『IT/イット』シリーズの悪夢が再び現実に―ペニーワイズが世界の街に出現。
あの恐ろしいピエロが、再び街に現れた。HBOの新作スピンオフ『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』のプロモーションとして、世界各地でペニーワイズが目撃された。
世界各都市に“ペニーワイズ”が出現-赤い風船が街を覆う
映画『IT』シリーズで知られる“踊るピエロ”ペニーワイズが、水曜日、世界の主要都市に姿を現した。これは、HBOが制作するスピンオフシリーズ『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー “それ”が見えたら、終わり。』のプロモーション企画として行われたもので、ニューヨーク、ロサンゼルス、パリ、ワルシャワ、マドリード、マニラ、メキシコシティ、サンパウロなど、各地の路上に突如出現。大きな赤い風船を掲げたペニーワイズの姿が目撃され、人々の注目を集めた。

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このキャンペーンは「レッド・バルーン・テイクオーバー」と名づけられ、無数の風船の束や作品を象徴するイースターエッグなどが街のあちこちに設置された。HBOによるこの一斉展開は、恐怖とユーモアを融合させた“体験型プロモーション”として話題を呼んでいる。
『IT』前日譚として描かれる“呪われた町デリー”
本作『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』は、映画『IT』シリーズの前日譚として制作された。原作はスティーブン・キングによるホラー小説『IT』で、物語の舞台となるメイン州の小さな町デリーは、27年ごとに姿を変えて現れ、子どもたちを襲う“それ”の存在によって呪われている。
シリーズでは、1962年のデリーに暮らす新たなキャラクターたちが登場する。物語はキング原作の中に描かれた回想の一場面を基に構築され、徴兵された黒人軍人を中心とするエピソードが軸となる。過去と恐怖、そして町に潜む狂気が交錯するこの時代設定は、映画版よりもさらに人間的な恐怖を掘り下げるものになりそうだ。

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製作陣が再集結-アンディ・ムスキエティが4話を監督
本作は、映画『IT』シリーズを手がけたアンディ・ムスキエティとバーバラ・ムスキエティ、そして脚本家ジェイソン・フュークスによって開発された。フュークスはブラッド・ケイレブ・ケインとともに共同ショーランナーを務め、シリーズ全体の構成を担っている。アンディ・ムスキエティは全9話のうち4話の監督を担当し、映画版の恐怖演出をそのままテレビシリーズに持ち込んだ。
製作陣が映画版と同じチームであることから、作品の世界観は完全に連続しており、ファンにとっては“正統続編”ともいえる仕上がりになっている。『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』は、10月26日(日)に初放送を迎える予定だ。
ビル・スカルスガルドが“ペニーワイズ”として帰還-「もう終わりだと思ってた」
映画版で狂気と恐怖を見事に体現したビル・スカルスガルドが、再び“ペニーワイズ”としてスクリーンに戻ってくる。当初はキャラクターの継続を断っていたスカルスガルドだが、今年初めのインタビューでテレビシリーズ版について「ハードコア」だと語り、復帰を決意した理由を明かしている。
「もう終わりだと思ってたんだよね」「『ノスフェラトゥ』を撮影していたから、『よし、これでモンスター役には終止符を打とう』って感じだったんだ。でもバーバラとアンディだし、彼らのことは大好きだから……それで、思ってたより楽しめたんだよ。古き良きペニーワイズの違う側面を探求できたしね。まだ見たことのないクールなものがあるよ」
スカルスガルドの言葉からは、かつて自らが創り上げた“恐怖の象徴”に再び挑む複雑な心境と、クリエイティブな意欲がうかがえる。ファンの間では、彼が演じるペニーワイズこそが“決定版”だとする声も多く、シリーズへの期待は一層高まっている。
多彩なキャストが新章を彩る
新シリーズには、実力派から新鋭まで多様なキャストが集結した。出演者にはテイラー・ペイジ、ジョヴァン・アデポ、クリス・チョーク、ジェームズ・レマー、スティーブン・ライダー、マデリン・ストウ、ルディ・マンクーゾらが名を連ねている。
映画版の恐怖演出を継承しながらも、より人間ドラマに焦点を当てた物語として、登場人物それぞれの背景や選択が描かれる予定だ。かつてのデリーを舞台に、新たな恐怖と過去の記憶が交錯する――“それ”が再び世界を震撼させる時が近づいている。
