映画『ジュラシック・パーク』(1993)を紹介&解説。
映画『ジュラシック・パーク』概要
映画『ジュラシック・パーク』は、マイケル・クライトンの同名小説を原作に、スティーヴン・スピルバーグ監督が映画化したSFアドベンチャー。遺伝子工学によって現代によみがえった恐竜たちが暮らすテーマパークを舞台に、人間の科学技術への過信と、自然を制御しようとする欲望の危うさをスリルと驚異の映像で描く。主演はサム・ニール、共演にローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、リチャード・アッテンボローら。
作品情報
日本版タイトル:『ジュラシック・パーク』
原題:Jurassic Park
製作年:1993年
本国公開日:1993年6月11日
日本公開日:1993年7月17日
ジャンル:SF/アドベンチャー/スリラー
製作国:アメリカ
原作:マイケル・クライトン『ジュラシック・パーク』(小説)
上映時間:127分
次作:『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:マイケル・クライトン/デヴィッド・コープ
製作:キャスリーン・ケネディ/ジェラルド・R・モーレン
撮影:ディーン・カンディ
編集:マイケル・カーン
作曲:ジョン・ウィリアムズ
出演:サム・ニール/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/リチャード・アッテンボロー/ボブ・ペック/マーティン・フェレロ/B・D・ウォン/サミュエル・L・ジャクソン/ウェイン・ナイト/ジョセフ・マッゼロ/アリアナ・リチャーズ
製作:ユニバーサル・ピクチャーズ/アンブリン・エンターテインメント
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ/UIP(日本)
あらすじ
大富豪ジョン・ハモンドは、コスタリカ沖の孤島イスラ・ヌブラル島に、DNA技術で復活させた恐竜たちを集めた巨大テーマパーク“ジュラシック・パーク”を建設する。正式オープンを前に、古生物学者アラン・グラント、古植物学者エリー・サトラー、数学者イアン・マルコムらが安全確認のために島へ招かれる。しかし、施設のシステムトラブルによって恐竜たちの管理が崩れ、夢のテーマパークは一転して生存を懸けた恐怖の舞台となっていく。
主な登場人物(キャスト)
アラン・グラント(サム・ニール):恐竜を専門とする古生物学者。子どもが苦手で現場主義の研究者だが、ジュラシック・パークでの危機を通して、ハモンドの孫たちを守る重要な役割を担う。
エリー・サトラー(ローラ・ダーン):古植物学者で、アランとともにジュラシック・パークへ招かれる研究者。知性と行動力を備え、恐竜だけでなく島の植物や施設の異変にも目を向ける。
イアン・マルコム(ジェフ・ゴールドブラム):カオス理論を専門とする数学者。科学技術で自然を管理しようとするハモンドたちの姿勢に疑問を抱き、パークの危うさを皮肉とユーモアを交えて指摘する。
ジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー):ジュラシック・パークを建設したインジェン社の創業者。恐竜のテーマパークを夢の施設として実現しようとするが、その理想は予期せぬ危機を招いていく。
ロバート・マルドゥーン(ボブ・ペック):ジュラシック・パークの管理責任者。恐竜の危険性を熟知しており、特にヴェロキラプトルの知能と攻撃性を強く警戒している。
デニス・ネドリー(ウェイン・ナイト):パークのコンピュータ技術者。金銭目的で恐竜の胚を盗み出そうとし、施設のセキュリティ停止という重大な混乱を引き起こす。
レックス・マーフィ(アリアナ・リチャーズ):ハモンドの孫で、弟ティムとともにパークの試験ツアーに参加する少女。恐竜の襲撃に巻き込まれながらも、コンピュータに関する知識で危機打開に貢献する。
ティム・マーフィ(ジョセフ・マッゼロ):ハモンドの孫で、恐竜に強い関心を持つ少年。姉レックスとともに島内ツアーに参加し、アランとの行動を通して恐怖と冒険を経験する。
作品の魅力解説
『ジュラシック・パーク』の大きな魅力は、恐竜を“怪物”としてだけでなく、現実に存在する生物のような説得力で描いた点にある。CGとアニマトロニクスを組み合わせた映像表現は、公開当時の映画技術に大きな衝撃を与え、現在でも古びにくい迫力を持っている。
また、本作は単なる恐竜パニック映画ではなく、科学技術の発展と倫理の問題を物語の中心に置いている。人間が自然を支配できると信じた時、何が起こるのか。スリルある展開の中に、生命への畏怖や人間の傲慢さへの問いが込められている。
ジョン・ウィリアムズによる音楽も、作品の印象を決定づける要素である。恐竜と初めて対面する場面の壮大な高揚感と、ティラノサウルス襲撃場面の緊張感が対照的に描かれ、冒険映画としての興奮と恐怖を強く印象づけている。
