中国映画界で621本の新作が登録され、日本でもヒットした『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』の続編も動き出している。
中国の映画制作現場が、再び大きな活況を見せている。中国国家電影局が公示した2025年第4四半期(10月~12月)の立項情報によると、同期間にプロジェクト登録された映画は合計621本にのぼったと報じられている。劇映画を中心に、アニメーション、ドキュメンタリー、さらにはバーチャルリアリティ映画まで幅広いジャンルが含まれており、中国映画産業の持続的な制作力を示す内容となっている。
621本の新作が示す中国映画界の現在地-多様化と量産体制が加速
今回公示された621本の内訳は、劇映画395本、アニメーション映画61本、ドキュメンタリー映画46本、科学教育映画52本、特殊映画8本、中外合作映画8本、そしてバーチャルリアリティ映画51本となっている。従来の商業映画に加え、教育用途や新技術を取り入れた作品が一定数を占めている点が特徴だ。
ジャンルの幅広さは、中国映画界が単なる興行作品の量産にとどまらず、多様な映像表現や上映形態を模索していることを示している。特にVR映画が50本以上登録されている点は、映画産業の拡張を意識した動きとして注目される。
日本でも支持を集めた『九龍城砦』シリーズ-前作ヒットを背景に続編が始動
621本の新作の中で、日本の映画ファンにとって特に注目されるのが、『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のシリーズ最終章となる『九龍城砦・終章(原題)』だ。前作は1980年代の香港を舞台に、密入国者の青年・陳洛軍(チャン・ロッグワン)が九龍城砦へ逃れ、仲間たちと出会いながら抗争に巻き込まれていく姿を描いたアクション作品である。
日本公開後は、過剰な宣伝に頼らず、作品内容への評価が口コミを通じて広がり、上映規模を拡大していった。激しいアクションとともに、九龍城砦という無法地帯を生きる若者たちの友情や葛藤を丁寧に描いた点が支持を集め、最終的には興行収入を大きく伸ばす結果となった。こうした反響を背景に、シリーズ続編の動向にも日本の観客から関心が寄せられている。
新たな敵“雷公子”が登場-『九龍城砦・終章』で描かれるシリーズ最終章
公表されているあらすじによると、『九龍城砦・終章(原題)』では、再び九龍城砦を拠点とする陳洛軍(チャン・ロッグワン)ら4人組が主人公となる。物語には新たな敵として“雷公子”が登場し、城砦を舞台とした抗争は新たな局面を迎える。
雷公子は、同じく製作が発表されている2作目、前日譚とされる『九龍城砦・龍頭(原題)』に登場する黒社会のボス、“雷震東”の子孫という設定で、一族に刻まれた因縁を背負いながら復讐を誓う存在のようだ。原作漫画では、冷酷な手段で洛軍や信一(ソンヤッ)と対立する人物として描かれており、シリーズ最終章にふさわしい強烈な存在感を放つとされている。
監督は前作に続いてソイ・チェンが務め、レイモンド・ラム、テレンス・ラウらオリジナルキャストも復帰する見込みだ。一方で、雷公子を演じるキャストについては現時点では発表されておらず、今後の続報が待たれる。前作で日本の観客から支持を集めたシリーズが、どのような形で完結を迎えるのか、引き続き注目される。
