エイドリアン・ブロディとテッサ・トンプソンが、実話に基づく舞台『The Fear of 13(原題)』でブロードウェイデビューを果たす。
エイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』『ブルータリスト』)とテッサ・トンプソン(『マイティ・ソー』シリーズ、『クリード』シリーズ)が、衝撃的な実話を描く舞台『The Fear of 13(原題)』でブロードウェイデビューを果たすことが決定した。本作は、冤罪を訴えながら20年以上を死刑囚監房で過ごした男の人生を描いたドラマであり、正義や信念、自由とは何かを観客に問いかける作品として注目を集めている。
冤罪の死刑囚と面会ボランティアが向き合う実話
『The Fear of 13(原題)』は、ペンシルベニア州出身のニック・ヤリスが、自身は犯していないと主張する強姦殺人事件によって死刑囚となり、20年以上を監房で過ごした実話を基にしている。ブロディが演じるニックは、面会に訪れるボランティアのジャッキー(トンプソン)との一連の対話を通じて、自らの人生を形作ってきた衝動と、その結果について語っていく。
公式あらすじでは、本作を「壊滅的で、ダークなユーモアがあり、人生を肯定する作品」と位置づけ、ふたりに「正義が何を要求するのか、信念が何を必要とするのか、そして真の自由と自己決定という幻想の間にある危険な距離」を突きつける物語であるとしている。
ドキュメンタリーを舞台化した制作陣とブロードウェイ進出
本作は、イギリスの映画監督デヴィッド・シントンが2015年に手がけた同名ドキュメンタリーを原作に、リンゼイ・フェレンティーノが舞台脚本として再構築した作品である。演出を担当するのは、『バンズ・ヴィジット 迷子の警察音楽隊』でトニー賞を受賞し、ジョージ・クルーニーのブロードウェイデビュー作『グッドナイト&グッドラック』も演出したデヴィッド・クローマーだ。
公演は3月19日にブロードウェイのジェームズ・アール・ジョーンズ劇場で開幕し、4月15日に正式オープンを迎える予定となっている。プロデューサーにはシービュー、ウェセックス・グローヴ、ギャビン・カリン・プロダクションズが名を連ね、実話を基にした重厚なドラマをブロードウェイの舞台に送り出す体制が整えられた。
ロンドン公演で示された評価とブロディの舞台への思い
エイドリアン・ブロディは、昨年10月に『The Fear of 13(原題)』でロンドンの舞台デビューを果たしている。同公演に対し、『インディペンデント』紙は星3つの評価を与え、ブロディの演技について「この不当な扱いを受けた男を単純な被害者に感じさせない力強いパフォーマンス」を見せていると評した。
また、英国でのキャスティング発表時、ブロディは本作を「真実に根ざし、希望と人間性を通して組織的な不正義と無関心を暴露する物語」と表現している。さらに『ガーディアン』誌の取材では、「僕は演劇が大好きで、長年舞台に立っていなかったけれど、適切な作品を探し続けてきた」と語り、「これは明らかにその作品だった」と続けている。
