映画『アベンジャーズ』(2012)を紹介&解説。
映画『アベンジャーズ』概要
映画『アベンジャーズ』は、マーベル・コミックのヒーローたちが集結する、ジョス・ウェドン監督のスーパーヒーローアクション大作。地球規模の危機を前に、ひと癖ある最強の面々が衝突を繰り返しながらも、世界を守るため共闘へ向かっていく。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ、クリス・ヘムズワース、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナーら。
作品情報
日本版タイトル:『アベンジャーズ』
原題:The Avengers
製作年:2012年
日本公開日:2012年8月14日
ジャンル:スーパーヒーローアクション
製作国:アメリカ合衆国
原作:マーベルコミックス『Avengers』に基づく
上映時間:143分
次作(アベンジャーズ):『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
前作(MCU):『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
次作(MCU):『アイアンマン3』
監督:ジョス・ウェドン
脚本:ジョス・ウェドン/ザック・ペン(ストーリー原案)
製作:ケヴィン・ファイギ
撮影:シェイマス・マッガーヴェイ
編集:ジェフリー・フォード/リサ・ラセック
作曲:アラン・シルヴェストリ
出演:ロバート・ダウニー・Jr/クリス・エヴァンス/マーク・ラファロ/クリス・ヘムズワース/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/トム・ヒドルストン/ステラン・スカルスガルド/サミュエル・L・ジャクソン
製作:マーベル・スタジオ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
あらすじ
現代の地球。神々の世界アスガルドから来たロキが謎の力を手に入れ、人類に危機が迫る。各国機関は対抗策として、アイアンマンやキャプテン・アメリカら個性の強いヒーローたちを招集する。衝突を繰り返す彼らは、迫り来る脅威に立ち向かうため、やがて共闘を余儀なくされていく。
主な登場人物(キャスト)
トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.):天才発明家であり巨大企業スターク・インダストリーズの元CEO。自作のパワードスーツを装着して戦うヒーローで、皮肉屋だが地球防衛の最前線に立つ存在。
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス):第二次世界大戦期の実験で超人兵士となった伝説のヒーロー。長い眠りから現代に復帰し、正義感と責任感の強さでチームの精神的支柱となる。
ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ):怒りによって怪物ハルクへと変身してしまう天才科学者。自身の力を恐れながらも、世界の危機を前にチームへ協力する。
ソー(クリス・ヘムズワース):神々の世界アスガルドの王子で雷を操る戦士。地球を脅かす弟ロキの暴走を止めるため戦いに身を投じる。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン):S.H.I.E.L.D.所属の熟練スパイ。卓越した格闘能力と情報収集能力を持ち、チームの重要な戦力として行動する。
クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー):S.H.I.E.L.D.のエージェントで、驚異的な精度の弓術を誇る射手。任務に忠実な戦士として戦いに参加する。
ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン):国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.長官。世界的危機に対抗するためヒーローチーム「アベンジャーズ」を結成する。
ロキ(トム・ヒドルストン):ソーの義弟でいたずらの神。強大な力を利用し、地球支配を目論んで戦いを引き起こす本作の中心的な敵。
フィル・コールソン(クラーク・グレッグ):S.H.I.E.L.D.のエージェント。各ヒーローと接点を持ち、アベンジャーズ結成に重要な役割を果たす。
エリック・セルヴィグ(ステラン・スカルスガルド):天体物理学者。宇宙の力に関する研究を進める科学者で、物語の発端となる出来事に関わる。
マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ):S.H.I.E.L.D.副長官。フューリーの右腕として組織の作戦を支える。
