ジム・キャリー主演『グリンチ』続編企画が進行中、監督も復帰へ。
ジム・キャリー主演の実写映画『グリンチ』に、続編企画が浮上している。
米報道によると、ユニバーサルとイマジン・エンターテインメントは、2000年公開の実写版『グリンチ』(原題:How the Grinch Stole Christmas)の続編を開発中。ジム・キャリーは再びグリンチ役を演じる方向で交渉に入っており、ロン・ハワード監督も復帰する見込みだという。
2000年版は公開当時に大ヒットを記録し、現在もホリデーシーズンの定番作品として配信で根強い人気を保っている。20年以上を経て、あの“クリスマス嫌い”のキャラクターが再び実写映画として動き出す可能性が出てきた。
ジム・キャリーがグリンチ役で交渉中、ロン・ハワード監督も復帰へ
今回の続編は、現時点で正式タイトルや公開時期は明かされていない。ただし、オリジナル版の中核を担った人物たちが再集結する可能性が高い。
主演のジム・キャリーは、クリスマスを憎むドクター・スース原作の人気キャラクター、グリンチ役で出演交渉中。ロン・ハワードは再び監督を務める見込みで、イマジン・エンターテインメントのブライアン・グレイザーとともにプロデューサーにも名を連ねる。
脚本を手がけるのは、アレック・バーグ(『バリー』『シリコンバレー』『ラリーのミッドライフ★クライシス』)、ジェフ・シェイファー(『Dave』『ラリーのミッドライフ★クライシス』)、デヴィッド・マンデル(『Veep/ヴィープ』『ラリーのミッドライフ★クライシス』)。3人は、2003年のドクター・スース原作映画『ハットしてキャット』にも参加していた。
また、ドクター・スース・エンタープライズ側ではCEOのスーザン・ブラント、ユニバーサル側では制作開発および特別プロジェクト担当のブリット・ヘンネマス、クリエイティブ・エグゼクティブのクリスティーナ・ホフロッゲが本企画を担当する。
2000年版『グリンチ』は全米年間1位の大ヒット、配信でも根強い人気
実写版『グリンチ』は、2000年の感謝祭シーズン直前に全米公開された作品。全米興行収入は2億6000万ドル、世界興行収入は3億4500万ドルを記録し、同年の全米年間興行収入でトップに立った。
作品は興行面だけでなく、特殊メイクでも高く評価された。ジム・キャリーをグリンチへと変身させたリック・ベイカーとゲイル・ロウェル=ライアンは、第73回アカデミー賞でメイクアップ賞を受賞している。
さらに近年も、ホリデーシーズンの定番として視聴され続けている。2000年版『グリンチ』は、ニールセンのホリデー映画配信ランキングで過去5年連続トップ10入り。2025年のクリスマス前後2週間、12月15日から12月28日の集計では、映画チャート全体で2位となり、視聴時間は9億6200万分に達した。
この期間では、1位の『ホーム・アローン』に次ぐ位置につけたほか、2018年のアニメ映画『グリンチ』よりも上位にランクイン。新作続編の企画が動く背景には、こうした配信時代における継続的な人気もありそうだ。
ジム・キャリーを苦しめた特殊メイク、そしてグリンチの長い歴史
一方で、2000年版『グリンチ』の撮影は、ジム・キャリーにとって非常に過酷なものでもあった。
当初、グリンチの特殊メイクには1日約8時間が必要だったという。キャリーは過去のインタビューで、撮影初日に降板して出演料2000万ドルを返したいと思うほどだったと振り返っている。最終的には、CIA工作員に拷問への耐久訓練を行う人物の助けを借り、さらにメイク時間が1日約3時間まで短縮されたことで撮影を乗り切ったとされている。
グリンチというキャラクターの起源は、1957年にセオドア・ガイゼル、すなわちドクター・スースが発表した絵本にさかのぼる。物語は、商業主義に覆われていくクリスマスへの不満を背景に生まれたもので、グリンチがフーヴィルの住人たちからプレゼントを盗み、クリスマスを台無しにしようとする姿を描いた。
1966年にはCBSがアニメ特番として映像化し、ボリス・カーロフがナレーターとグリンチの声を担当。このアニメ版で共同監督のチャック・ジョーンズがグリンチを緑色にしたことで、現在広く知られるビジュアルイメージが定着した。原作絵本は白黒だったため、緑のグリンチは映像化によって生まれた象徴でもある。
2000年の実写版は、そのキャラクターをジム・キャリーの身体表現と特殊メイクで強烈に再構築した作品だった。続編が正式に実現すれば、キャリー版グリンチがどのような形で現代のクリスマス映画に戻ってくるのか、大きな注目を集めることになりそうだ。
