー賞ジーン・ハーショルト人道賞、そして2024年11月の名誉アカデミー賞。数々の偉業を成し遂げたジョーンズだが、彼の最大の功績は、音楽を通じて人々の心を繋ぎ、社会に変革をもたらしたことかもしれない。この夜のトリビュートステージは、そんな彼の精神が、今なお音楽界に脈々と受け継がれていることを示す、まさに生きた証となった。
