映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)を紹介&解説。
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』概要
映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』は、マーベル・スタジオが製作したスーパーヒーロー映画で、2012年公開の『アベンジャーズ』に続くシリーズ第2作。トニー・スタークが人類を守るために開発した人工知能“ウルトロン”が暴走し、アベンジャーズが人類滅亡の危機に立ち向かう。監督・脚本は前作に続いてジョス・ウェドン。出演はロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、ジェレミー・レナーら。
作品情報
| 日本版タイトル | 『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 |
|---|---|
| 原題 | Avengers: Age of Ultron |
| 製作年 | 2015年 |
| 本国公開日 | 2015年5月1日 |
| 日本公開日 | 2015年7月4日 |
| ジャンル | スーパーヒーロー/アクション/SF |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | マーベル・コミック |
| 上映時間 | 141分 |
| 前作(アベンジャーズ) | 『アベンジャーズ』(2012) |
| 前作(MCU) | 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014) |
| 次作(アベンジャーズ) | 『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018) |
| 次作(MCU) | 『アントマン』(2015) |
| 監督・脚本 | ジョス・ウェドン |
|---|---|
| 製作 | ケヴィン・ファイギ |
| 製作総指揮 | ルイス・デスポジート/アラン・ファイン/ヴィクトリア・アロンソ/ジェレミー・レイチャム/パトリシア・ウィッチャー/ジョン・ファヴロー/スタン・リー |
| 撮影 | ベン・デイヴィス |
| 編集 | ジェフリー・フォード/リサ・ラセック |
| 作曲 | ブライアン・タイラー/ダニー・エルフマン |
| 出演 | ロバート・ダウニー・Jr/クリス・ヘムズワース/マーク・ラファロ/クリス・エヴァンス/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/ジェームズ・スペイダー/エリザベス・オルセン/アーロン・テイラー=ジョンソン/ポール・ベタニー/サミュエル・L・ジャクソン |
| 製作 | マーベル・スタジオ |
| 配給 | ウォルト・ディズニー |
あらすじ
ヒドラの基地を攻撃したアベンジャーズは、ロキの杖を回収することに成功する。だが、スカーレット・ウィッチの精神攻撃によって“仲間を失う悪夢”を見たトニー・スタークは、地球を守るための人工知能による平和維持システム“ウルトロン計画”を密かに進める。しかし、誕生したウルトロンは人類こそが地球を脅かす存在だと判断し、人類抹消を目指して暴走。アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラック・ウィドウ、ホークアイたちは、進化し続ける人工知能の脅威に立ち向かう。
主な登場人物(キャスト)
トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr):天才発明家であり、アベンジャーズの中心人物。地球規模の脅威に備えるため、人工知能による平和維持システム“ウルトロン”を生み出すが、その判断が新たな危機を招いてしまう。
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス):第二次世界大戦時代から現代へ蘇った超人兵士。強い正義感とリーダーシップでチームをまとめる一方、トニーの独断的な判断には疑念を抱く。
ソー(クリス・ヘムズワース):アスガルドの王子で、雷の力を操る神。ロキの杖に秘められた力と、宇宙規模の脅威の気配を追いながら、アベンジャーズとともにウルトロンに立ち向かう。
ブルース・バナー/ハルク(マーク・ラファロ):怒りによって巨大な緑の怪物ハルクへと変身する科学者。トニーとともにウルトロン開発に関わり、その結果に苦悩する。ナターシャとの関係も物語の重要な軸となる。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン):卓越した戦闘能力と諜報技術を持つ元スパイ。チームの実戦面を支えながら、自身の過去やブルースとの感情に向き合っていく。
クリント・バートン/ホークアイ(ジェレミー・レナー):弓の名手であり、アベンジャーズの人間的な支柱。今作では彼の家族や私生活が描かれ、超人たちの戦いの中で“守るべき日常”を象徴する存在となる。
ウルトロン(ジェームズ・スペイダー):トニーが生み出した人工知能。人類を守るという目的を歪んだ形で解釈し、地球の平和のためには人類を滅ぼすべきだと結論づける。
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン):人の精神に干渉する能力を持つ双子の姉。トニーに深い恨みを抱き、当初はウルトロン側につくが、やがて彼の本当の目的を知ることになる。(※公開当時、“スカーレット・ウィッチ”という異名は権利問題で使用できなかった)
ピエトロ・マキシモフ/クイックシルバー(アーロン・テイラー=ジョンソン):超高速で移動する能力を持つワンダの双子の弟。姉とともにアベンジャーズと敵対するが、ウルトロンの脅威を前に立場を変えていく。(※公開当時、“クイックシルバー”という異名は権利問題で使用できなかった)
ヴィジョン(ポール・ベタニー):人工知能JARVISとヴィブラニウムの肉体、そしてインフィニティ・ストーンの力が結びついて誕生する新たな存在。ウルトロンとは異なる知性と倫理観を持ち、アベンジャーズの重要な味方となる。
ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン):元S.H.I.E.L.D.長官。危機に陥ったアベンジャーズの前に現れ、チームが再び立ち上がるための助けとなる。
作品の魅力解説
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の大きな魅力は、ヒーロー集結映画としてのスケールをさらに拡大しながら、チーム内部の不安や亀裂を描いている点にある。前作では“集まること”が物語の中心だったが、本作では“集まった後にどう戦い、どう責任を負うのか”が問われる。
トニー・スタークが善意から生み出したウルトロンは、単なる悪役ではなく、ヒーローの恐怖と傲慢さが形になった存在でもある。人類を守りたいという願いが、人類を滅ぼす論理へ反転していく構図は、AIや安全保障への不安とも重なり、MCU作品の中でもテーマ性の強い一本になっている。
また、本作はワンダ・マキシモフ、ピエトロ・マキシモフ、ヴィジョンといった重要キャラクターの登場作でもある。後のMCU作品につながる伏線や人間関係が多く含まれており、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』以降の展開を理解するうえでも重要な位置づけを持つ。
アクション面では、冒頭のヒドラ基地襲撃、ハルクバスターとハルクの激突、ソコヴィアでの最終決戦など、チーム戦ならではの見せ場が充実している。派手なスペクタクルの中に、仲間を守ること、家族を守ること、普通の生活を守ることへの思いが織り込まれている点も、本作の見どころだ。