簡易レビュー・解説
『アベンジャーズ』は、アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーら、それぞれ単独作で描かれてきたヒーローたちが初めて本格的に集結したクロスオーバー映画である。ニック・フューリーの招集によって最強チームが結成される物語として知られ、マーベル・シネマティック・ユニバースの大きな節目となった作品である。
見どころは、単なるヒーロー集合劇にとどまらず、強すぎる個人同士が衝突しながら“チーム”になっていく過程にある。それぞれの能力や性格の違いが会話劇やアクションに反映されており、群像劇としての面白さと大作らしいスケール感を両立させた1本と言える。
『アベンジャーズ』内容(ネタバレ)
ロキの襲撃と四次元キューブの奪取
S.H.I.E.L.D.の研究施設では、宇宙エネルギーを秘めた装置「四次元キューブ(テッセラクト)」の研究が進められていた。しかし突如ポータルが開き、アスガルドの神ロキが現れる。ロキは職員たちを操りながら施設を制圧し、弓の名手クリント・バートンや科学者エリック・セルヴィグを支配下に置く。そしてテッセラクトを奪い、基地は崩壊。ニック・フューリーは地球規模の危機を前にヒーローチーム結成を決断する。
アベンジャーズ計画の始動
フューリーは「アベンジャーズ計画」を発動し、世界各地に散らばるヒーローたちを集め始める。ナターシャ・ロマノフは潜伏していた科学者ブルース・バナーを説得し、テッセラクト追跡に協力させる。一方でフューリーはトニー・スタークにも接触し、装置のエネルギー源を追跡するため協力を要請する。スティーブ・ロジャースも任務に加わり、地球を守るためのチーム作りが動き出す。
ロキの策略とヒーローたちの合流
ロキはドイツで人々を跪かせる挑発的な行動を起こし、ヒーローたちをおびき寄せる。キャプテン・アメリカとアイアンマンが現れロキを拘束するが、そこへロキの兄であるソーが介入。ロキをめぐってヒーロー同士が衝突する混乱の中、最終的に彼らはS.H.I.E.L.D.の空中母艦ヘリキャリアへと集められる。こうして、地球最強のヒーローたちが初めて同じ場所に揃うことになる。
衝突するヒーローたち
ヘリキャリア内では、性格も立場も異なるヒーローたちが互いに警戒し合い、チームとしてまとまらない。スタークはテッセラクトの正体やS.H.I.E.L.D.の秘密を探り、ロジャースは組織の真意に疑念を抱く。ロキは捕らえられながらも巧みに心理戦を仕掛け、ヒーローたちの不信感を煽っていく。こうして、まだ“チーム”とは言えないアベンジャーズは、内部の緊張を抱えたまま危機へと向かっていく。
ヘリキャリアへの襲撃とチームの崩壊
ロキの策略により、操られていたホークアイがS.H.I.E.L.D.の空中母艦ヘリキャリアを襲撃する。施設は大きな損傷を受け、ヒーローたちはそれぞれの戦いを強いられる。ブルース・バナーは攻撃の混乱の中でハルクへ変身し、制御不能となって暴れ出す。さらにロキの罠によってヘリキャリア内部の緊張は一気に高まり、アベンジャーズの結束は崩れかける。
コールソンの死とヒーローたちの決意
ロキは拘束から脱出し、S.H.I.E.L.D.エージェントのフィル・コールソンを殺害する。コールソンはヒーローたちの存在を信じ続けていた人物であり、その死は彼らに大きな衝撃を与える。ニック・フューリーはコールソンの犠牲をきっかけにヒーローたちの使命を再確認させ、散り散りになりかけていたメンバーは地球を守るため改めて結束する。
ニューヨークの戦い
セルヴィグの装置によってニューヨークの空に巨大なワームホールが開き、異星の軍勢チタウリが地球へ侵攻する。アベンジャーズは市街地で連携しながら戦いに挑み、アイアンマンの空中戦、キャプテン・アメリカの指揮、ハルクの圧倒的な戦闘力など、それぞれの能力を活かして敵軍を食い止めていく。これまで衝突していたヒーローたちは、初めて“チーム”として機能し始める。
核ミサイルとロキの敗北
戦況が悪化する中、政府側はニューヨークへ核ミサイルを発射する決断を下す。アイアンマンはこれを捕捉し、ミサイルをワームホールの向こうへ運び込むことでチタウリ軍の母艦を破壊する。敵軍は一斉に機能を停止し、侵攻は終息。地上ではハルクがロキを叩きのめし、ソーがロキを拘束することで戦いは終わる。
戦いの後とアベンジャーズの誕生
戦いの後、ニューヨークは大きな被害を受けながらも救われ、人々はヒーローたちの存在を認識するようになる。ソーはロキと四次元キューブを持ってアスガルドへ帰還し、他のメンバーはそれぞれの場所へ戻っていく。だが地球の危機が再び訪れれば、彼らは再び集まる存在として、“アベンジャーズ”というチームの名が世界に刻まれることになる。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
