映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)を紹介&解説。
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』概要
映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのロバート・ゼメキス監督が、ウィンストン・グルームの小説を映画化したヒューマンドラマ。純粋でまっすぐな心を持つフォレスト・ガンプの半生を、1950年代から80年代にかけてのアメリカ現代史と重ねながら描く。主演はトム・ハンクス、共演にロビン・ライト、ゲイリー・シニーズ、ミケルティ・ウィリアムソン、サリー・フィールドら。第67回アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚色賞、編集賞、視覚効果賞の6部門を受賞した。
作品情報
日本版タイトル:『フォレスト・ガンプ/一期一会』
原題:Forrest Gump
製作年:1994年
本国公開日:1994年7月6日
日本公開日:1995年3月11日
ジャンル:ドラマ/コメディ
製作国:アメリカ
原作:ウィンストン・グルーム『フォレスト・ガンプ』(小説)
上映時間:142分
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:エリック・ロス
製作:ウェンディ・フィネルマン/スティーヴ・ティッシュ/スティーヴ・スターキー
撮影:ドン・バージェス
編集:アーサー・シュミット
作曲:アラン・シルヴェストリ
出演:トム・ハンクス/ロビン・ライト/ゲイリー・シニーズ/ミケルティ・ウィリアムソン/サリー・フィールド/マイケル・コナー・ハンフリーズ/ハーレイ・ジョエル・オスメント
製作:ザ・ティッシュ・カンパニー
配給:パラマウント・ピクチャーズ/UIP(日本初公開時)
あらすじ
アラバマ州で母に愛情深く育てられたフォレスト・ガンプは、幼い頃に出会った少女ジェニーを思い続けながら、予想もしない人生を歩んでいく。俊足をきっかけに大学のアメフト選手となり、やがてベトナム戦争へ出征。除隊後は卓球選手、エビ漁の実業家、全米を走り続ける男として、時代の大きな出来事と不思議な形で関わっていく。成功を収めながらも、フォレストの心にはいつもジェニーの存在があり、ふたりは再会と別れを繰り返していく。
主な登場人物(キャスト)
フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス):アラバマ州で育った純粋な心の持ち主。周囲の偏見や困難に直面しながらも、母の教えと持ち前の誠実さで人生を切り開き、アメリカ現代史の重要な場面に偶然関わっていく。
ジェニー・カラン(ロビン・ライト):フォレストが幼い頃から思い続ける女性。家庭環境に傷を抱えながら自由を求めて生き、フォレストとは長い年月の中で再会と別れを繰り返す。
ダン・テイラー中尉(ゲイリー・シニーズ):ベトナム戦争でフォレストの上官となる軍人。戦場での出来事をきっかけに人生が大きく変わり、フォレストとの関係を通して再生への道を歩み始める。
ベンジャミン・ビューフォード・“ババ”・ブルー(ミケルティ・ウィリアムソン):ベトナム戦争でフォレストと親友になる青年。エビ漁への夢を語り、フォレストのその後の人生に大きな影響を与える存在となる。
ガンプ夫人(サリー・フィールド):フォレストの母。息子を深く愛し、偏見に負けず普通の子どもとして育てようとする。彼女の言葉は、フォレストの人生を支える大切な指針となる。
若き日のフォレスト(マイケル・コナー・ハンフリーズ):幼少期のフォレスト。脚に矯正器具をつけながらも、ジェニーとの出会いをきっかけに自分の可能性を開いていく。
フォレスト・ジュニア(ハーレイ・ジョエル・オスメント):物語の終盤でフォレストの人生に新たな意味をもたらす少年。フォレストが受け継いできた愛情と優しさを次の世代へつなぐ存在として描かれる。
作品の魅力解説
『フォレスト・ガンプ/一期一会』の魅力は、ひとりの男の人生を通して、アメリカの時代の変化、人との出会い、喪失、愛情を大きな物語として描いている点にある。歴史的出来事を背景にしながらも、物語の中心にあるのは、知識や計算ではなく、ただまっすぐに人を信じて生きるフォレストの姿である。
また、ロバート・ゼメキス監督らしい映像技術も見どころのひとつ。実在のニュース映像とフォレストを組み合わせる演出によって、彼の個人的な人生がアメリカ現代史と重なって見えてくる。トム・ハンクスの繊細な演技、アラン・シルヴェストリの音楽、ジェニーやダン中尉との関係性が重なり、笑いと切なさを同時に残す名作となっている。
