フローレンス・ピューが、マット・ヘイグのベストセラー小説を映画化する『The Midnight Library(原題)』で主演・プロデュースを務めることがわかった。
スタジオカナル(Studiocanal)とBlueprint Picturesが進めてきた本作は、2020年に原作小説の権利を取得して以降、長らく映画化が待たれていた企画。監督には、『LION ライオン 25年目のただいま』のガース・デイヴィスが起用された。
脚本は、『Rivals(原題)』や『ライオット・クラブ』のオリヴィエ賞受賞作家ローラ・ウェイドと、『We Live in Time この時を生きて』、『ベロニカとの記憶』のニック・ペインが手がける。映画は2026年秋にプリプロダクションへ入り、2027年初頭に撮影開始予定。スタジオカナルは2026年のカンヌ・マーケットで世界セールスを開始し、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ポーランド、ベネルクス、オーストラリア、ニュージーランドなどの自社配給地域で劇場公開する。
生と死の狭間で、ありえた人生をたどる物語
『The Midnight Library(原題)』は、生と死の狭間にある図書館にたどり着いた女性ノラ・シードが、自分が選ばなかった無数の人生を体験する物語。そこで彼女は、別の選択をしていたら歩んでいたかもしれない人生と向き合っていく。
原作は2020年にCanongate Booksから刊行され、世界で1500万部を売り上げ、56言語に翻訳されている。オーディオブック版では、キャリー・マリガンが朗読を担当した。
本作が描くのは、単なるファンタジーではない。うつ、自殺、後悔といったメンタルヘルスに関わるテーマを、寓話的な設定を通して見つめる物語である。人生をやり直せるとしたら、どの選択を選ぶのか。その問いを通じて、後悔や自己否定、そして生きることの意味に光を当てる作品になりそうだ。
ガース・デイヴィス監督、ピューとの再タッグに期待
デイヴィス監督は、ジョン・スタインベックの小説をもとにしたNetflixシリーズ『East of Eden(原題)』でもピューと組んでおり、本作は両者にとって再タッグとなる。
デイヴィス監督は、「『The Midnight Library(原題)』でフローレンス・ピューと再び組めることに、これ以上ないほど興奮しているよ。彼女の温かさと才能は魔法のようで、マットの象徴的な小説に取り組むなかで、我々はきっと特別なものを作れると確信している」とコメント。
さらに、「これは私たちふたりの心を動かす物語であり、人生のあらゆる可能性と複雑さを讃える作品だ。グレアム・ブロードベント、Blueprint Pictures、スタジオカナルの支えを得て、この冒険を照らし出せることを待ちきれない」と語っている。
ヘイグもまた、「ノラの物語がこれほど素晴らしい手に委ねられ、彼女の無数の可能性が完璧なチームによって鮮やかに再び目覚めることをとても嬉しく思う。そして、自分の本が大スクリーンのために再構築されるのを人々が目にする日を待ちきれない」と期待を寄せた。
主演だけでなくプロデュースにも名を連ねるピューが、この内省的な物語にどのような表情を与えるのか。長年映画化が待たれてきた企画は、ついに本格始動へ向かう。
