ジョナサン・メジャース復帰作が大混乱——撮影中に窓から転落、スタッフはストライキ、製作側から組合を煽るような発言も

ジョナサン・メジャース復帰作が大混乱——撮影中に窓から転落、スタッフはストライキ、製作側から組合を煽るような発言も NEWS
ジョナサン・メジャース

ジョナサン・メジャース出演の新作アクション映画で撮影事故が発生し、現場スタッフのストライキとあわせて製作体制への批判が強まっている。


ジョナサン・メジャース主演の新作アクション映画が、撮影現場で起きた事故とスタッフのストライキを受けて波紋を広げている。メジャースと共演者のJC・キルコインが撮影中に窓から転落し、キルコインがけがを負ったことに加え、現場では労働環境を巡る不満からスタッフが離脱。製作支援を行うデイリー・ワイヤーやボンファイア・レジェンドの対応にも批判が集まっている。

撮影中に窓から転落、共演者は負傷

『Deadline』誌が入手した映像には、メジャースとJC・キルコインが撮影中に窓から転落する様子が映っていた。映像では、ふたりがガラスに向かってよろめき、そのまま窓とともにフレーム外へ落下。スタッフが駆け寄る中、現場では「大丈夫だ」と返答する声が聞こえていた。

さらに、メジャースとみられる声が「撮れてた?使ってくれ」と話していたことも報じられている。

関係者によると、事故当時の窓は後に別のスタント撮影で割る予定だったため、固定されていない合わせガラスのシートへ差し替えられていたという。ふたりは約1.8メートル下へ落下し、キルコインは手に縫合が必要なけがを負った。

一方で、キルコインの広報担当者は『Variety』誌に対し、「彼は元気にしており、製作側にすぐ対応してもらった」と説明。さらに「現場で不安を感じることはなく、このプロジェクトへの参加はポジティブな経験だった」とも語っている。

スタッフ離脱とストライキが拡大

今回の事故を受け、現場ではスタッフの離脱とストライキも大きな問題となっている。

3月26日、IATSE(国際舞台従業員同盟)は、サウスカロライナ州で撮影中だった同作に対してストライキを宣言した。作品は当時『Knuckle(原題)』という仮題で進められており、現場では労働環境を巡る複数の問題が指摘されていたという。

『Deadline』誌は、今回の事故が多くのスタッフにとって、このインディー映画製作から離れる決定打になったと報じている。

IATSEはSNSで、「製作陣は積極的に代替スタッフを探している」と投稿。そのうえで、「IATSEの全組合員はピケットラインを越えないよう強く求める」と呼びかけた。

一方で、スタッフ離脱後も撮影は一部継続されているとみられている。

こうした状況について、製作支援を行うボンファイア・レジェンドのダラス・ソニエは、『Variety』誌の取材に対し、「俳優たちが落ちた高さより、組合代表どもの映画キャリアのほうがずっと短いよ」とコメントした。

事故への懸念や現場環境を巡る不満が高まる中での発言だったことから、製作側の姿勢にも批判が集まっている。

ジョナサン・メジャース復帰作にも影響か

同作は、カイル・ランキンが脚本・監督を務める新作アクション映画で、デイリー・ワイヤーとボンファイア・レジェンドが製作支援を行っている。ランキンは、2020年公開の『ラン・ハイド・ファイト』でも両社と組んでいた。

現時点で作品の詳細は大部分が明かされていないが、初期に公開されたあらすじでは、「脅威が祖国の中枢を突いたとき、アメリカの戦士たちは不屈の意志と止まることなき火力でもって、この国が戦う価値のある理由を守るために立ち上がる」と説明されている。

メジャースは同作への出演に加え、自身のプロダクション「トール・ストリート・プロダクションズ」名義でエグゼクティブ・プロデューサーも務めている。

メジャースは2023年、家庭内暴行による有罪判決を受け、急速に上昇していたキャリアに大きな打撃を受けた。『クリード 過去の逆襲』、『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、「ロキ」などで存在感を示していたが、この騒動を受けてマーベル・シネマティック・ユニバースから離脱。デニス・ロッドマンを演じる予定だった準伝記映画など、複数の出演企画を失った。

その後は、サンダンス映画祭で注目を集めた『ボディビルダー』や、マルタン・ヴィルヌーヴ監督の『Merciless(原題)』など、新作出演を通じて復帰への動きを進めている。

しかし、今回の事故とストライキ騒動は、そうした復帰の流れにも影を落とす出来事となりそうだ。

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