カニエ・ウェスト(イェ)の上海公演が混乱-悪天候とトラブルで返金を求める声まで

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カニエ・“イェ”・ウェスト

カニエ・ウェストの上海コンサートが悪天候と混乱で波乱の展開に。返金を求める観客も。


ライブ活動を控えていたカニエ・“イェ”・ウェストが、久々にステージへ復帰した。2024年に中国・海口市でリスニングイベントを行って以来となる今回の上海公演は、大雨による悪条件や技術トラブルに見舞われたことで混乱を招き、現地では観客の不満が噴出。SNSでは賛否が渦巻く結果となった。

復帰公演は波乱の幕開け-悪天候と遅延で観客が不満

上海スタジアムで7月12日夜に開催されたイェのコンサートは、当初から大雨の影響を受け、観客とステージの両方が開放屋根からの雨にさらされた。ショーは午後7時30分の開演予定時刻を大きく過ぎても始まらず、会場の雰囲気は徐々に不穏に。最終的に、多くの観客が返金を求める声を上げる事態に発展した。

午後8時10分頃、イェは黒のレザーパンツに背中に“China”と記されたグレーのフーディー姿で登場。ステージ上に一人で現れたその姿に、会場には拍手が起こったが、演出は最低限に抑えられ、霧やスポットライト、プロジェクションが時折使われるのみだった。演出面では、過去の「Donda」ステージを想起させる演出も見られたが、視覚的な要素は限定的だった。

チケット価格は最大約5万5千円-現地メディアも注目

この上海公演は、中国国営メディア『環球時報』によって「没入型のマルチ感覚体験」として紹介されていた。プロモーションでは、革新的なステージデザイン、刷新されたセットリスト、国際チームによる制作体制などが強調されており、単なるコンサートではなく、イェの音楽キャリアを振り返る“ジャンル横断的な旅”として打ち出されていた。

注目の高さはチケット販売にも表れており、地元報道によればチケットは販売開始からわずか数分で完売。価格帯は980元(約2万円/7月14日時点)から2,680元(約5万5千円)と、中国国内では高額に分類される水準だった。にもかかわらず、多くのファンが熱狂的に購入したことから、過去の問題発言や論争が中国のファン層に与える影響は限定的だったと見られている。

賛否呼ぶパフォーマンスと中国での存在感

公演中、イェは雨に濡れながらも激しく体を揺らし、代表曲に合わせてラップを披露するなど、全力のパフォーマンスを見せた。一方で、無言のままステージをゆっくりと歩き去る場面もあり、その様子はファンを戸惑わせている。

現地報道によると、ショー全体を通じて音響のクオリティには一貫性がなく、観客からは不満の声も上がった。こうした混乱を受けて、中国のSNS上ではさまざまな反応が噴出。雨天による不運を指摘しイェを擁護する声がある一方で、「準備不足だった」「中国での金儲けを狙っただけでは」とする批判も目立った。

それでも、昨年海南省でのイベント以降、再び中国の地に立ったイェの存在感は確かであり、その影響力は依然として無視できないものとなっている。

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