クリステン・スチュワート監督デビュー作『The Chronology of Water』が12月米公開へ。
クリステン・スチュワートの監督デビュー作『The Chronology of Water(原題)』(ザ・クロノロジー・オブ・ウォーター)が、米国での配給を獲得した。本作は12月に北米で劇場公開され、アワードシーズンの候補資格を満たす予定となっている。その後、翌年1月上旬にはより広範囲な公開も計画されており、注目が集まっている。
作品と原作について
『The Chronology of Water』は、リディア・ユクナビッチによる同名回想録を基に制作された作品である。今年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門でプレミア上映され、観客の前に初めて披露された。物語は、かつてオリンピック競泳選手として将来を嘱望されながらも奨学金を失い、薬物依存に苦しむ女性が主人公。彼女が困難を乗り越えながら、自身のセクシュアリティや文学への愛を発見していく姿を描いている。
評価と批評
本作は、公開前から批評家の注目を集めている。米『ハリウッド・リポーター』はレビューの中で、クリステン・スチュワートの演出について「自分の声を見つけたようで、作家主義的な自己重要性ではなく、主人公の物語を讃える揺るぎないコミットメントで自身の真剣な意図を表明している」と評している。監督として初めての長編でありながら、その手腕は誠実かつ力強いものとして評価されている。
キャストと出演者
主演を務めるのはイモージェン・プーツで、原作者リディア・ユクナビッチを演じる。彼女を中心に、ジム・ベルーシ、ソーラ・バーチ、チャーリー・キャリック、スザンナ・フラッド、キム・ゴードン、トム・スターリッジといった実力派俳優が脇を固めている。多彩な顔ぶれが揃うことで、物語の重層的なテーマに深みを与える作品となっている。
スチュワート自身の声明
監督デビューを果たしたクリステン・スチュワートは、声明の中で本作に込めた思いを語っている。
「8年という長い“妊娠期間”を経て、『The Chronology of Water』が、The Forgeで見つけた仲間のような志を同じくするアーティストたちの全面的なサポートと野心を得て劇場公開されるという特権に圧倒されています。今回のような映画はスクリーンに産み落とされるべきですし、インディペンデント系映画製作者をサポートすることにこれだけコミットしているチームを見つけられて感謝しています」。
彼女の言葉からは、作品に対する深い愛情と、インディペンデント映画を支える姿勢への強い共感が伝わってくる。長い準備期間を経て実現した本作の公開は、監督としての第一歩であると同時に、映画制作における新たな挑戦を象徴する出来事となりそうだ。
