俳優のヘイデン・パネッティーアが、新著『This Is Me: A Reckoning(原題)』で18歳当時の体験を明かした。
ヘイデン・パネッティーアが、ポッドキャスト「On Purpose With Jay Shetty」に出演し、刊行を控える回顧録『This Is Me: A Reckoning(原題)』に記した出来事について語った。パネッティーアは18歳の頃、信頼していた人物に導かれて船内の小さな部屋へ入り、裸の有名男性俳優の隣に寝るよう促されたという。
今回の発言は、子役時代からハリウッドで活動してきたパネッティーアが、自身の経験を振り返る中で明かしたものだ。彼女は当時、自分では健全で安全な判断ができると思っていたものの、実際には周囲で何が起きているのかを完全には理解できていなかったと説明している。
信頼していた人物に導かれた船内での出来事
パネッティーアは番組の中で、「当時の私は、健全な決断や安全な決断ができると思っていたけれど、自分の周りで何が起きているのかを十分に理解できる状態ではなかったんだ」と回想。「窮地に立たされて初めて、自分の見方が完全に変わり、危険な状況にいるのだと気づいた。危険だと気づいた時には、文字通り海の上にいたんだよ」と語った。
当時、彼女は船上におり、それまでは「とても楽しい時間」を過ごしていたという。「そういうことが起きるような兆候は何もなかったから、私は衝撃を受けたよ。不意打ちだった」と振り返っている。
さらにパネッティーアは、自分をその場へ連れて行った人物について、「私はその人を信頼するようになっていて、守ってくれる人、自分の味方でいてくれる人だと思っていた」と説明。その人物と階段を下り、小さな部屋に入ったところ、「彼女は私を、ベッドで裸になっている超有名人の男性の隣に行かせたんだ」と明かした。
パネッティーアによれば、その男性にとっては「ただの日常」であり、「こういうことはいつも起きている」という空気があったという。彼女は、その状況に強い違和感と危機感を覚えたと語っている。
「それは起きない」-危険を察して逃げた当時の心境
パネッティーアは、その人物が部屋を出るのを待った後、自分の中にある本能的な反応が立ち上がったと表現した。「私の中のライオンのようなもの、炎のようなものが出てたよ。全身の毛が逆立ち、私は猛烈な気持ちになった。そして“それは起きない”と思ったんだ」と語っている。
しかし、船の上という閉ざされた環境では逃げ場が限られていた。「でも隠れる場所はなかった。私は飛び出し、船の中で隠れられると思う場所ならどこにでも隠れたよ。飛び込んで泳いで逃げることはできなかった」と当時の状況を振り返った。
彼女はまた、その場にいる人々が自分の置かれた状況に共感してくれるとは感じられなかったとも述べている。「私の状況に共感してくれる人は誰もいないのだと気づいた。彼らにとって、これは新しいことではなかったから」と語り、当時の孤立感をにじませた。
子役時代からキャリアを重ねた俳優が語る自己開示
パネッティーアは、ソープオペラ『One Life to Live(原題)』や『Guiding Light(原題)』などで子役としてキャリアを始めた。その後、ピクサー映画『バグズ・ライフ』で声優を務めたほか、『タイタンズを忘れない』、『Tiger Cruise(原題)』、『アイス・プリンセス』などに出演。映画では『チアーズ3』や『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』にも出演し、『スクリーム6』ではカービー・リード役を再演した。
テレビでは、『HEROS/ヒーローズ』のクレア・ベネット役、『ナッシュビル』のジュリエット・バーンズ役で広く知られている。長く表舞台に立ってきた俳優が、今回の回顧録で自身の過去や葛藤を言葉にしていることも、注目を集める理由のひとつとなっている。
近年、パネッティーアは同書の刊行に向けた取材の中で、自身がバイセクシュアルであることも公表した。公に語るまで時間がかかった理由について、「完璧でなければならないという恐れが常にありました。チームがどう思うのか、世間がどう受け止めるのかという不安もありました」と説明している。
また、「それを話すのに適切なタイミングはなかなかなく、とても慎重に言葉にしなければならない話題でした」とも述べた。「36歳になるまでその部分を共有できなかったのは悲しいことですが、遅すぎるよりはいいですよね」と語り、自身の歩みを率直に振り返っている。
『This Is Me: A Reckoning(原題)』は、5月19日に刊行される予定である。
