コナン・オブライエンの自宅で開かれたホリデーパーティーは、後に起きた凄惨な事件の前夜となった。
土曜日の夜、ハリウッドの有力クリエイターや幹部たちが、コナン・オブライエンの自宅で開かれたホリデーパーティーに集った。それは本来、過酷な1年を締めくくり、新たな年を迎えるための祝祭の夜となるはずだった。しかしその数時間後、この集まりは、ロサンゼルスを揺るがす凄惨な事件と結び付けられることになる。
祝祭として開かれた夜-ハリウッドの関係者が集った理由
パーティーが開かれたのは、パシフィック・パリセーズにあるオブライエンの自宅だった。この地域は約1年前、大規模な火災により甚大な被害を受けたことで知られている。オブライエン自身も当時、避難を余儀なくされたひとりだった。
出席者によると、この夜の集まりは、そうした困難な時期を乗り越え、2025年の不運を振り払い、より幸せで希望に満ちた新年を迎えるためのものだったという。会場には、ハリウッドで影響力を持つクリエイターや幹部、俳優らが顔をそろえ、和やかな空気の中で夜は始まった。
会場に広がった違和感-挙動不審な男性の存在
しかし、夜が更けるにつれ、会場には次第に不穏な空気が漂い始めた。出席者の間で、ひとりの男性の行動が注目を集めるようになったのだ。その男性は会場を徘徊し、会話の輪に割って入っては、出席者たちが誰なのか、そして「有名人」なのかを執拗に問いただしたという。実際、会場にはジェーン・フォンダやビル・ヘイダーなど、広く知られた著名人も出席していた。
当初、一部の出席者は、その男性が外部から紛れ込んだ人物ではないかと考えた。しかし、ささやきが広がる中で、彼が通りから迷い込んできたわけではないことが明らかになっていく。身長約190センチ、体重約104キロのその男性は、ロブ・ライナーとミシェル・ライナーの息子、ニック・ライナーだった。
ニックの名前は招待状には記されていなかった。事情を知る関係者によると、両親がオブライエンに対し、息子を同伴させてもらえないかと事前に頼んでいたという。ニックは長年にわたる薬物問題を抱えており、その行動は、ここ数週間でさらに極端でストレスフルなものになっていたとされる。両親は彼をひとりで家に残すことをためらい、当時ニックは、ブレントウッドにある両親の自宅の離れで、厳重な監視下に置かれていた。
緊張が表面化した瞬間-パーティー会場での衝突
状況を知る人物によると、ニックは会場内で出席者の会話を遮り続け、その振る舞いは次第に周囲の注目を集めるようになっていった。俳優のビル・ヘイダーに対しても、同様に話しかけたとされる。
その際、ヘイダーは冷静に、自分はプライベートな会話の最中であると応じたという。しかしニックは、不快なほど長い時間にわたり、彼を睨みつけ続けたとされている。
しばらくして、会場に叫び声が響いた。談笑していた出席者たちは一斉に声のした方へ視線を向け、二人の男性が激しく言い争っている場面を目にすることになる。そこにいたのは、ロブ・ライナーと息子のニックだった。
口論の内容は、ニックの非社交的で不穏な振る舞いを巡るものだったという。数分後、ライナー夫妻は恥じ入る様子でコナン・オブライエンに謝罪し、パーティー会場を後にした。ニックが夫妻とともに立ち去ったかどうかは確認されていない。
やがて会話のざわめきは会場に戻ったものの、先ほどまでの祝祭的な空気は失われていた。出席者の多くにとって、この夜は、もはや単なるホリデーパーティーではなくなっていた。
深夜から翌日にかけての急転-祝祭の夜が惨劇へ変わるまで
パーティーが終わった後、事態は急速に暗転していく。午前4時、ニック・ライナーはピアサイド・サンタモニカにチェックインした。その後、ホテルのスタッフは、後に「血まみれの」シャワーと、窓にかけられたベッドシーツを発見することになる。
日曜午後3時30分、ロブ・ライナーとミシェル・ライナーは、自宅で刺殺体として発見された。娘のロミーが二人を見つけ、当局に通報したという。正確な死亡推定時刻は現時点では確定していない。しかし法執行機関によると、夫妻はすでに数時間前に死亡していたとみられ、オブライエンの自宅でのパーティーから帰宅した土曜夜、もしくは日曜早朝という早い段階で殺害された可能性があるとされている。
この時点で、前夜のホリデーパーティーは、単なる社交の場ではなく、重大事件の直前に位置する出来事として捜査線上に浮かび上がることになった。
拘束と起訴-事件後に示された司法の判断
事件発覚後、ニック・ライナーは、両親の自宅から約24キロ離れた、南カリフォルニア大学(USC)近くのエクスポジション・パークの地下鉄駅で身柄を拘束された。ニックは当時32歳だった。
検察は火曜日、ロブ・ライナーとミシェル・ライナーの殺害に関して、特別事情付き第一級殺人罪2件でニックを起訴する意向であると発表した。
ロサンゼルス地方検事のネイサン・ホックマンは、この殺人事件において死刑を求めるか、仮釈放なしの終身刑を求めるかについては、現時点ではまだ決定していないと述べている。
また、ニックは法的代理人として刑事弁護士のアラン・ジャクソンを雇ったことも明らかになっている。捜査と司法手続きは現在も続いており、事件の全容解明が待たれている。




