映画『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』(2025)を紹介&解説。
映画『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』概要
映画『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』は、『ヴェノム』や『ゾンビランド』のルーベン・フライシャー監督が手がける、マジシャン集団の活躍を描くシリーズ第3弾のクライムエンターテインメント。正義の犯罪集団フォー・ホースメンが、新世代と共に最高価値のハートダイヤ強奪に挑む。出演はジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、ロザムンド・パイク、モーガン・フリーマン。
作品情報
日本版タイトル:『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』
原題:Now You See Me: Now You Don’t
製作年:2025年
本国公開日:2025年11月14日
日本公開日:2026年5月8日
ジャンル:クライム・エンターテインメント/サスペンス・ミステリー
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:113分
前作:『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:マイケル・レスリー/ポール・ワーニック/レット・リース/セス・グレアム=スミス
原案:エリック・ウォーレン・シンガー/マイケル・レスリー
製作:ボビー・コーエン/アレックス・カーツマン/ロベルト・オーチー
製作総指揮:コナー・ディグレゴリオ/イーサン・スミス/クリストファー・ウッドロウ
撮影:ジョージ・リッチモンド
編集:ステイシー・シュローダー
作曲:ブライアン・タイラー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ/ウディ・ハレルソン/デイヴ・フランコ/アイラ・フィッシャー/ジャスティス・スミス/ドミニク・セッサ/アリアナ・グリーンブラット/ロザムンド・パイク/モーガン・フリーマン
製作:サミット・エンターテインメント/コーエン・ピクチャーズ/シークレット・ハイドアウト
配給:ライオンズゲート(米国)/KADOKAWA(日本)
あらすじ
現代。スーパーイリュージョニスト集団“フォー・ホースメン”は、不正を暴く正義の犯罪集団として知られる。彼らに、犯罪に手を染める企業が所有する史上最高価値の“ハート”ダイヤを盗む任務が下る。新世代のマジシャンも加わり、世界各地を舞台に史上最大の強奪劇が動き出す。
主な登場人物(キャスト)
J・ダニエル・アトラス(ジェシー・アイゼンバーグ):フォー・ホースメンの一員。高度なイリュージョンを駆使するマジシャンで、本作では再集結した仲間たちと新世代のマジシャンとともに、史上最高価値の“ハート”ダイヤを狙う強奪計画に挑む。
メリット・マッキニー(ウディ・ハレルソン):フォー・ホースメンの一員。皮肉屋の一面を持つメンタリストで、本作ではホースメンの再集結に加わり、世界規模のミッションに参加する。
ジャック・ワイルダー(デイヴ・フランコ):フォー・ホースメンの一員。身軽な動きとカードを使った技を得意とするマジシャンで、本作でもチームの一員として“ハート”ダイヤ強奪計画に関わる。
ヘンリー・リーブス(アイラ・フィッシャー):フォー・ホースメンの一員。脱出マジックを得意とするマジシャンで、本作ではシリーズに復帰し、再びチームの大規模なイリュージョンに加わる。
チャーリー(ジャスティス・スミス):新たに加わるニュー・ホースメンのひとり。新世代のマジシャンとして、フォー・ホースメンとともに世界を舞台にした強奪計画へ参加する。
ボスコ(ドミニク・セッサ):ニュー・ホースメンのひとり。若いマジシャンチームの一員として登場し、旧世代のホースメンと協力しながら、史上最大規模のショーに挑む。
ジューン(アリアナ・グリーンブラット):ニュー・ホースメンのひとり。エネルギッシュな新世代マジシャンとして、フォー・ホースメンとの共闘に加わり、世代を超えたチームの一角を担う。
ヴェロニカ・ヴァンダーバーグ(ロザムンド・パイク):ホースメンの前に立ちはだかる“ダイヤの女王”。犯罪に手を染めるヴァンダーバーグ社に関わる人物で、史上最高価値の“ハート”ダイヤをめぐる本作の重要な敵役となる。
サディアス・ブラッドリー(モーガン・フリーマン):伝説のマジシャン。フォー・ホースメンと深い関わりを持つ人物として再登場し、世界規模のミッションに関わる重要人物となる。
『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』レビューはこちら
5月7日(木)更新予定。
作品トリビア
新キャストは“マジック学校”で本物の手技を学んだ
本作に新世代マジシャン役で参加したアリアナ・グリーンブラット、ジャスティス・スミス、ドミニク・セッサらは、ロサンゼルスのマジック・キャッスルでマジックの訓練を受けた。キャストはカードマジックやスリの手技などを学び、ルーベン・フライシャー監督と出演者たちは、CGだけに頼らず“本当に見える”マジックを重視したという。
デイヴ・フランコはシリーズを通じてカード投げの腕を磨いた
ジャック・ワイルダー役のデイヴ・フランコは、シリーズ出演を通じてマジックの技術を積み重ねてきたひとり。観客に“本当に彼らがやっている”と信じてもらうことが重要だと語り、特にカード投げの技術がかなり上達したことも明かされている。
舞台は世界各地だが、多くのロケはハンガリーで撮影された
物語はニューヨーク、ベルギー、フランス、アブダビなどを巡るが、撮影の多くはハンガリー、特にブダペストで行われた。監督は当初予算面からハンガリーを選んだものの、同地のロケーションや職人の技術を生かし、ヨーロッパを舞台にした物語へ寄せていったと説明している。
アントワープの重要場面も、実はブダペストの美術館が大きく使われている
劇中でハート・ダイヤが披露されるアントワープのパーティー場面は、外観撮影こそベルギーで行われたが、主要なアクション部分はブダペストのブダペスト国立西洋美術館などで撮影された。制作側は、古代ローマの展示物を保護しながら、空間にスケール感を出すための装飾を加えて撮影したという。
“目の錯覚”を使った屋敷の場面では、錯視の専門施設も参考にされた
フランスのルシヨン城として登場する屋敷の外観には、ハンガリーのナーダシュディ城が使われ、内部はスターン・スタジオにセットとして作られた。エイムズの部屋など、錯視を使った空間を成立させるため、制作チームはブダペスト錯視博物館も訪れ、アクションの見せ方を検討している。
アブダビの展開は、実際のロケーションから物語が組み立てられた部分もある
終盤のアブダビパートでは、Wアブダビ・ヤスアイランドやルーヴル・アブダビなどが使われた。フライシャー監督は、Wホテルの構造を見て、ヴェロニカ・ヴァンダーバーグがレーシングチームを持つ設定が組み込まれたと説明しており、ロケ地が物語の細部に影響した例といえる。
第4作の企画は、第3作公開前から動いていた
ライオンズゲートは2025年4月のシネマコンで、本作の正式タイトルを『Now You See Me: Now You Don’t』と発表するとともに、第4作の企画が進行中で、ルーベン・フライシャーが続投予定であることを明らかにした。シリーズ継続を前提にした展開としても注目される。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
