エリザベス・オルセン主演『Eternity(原題)』についてわかっていることをまとめた。
死後の世界で、たった1週間以内に「誰と永遠を過ごすか」を決めなければならないとしたら―?
そんな一風変わった設定で話題を呼んでいるのが、エリザベス・オルセン主演、A24配給による最新作『Eternity』(エターニティ)だ。恋愛映画でありながら、人生の意味や記憶、選択の重みを問いかける本作は、2025年のトロント国際映画祭でのプレミア上映が予定されており、すでに各国の映画ファンから注目を集めている。
本記事では、この“死後ロマンス”とも言える異色作の全貌を、監督・キャスト・作品設定という3つの観点からひも解いていく。
死後の世界で“誰と永遠を過ごすか”を選ぶ物語
物語の舞台は、生者の世界を離れた“あの世”。この世界では、死んだ人間は1週間以内に「永遠を過ごす相手」を選ばなければならないという独自のルールが存在する。
主人公ジョーン(エリザベス・オルセン)の前に現れるのは、長年連れ添った夫ラリーと、若くしてこの世を去った初恋の人ルーク。過去か、現在か。選択の期限はわずか7日間。
本作『Eternity』は、ただのロマンティックな三角関係を描くのではなく、人が“何を愛し、何にしがみつくのか”という本質に迫る物語となっている。
このユニークな設定は、かつて映画化されていなかった優秀な脚本を選出することで知られる「Black List 2022」に選ばれた脚本が元になっている。すでに一部SNSでは、脚本の完成度の高さやキャスト陣のケミストリーに期待の声が寄せられており、TIFFでのお披露目を皮切りに、国際的な話題作となる可能性も高い。

『Eternity(原題)』 ©A24
感情を軸にジャンルを横断する注目監督―デヴィッド・フレインの新境地
本作『Eternity』のメガホンを取るのは、アイルランド出身の映画監督デヴィッド・フレイン。ゾンビ社会の再統合を描いた『CURED キュアード』(17年)や、自伝的青春映画『恋人はアンバー』(20年)など、ジャンルの枠にとらわれず、“感情”を軸に物語を組み立てる作風で注目されてきた。
【動画】『CURED キュアード』予告編
『CURED キュアード』では、ゾンビ感染から回復した人々が再び社会に受け入れられる過程を、ホラーの枠を超えて心理劇として描き、デビュー作にして国際映画祭で高い評価を獲得。続く『恋人はアンバー』では、1990年代のアイルランドを舞台に、ゲイであることを隠したい少年と、同じく孤独を抱える少女が“偽装カップル”を演じながら絆を育む青春譚を描いた。
【動画】『恋人はアンバー』予告編
そんな彼が今回挑む『Eternity』は、死後の世界という空想的な設定を舞台にしながらも、「人が最終的に何を選ぶのか」という感情の深淵を描く点で、彼の作家性がより広く、深く展開される作品となるだろう。
また、フレインは本作の主演3人について「エリザベス・オルセン、カラム・ターナー、マイルズ・テラーは、僕が大好きな3人だ」とコメントしている。
脚本の段階から話題となった本作を、ジャンル横断型の演出で磨き上げるデヴィッド・フレイン。“永遠”をテーマにしたこの作品が、彼にとってどのような転機となるのかにも注目が集まっている。
【動画】『Eternity』予告編
“永遠”をめぐる三角関係―実力派キャストが紡ぐ愛と記憶の物語

(左から)エリザベス・オルセン、マイルズ・テラー、カラム・ターナー 『Eternity(原題)』より ©A24
本作『Eternity』で主人公ジョアンを演じるのは、MCU作品におけるワンダ・マキシモフ役でおなじみのエリザベス・オルセン。『ワンダヴィジョン』や『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で見せた繊細な心理表現と強さの同居した演技力を、本作では“人生の選択”というテーマに照らしてさらに深化させる。
ジョアンの現在のパートナーであり、長年の結婚生活を共にしてきたラリー役には、マイルズ・テラーがキャスティング。『セッション』『トップガン マーヴェリック』などで知られる彼は、誠実さと激情の間を行き来する役柄に定評がある。
一方、ジョアンがかつて深く愛し、若くして亡くなった初恋の人・ルークを演じるのは、カラム・ターナー。『ファンタスティック・ビースト』シリーズやNetflixドラマ『ザ・キャプチャー 歪められた真実』で知られ、静かな憂いと存在感を併せ持つ俳優だ。
この3人が織りなすのは、単なる“過去と現在の板挟み”ではなく、「永遠に寄り添うべき存在とは何か」という根源的な問いである。
死後の世界という非現実的な舞台だからこそ、感情や関係性のリアリティが問われるこの作品、公開に期待が高まる。
作品情報
原題:Eternity
監督:デヴィッド・フレイン
出演:エリザベス・オルセン、マイルズ・テラー、カラム・ターナー、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ジョン・アーリー、オルガ・メレディス
112分|アメリカ|英語
