シルヴェスター・スタローンがAIを使い若きランボーを演じる構想を明かした。
40年以上にわたりランボー役を演じてきたシルヴェスター・スタローンが、若き日のジョン・ランボーを描く前日譚に再び出演する構想を抱いていたことが明らかになった。AIによる若返り技術を用い、自ら18歳のランボーを演じたいと考えていたという。
AIを使った前日譚構想を明かす
スタローンはThe Playlistのポッドキャスト「Bingeworthy」に出演し、自身がフランチャイズへの復帰を提案していたことを語った。2019年公開の『ランボー ラスト・ブラッド』の続編ではなく、若き日のジョン・ランボーを主人公にした前日譚を構想していたという。しかも、その方法はAIを用いた若返り演技だった。
「みんな僕が狂ってると思ったよ」とスタローンは語る。「AIは十分洗練されていて、サイゴンを通り抜けて18歳の彼を見せることができるし、基本的に同じ映像を使うんだ。だからそんなに大きな飛躍じゃないんだよ。」
この言葉が示すように、スタローンは新たな技術を用いることで、現実には不可能に思える“18歳のランボー”を再び自ら演じられると考えていた。
別俳優による若きランボーと受け継ぐ難しさ
スタローンがAIによる若返り演技を望んでいた一方で、報道では俳優ノア・センティネオが前日譚で若きランボーを演じる予定だとされている。象徴的な役柄を他者が引き継ぐことの難しさについて、スタローンは自身の経験を踏まえて警告している。
「とても、とても難しいよ。彼はすばらしい仕事をするかもしれないけど、この問題を乗り越えなければならない。僕も『追撃者』で同じことを経験したからね」と彼は述べた。「みんなオリジナルを愛してるから、常にその固定観念と戦わなければならないんだ」。
この発言からは、観客にとって強く記憶に刻まれたキャラクターを別の俳優が演じることがいかに難しいか、そしてスタローン自身がその重みを理解していることがうかがえる。
過去の発言とプロジェクトの展望
スタローンは以前からランボー前日譚の構想に意欲を示していた。2022年にはThe Hollywood Reporterの取材に応じ、この映画が実現に近づいていると信じていると語り、具体的なアイデアを明かしている。
「実現すると思うよ」とスタローンは述べた。「ベトナムに関するケン・バーンズのドキュメンタリーのようにやりたいんだ。そこに若いランボーを登場させて、彼が外向的な男で、フットボールのキャプテンで、それから彼がなぜランボーになるのかを見せるんだ。」
彼の構想は、ランボーが戦場に赴く前の姿をドキュメンタリー風に描き、その変貌の過程を丁寧に映し出すというものだった。しかし一方で、制作側が検討しているのは「僕が聖火を渡す現代の物語」だと語り、両者の視点には隔たりがあることを示唆している。
この発言からは、スタローンが単なるアクションの前日譚ではなく、人間ドラマとしての深みを持たせたいと考えていたことがうかがえる。
