アークティック・モンキーズ、2022年以来の新曲公開-豪華参加の慈善プロジェクト始動

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アークティック・モンキーズが約3年ぶりの新曲「Opening Night」を発表し、収益を紛争地域の子どもたちを支援するチャリティに寄付する。


アークティック・モンキーズ(Arctic Monkeys)が、2022年のアルバム『The Car』以来となる新曲「Opening Night」をリリースした。同楽曲は、紛争の影響を受ける子どもたちを支援するチャリティ団体War Childのプロジェクトとして発表され、楽曲の収益は同団体に寄付される。あわせてミュージックビデオも公開されている。

チャリティアルバム『HELP(2)』に収録される新曲

「Opening Night」は、War Childが3月6日にリリースするコンピレーションアルバム『HELP(2)』に収録される。同作は、1995年に発表されたチャリティアルバム『Help』の続編にあたる作品だ。

オリジナルの『Help』には、レディオヘッド(Radiohead)、ブラー(Blur)、シネイド・オコナー(Sinéad O’Connor)、そしてスモーキン・モジョ・フィルターズ(Smokin’ Mojo Filters/ポール・マッカートニー、ノエル・ギャラガー、ポール・ウェラーによるスーパーグループ)などが参加し、紛争の影響を受けた子どもたちのために120万ポンドを集めた実績を持つ。

世代を超えたミュージシャンが集結する『HELP(2)』

3月6日にリリースされるコンピレーションアルバム『HELP(2)』には、1995年版『Help』に参加したアーティストと、現代の音楽シーンを代表するミュージシャンが世代を超えて名を連ねている。

1995年のアルバムに参加していたアーティストも含め、ポーティスヘッド(Portishead)のベス・ギボンズやブラーのデーモン・アルバーンとグレアム・コクソンといった面々に加え、パルプ(Pulp)、ベック(Beck)、デペッシュ・モード(Depeche Mode)などのレジェンドが参加する。

さらにはオリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)、フォンテインズD.C.(Fontaines DC)、キャメロン・ウィンター(Cameron Winter)、ウェット・レッグ(Wet Leg)、サンファ(Sampha)など、近年大きな成功を収めてきた若手アーティストたちも参加。『HELP(2)』は、時代やジャンルを横断した音楽コミュニティが結集するプロジェクトとなっている。

映像制作を通じて伝えられる紛争地域の現実

本プロジェクトには、映画『関心領域』でアカデミー賞にノミネートされた映画監督のジョナサン・グレイザーも参加している。グレイザーは、ウクライナ、ガザ、イエメン、スーダンといった紛争地域に暮らす子どもたちと協力し、彼ら自身の手による映画を制作した。

また、英国の子どもたちもプロジェクトに参加し、アルバム制作の過程を記録する役割を担ったという。音楽と映像の両面から、紛争が子どもたちの生活に及ぼす影響を伝える試みとなっており、『HELP(2)』は単なるコンピレーションアルバムにとどまらない社会的プロジェクトとして位置づけられている。

デビュー20周年を迎えたバンドが語る思い

デビューアルバムのリリースから今週で20周年を迎えるアークティック・モンキーズは、本作の発表にあたり声明を発表した。その中で彼らは、「War Childが行っている貴重な活動を支援できることを誇りに思います」と述べている。

さらに声明では、「このレコードが戦争の影響を受けた子どもたちの生活にポジティブな変化をもたらすことを願っています」とし、今回のリリースに込めた思いを明らかにした。

アビー・ロード・スタジオで制作されたアルバムの背景

『HELP(2)』は、11月にアビー・ロード・スタジオでレコーディングされ、アークティック・モンキーズの全アルバムのうち1作を除いてプロデュース、または共同プロデュースを手がけてきたJames Fordが監修を務めた。

フォードは本プロジェクトについて、「オリジナルの『Help』は僕にとって大きな意味がありました」と語り、現在の世界情勢を踏まえた上で、「音楽コミュニティを結集させて、紛争地域の子どもたちを助けるという誰もが賛同できるポジティブなことをする機会を得るというのは当然の選択でした」と説明している。

さらに制作を振り返り、「アルバム制作そのものが非常にパワフルな経験でしたし、あえて言うなら人生を肯定するものでした」と述べ、作品に込められた思いを明かした。

深刻化する現実と、音楽が果たす役割

War Childによると、1995年にオリジナルの『Help』がリリースされた当時、世界で戦争の影響を受けていた子どもは10人にひとりだったという。しかし現在では、その割合は5人にひとりにまで増加し、約5億2000万人の子どもたちが紛争の影響下で暮らしているとされている。

『HELP(2)』は、そうした現実を背景に、音楽を通じて支援の輪を広げることを目的としたプロジェクトだ。アークティック・モンキーズの新曲「Opening Night」もまた、その取り組みの一環として位置づけられている。

【動画】アークティック・モンキーズ「Opening Night」MV

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