日本アニメの金字塔『イノセンス』と『攻殻機動隊』が4K映像で蘇る
押井守監督が手がけたSFアニメーション『イノセンス』の公開20周年を記念し、4Kリマスター版が2024年2月28日(金)より劇場公開されることが決定した。同時に『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の4Kリマスター版も上映される。
士郎正宗の漫画「攻殻機動隊」を原作とする両作品は、日本アニメーション史に大きな足跡を残している。2004年に公開された『イノセンス』は日本アニメとして初めてカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出された作品で、今回の上映は20年ぶりのロードショー公開となる。
サイバーパンクの金字塔『攻殻機動隊』が30周年

©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT、©2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD
1995年に公開された『攻殻機動隊』は、西暦2029年の近未来を舞台に、非公認の超法規特殊部隊「公安9課」の草薙素子とバトーの活躍を描いた作品である。海外でも高い評価を受け、『マトリックス』のラナ&リリー・ウォシャウスキー監督に影響を与えたことでも知られ、2017年にはスカーレット・ヨハンソン主演でハリウッド実写版も製作された。
カンヌが認めた『イノセンス』の進化
『攻殻機動隊』から3年後の2032年を舞台とする続編『イノセンス』は、バトーを主人公に据えた物語である。本作は日本のアニメーション史上初めて第57回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出され、現在もその快挙を成し遂げた唯一の日本アニメとなっている。2004年の劇場公開から20周年を迎え、企画上映を除いて20年ぶりのロードショー公開となる今回は、Blu-rayで発売されていた4Kリマスター版の初のスクリーン上映という意味も持つ。
劇場用に新たに制作された『イノセンス 4Kリマスター版』の初号試写を鑑賞した押井監督は、以下のようにコメントしている。
「今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました」
TOHOシネマズ日比谷ほかにて2月28日(金)から2週間限定で上映される2作品。日本アニメーション史に燦然と輝く2つの金字塔が、高品質な音響と4K映像で蘇る瞬間を、ぜひ劇場の大スクリーンで確認してほしい。
監督・脚本:押井守 コメント 全文

押井守
今回『イノセンス』の4Kリマスター版を公開するにあたって、20年ぶり…もしかするとスクリーンで初めて、通して観たかもしれません。とても綺麗で美しく仕上がっていて良かったです。
当時は、何年もかかって手描きやCGで仕上げた画を細かなディテールまで映像で再現できなかった。ですが今回、高解像度のデジタルスキャンをしたことで、画の精度が格段に上がったと思います。4Kの威力を確かに感じました。それで当時のことを思い出しましたが、当時は病んでたなと(笑)。『イノセンス』が完成した後、2ヶ月くらい寝込んで立てなかったんですが、この作品にはその病んでるエネルギーが入っていました。美しいものを作るためには、何かを乗り越えないといけない。改めて観て、この作品から情念というのか退廃的な魅力を感じました。 皆さんにもぜひ劇場でご覧いただきたいです。
作品情報
<概要>
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、2029年の近未来を舞台に、サイバー犯罪に対抗する公安9課のメンバーたちの活躍を描く。続編となる『イノセンス』は、その3年後を舞台に、バトーを主人公として展開される物語である。
『イノセンス 4Kリマスター版』
原作:士郎正宗(「攻殻機動隊」講談社刊)
監督・脚本:押井守
制作:プロダクション I.G
上映時間:99分
©2004 士郎正宗/講談社・IG, ITNDDTD
配給:TOHO NEXT
『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊 4Kリマスター版』
原作:士郎正宗(「攻殻機動隊」講談社刊)
監督・脚本:押井守
制作:プロダクション I.G
上映時間:85分
©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT
公開情報:2024年2月28日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか 2週間限定公開
配給:TOHO NEXT
