『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』(2019)を紹介&解説。


映画『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』概要

映画『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』は、アルビン・シュワルツによる同名児童書シリーズを原作に、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギレルモ・デル・トロが企画・製作・ストーリー原案を手がけたホラー映画。1968年のアメリカの田舎町を舞台に、幽霊屋敷で見つけた“怖い本”に物語が書き足され、その恐怖が現実となって若者たちを襲う。監督は『トロール・ハンター』『ジェーン・ドウの解剖』のアンドレ・ウーヴレダル、出演はゾーイ・コレッティマイケル・ガーザガブリエル・ラッシュオースティン・ザユルら。

作品情報

日本版タイトル:『スケアリー・ストーリーズ 怖い本』
原題:Scary Stories to Tell in the Dark
製作年:2019年
本国公開日:2019年8月9日
日本公開日:2020年2月28日
ジャンル:ホラー
製作国:アメリカ/カナダ
原作:有
上映時間:108分

監督:アンドレ・ウーヴレダル
脚本:ダン・ハーゲマン/ケヴィン・ハーゲマン
原作:アルビン・シュワルツ
原案:ギレルモ・デル・トロ/パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
製作:ギレルモ・デル・トロ/ショーン・ダニエル/ジェイソン・F・ブラウン/J・マイルズ・デイル/エリザベス・グレイヴ
製作総指揮:ピーター・ルオ/ジョシュア・ロング/ロベルト・グランデ
撮影:ロマン・オーシン
編集:パトリック・ラースガード
作曲:マルコ・ベルトラミ/アナ・ドラビッチ
出演:ゾーイ・コレッティ/マイケル・ガーザ/ガブリエル・ラッシュ/オースティン・ザユル/ナタリー・ガンツホーン/オースティン・エイブラムズ/ディーン・ノリス/ギル・ベローズ/ロレイン・トゥーサント
製作:CBSフィルムズ/エンターテインメント・ワン/1212エンターテインメント/ダブル・デア・ユー・プロダクションズ/ザ・ショーン・ダニエル・カンパニー
配給:ライオンズゲート(アメリカ)/クロックワークス(日本)

あらすじ

1968年、アメリカの田舎町ミルバレー。ハロウィンの夜、ステラたち高校生は、町外れにあるベローズ家の幽霊屋敷へ忍び込む。そこで見つけたのは、かつて屋敷に閉じ込められていた少女サラ・ベローズが書いたとされる“怖い本”だった。ステラが本を持ち帰った翌日から、仲間たちはひとり、またひとりと不可解な恐怖に襲われていく。しかも本には、彼らを主人公にした新たな物語が、ひとりでに書き加えられていた。

主な登場人物(キャスト)

ステラ・ニコルズ(ゾーイ・コレッティ):物語の中心となる少女。ホラーや物語を書くことに強い関心を持ち、ハロウィンの夜にベローズ家の屋敷で“怖い本”を見つける。母の不在を抱えながらも、仲間を救うために本の呪いと向き合っていく。

ラモン・モラレス(マイケル・ガーザ):ミルバレーに通りかかった青年。よそ者として町に居場所を持たない存在だが、ステラたちと行動を共にするうちに、本に隠された恐怖へ巻き込まれていく。1968年という時代背景とも深く結びついた人物。

オギー・ヒルダーブラント(ガブリエル・ラッシュ):ステラの友人。慎重で繊細な性格の少年で、仲間たちとともにベローズ家の屋敷へ入ったことから、恐ろしい物語の標的となっていく。

チャック・スタインバーグ(オースティン・ザユル):ステラの友人で、ユーモアのある少年。恐怖を茶化すような明るさを持つ一方、屋敷での出来事をきっかけに、自身の最も苦手なものと向き合うことになる。

ルース・スタインバーグ(ナタリー・ガンツホーン):チャックの姉。学校では目立つ存在で、ステラたちとは少し距離があるが、本に書かれた物語によって日常が一変していく。

トミー・ミルナー(オースティン・エイブラムズ):ステラたちを執拗にからかういじめっ子。ハロウィンの夜の騒動をきっかけにベローズ家の屋敷へ関わり、恐怖の連鎖の最初の犠牲者となっていく。

サラ・ベローズ(キャスリーン・ポラード):町に伝わる怪談の中心にいる少女。ベローズ家の屋敷にまつわる過去と深く関係し、彼女が残した“怖い本”が、現実を侵食する恐怖を生み出していく。

作品の魅力解説

本作の魅力は、まず“本に書かれた恐怖が現実になる”というシンプルで強い設定にある。ページに文字が浮かび上がり、そこに書かれた物語が目の前で起きていく構成は、読書体験そのものを恐怖に変える仕掛けとして機能している。

また、ギレルモ・デル・トロが関わったクリーチャー描写も大きな見どころである。原作児童書の不気味な挿絵に着想を得たカカシのハロルド、ペール・レディ、ジャングリー・マンなどは、単なる驚かせ要素にとどまらず、悪夢の中から抜け出してきたような異様な存在感を放つ。

一方で、本作はティーンホラーとしても見やすい作りになっている。若者たちが怪談の謎を追う冒険性、仲間を失う恐怖、1968年のアメリカ社会に漂う不安が重なり、怪異だけでなく時代の空気も物語に影を落としている。過激な残酷描写よりも、じわじわ迫る不気味さと“次は誰が物語の主人公になるのか”という緊張感で引き込む作品である。

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