映画『見え見え』(2025)を紹介&解説。
映画『見え見え』概要
映画『見え見え』は、愛知県犬山市在住のテレビ番組ディレクターフルヤカツトシが長編映画監督デビューを果たし、犬山市で全編ロケを行った除霊アクション・ラブコメディ。
幽霊が見える女性・水野美里と、幽霊は見えない恋人・奥村拓人が、1200歳の大妖怪・妖狐玉藻の霊と戦う。大黒柚姫と平野莉玖がダブル主演を務め、勇翔、須田亜香里、虎池鉄平、ひと:みちゃんら愛知に縁のある出演者が参加。低予算の自主制作映画ながら、VFXや5.1ch音響も取り入れて制作された。
作品情報
| 日本版タイトル | 『見え見え』 |
|---|---|
| 製作年 | 2025年 |
| 日本公開日 | 2025年12月19日(愛知先行)/2026年9月19日(東京公開) |
| ジャンル | コメディ/恋愛/アクション/ホラー |
| 製作国 | 日本 |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 97分 |
| 監督・脚本・編集 | フルヤカツトシ |
|---|---|
| 製作 | 佐野俊輔/山田拓郎/長崎康弘 |
| 撮影 | 山田定臣 |
| 作曲 | ウチダアキヒコ |
| 出演 | 大黒柚姫/平野莉玖/勇翔/鈴木ただし/須田亜香里/虎池鉄平/ひと:みちゃん/藤元英樹 ほか |
あらすじ
水野美里には、他の人には見えない幽霊を見る能力がある。一方、恋人の奥村拓人には幽霊が見えない。しかし拓人自身も、美里には知られていないある能力を持っていた。
そんな二人の前に現れたのが、齢1200年の大妖怪・妖狐玉藻の霊。人間に殺された恨みを抱える玉藻は、復讐を果たすため美里の霊力を奪い、幽霊や妖怪を集めた軍団を結成する。
事態に対抗するため集まったのは、公務員として活動する陰陽師チームや、水晶を操る霊能力者をはじめとする一癖も二癖もある人々。美里と拓人の恋愛を巻き込みながら、人間、幽霊、妖怪、霊能力者たちによる奇想天外な除霊合戦が始まる。
主な登場人物(キャスト)
水野美里(大黒柚姫):幽霊を見ることができる女性。拓人と交際しているが、妖狐玉藻に狙われ、自身の霊力を奪われてしまう。
奥村拓人(平野莉玖):美里の恋人。幽霊を見ることはできない一方、美里にも明かしていない別の能力を秘めている。
妖狐玉藻(勇翔):約1200歳の大妖怪。自分を殺した人間への復讐を企み、美里の霊力を奪って幽霊・妖怪軍団を結成する。
須田クリスタル(須田亜香里):水晶を扱う霊能力者。玉藻へ対抗する霊能力者側の一人。
霊能力者たち:公務員陰陽師チームやフリーの霊能力者など、さまざまな能力と個性を持つ人物たちが玉藻との除霊合戦へ集結する。
作品の魅力解説
恋愛と除霊を真正面から合体させたご当地エンタメ
設定の軸にあるのは「幽霊が見える彼女」と「幽霊が見えない彼氏」の恋愛。
そこへ妖狐、陰陽師、霊能力者、幽霊軍団まで加えることで、ラブコメディと妖怪アクションを一つの作品へ詰め込んでいる。
恐怖そのものを追求するホラーというより、超常現象を使って恋愛とバトルを派手に展開する娯楽作として作られているのが特徴だ。
犬山の街そのものを映画の舞台へ
撮影は愛知県犬山市で全編実施。
日本モンキーパーク、木曽川鵜飼、三光稲荷神社など、実在する地域の風景が劇中へ登場する。
愛知に縁のあるキャストやスタッフを集め、地方都市そのものを作品の個性へ変換している点も「見え見え」ならでは。単に地方で撮影された映画ではなく、「犬山発」のエンターテインメントとして企画されている。
自主制作ながらVFXや5.1chへ挑戦
本作は大手映画会社の大規模作品ではなく、クラウドファンディングも活用して制作された自主映画。
一方で、妖怪や幽霊を扱う物語に必要なVFX、グリーンバック撮影、5.1ch音響などにも挑戦している。
2024年9月にクラウドファンディングを開始し、同年10月に撮影、2025年に完成して海外映画祭へ出品。その後地元での先行上映を経て東京公開へ進むという制作・公開過程そのものも、インディペンデント映画ならではの歩みとなっている。
