ノーラン最新作『The Odyssey』の劇場限定ティーザー映像がSNS上で流出、ファンから抗議の声が上がる。
ティーザーは劇場限定で上映もネット上に流出
クリストファー・ノーラン監督の新作『オデュッセイア(原題)』(The Odyssey)のティーザー予告編が、オンライン上にリークされた。
本作は古代ギリシャ叙事詩『オデュッセイア』の映画化であり、ユニバーサル・ピクチャーズが“神話アクション大作”として打ち出す期待作。ティーザーは正式なオンライン公開を経ずに、7月2日(火)夜より全米で始まった『ジュラシック・パーク/復活の大地』の劇場上映時に限定で流された。
しかし、観客によるスマートフォン撮影がSNS上に投稿されたことで、画質・音質ともに劣化した状態で拡散。『オッペンハイマー』でも採用されたノーランの「映画館で初めて体験させる」という方針を裏切るかたちとなった。
なお、映像の正式リリース日は未定だが、ユニバーサルにとっては『ジュラシック~』の大ヒット興行とリンクさせることで、現在撮影中の『The Odyssey』への注目を高める戦略だったと見られる。
映像は“神話アクション大作”の片鱗を見せる内容
主人公オデュッセウスを演じるとされるマット・デイモンを始めに、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、ロバート・パティンソン、シャーリーズ・セロン、ジョン・バーンサル、ミア・ゴスら、超豪華キャストの出演が確認されている本作。ただし、ティーザーはごく短いもので、登場が確認できたのは一部キャストのみである。
とはいえ、ノーラン監督や製作陣の意図と異なるかたちでのティーザー映像リークに、SNS上のファンは「ノーランが意図した経験を、低質な映像によるリークで台無しにしている」などと落胆と怒りを露わにしている。
ノーラン史上最大規模の製作費とIMAX撮影による超大作
『The Odyssey』は、ギリシャ神話の叙事詩『オデュッセイア』を基にした実写映画であり、クリストファー・ノーランにとって過去最大規模となる製作費2億5000万ドル(約400億円/7月2日時点)で進行している。撮影は2025年2月に開始され、現在もギリシャ、モロッコ、イタリア各地で行われている。
全編をIMAXカメラで撮影するという点でも注目を集めており、スケールの大きな実写作品としては初の試みとなる。ノーランはこれまでにも『ダンケルク』『TENET テネット』『オッペンハイマー』などでIMAX撮影を導入してきたが、本作ではさらにその表現を押し広げている。
ストーリーは、トロイア戦争後に故郷イタカへの帰還を目指す王オデュッセウスの波乱万丈の旅路を描く。原典では、ポリュペモス(キュクロプス)やセイレーン、魔女キルケーとの遭遇、冥界への旅など、数々の神話的存在との邂逅が描かれており、映像化には高度なVFXと俳優陣の演技力が求められる。ノーランにとっても、神話ジャンルへの本格的な挑戦となる。
全米公開は2026年7月17日が予定されており、ユニバーサル・ピクチャーズによる世界規模の配給が計画されている。
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