『スーパーマン』より、前回のヒーロー陣営を主とするキャラクターポスターの発表に続き、ヴィラン(悪役)陣営のビジュアルが一挙解禁された。映画『スーパーマン』(2025年7月11日(金)日米同時公開)において、レックス・ルーサーを中心とする敵陣営のキャラクターたちが描かれた全5種のキャラクターポスターが公開され、ファンの間で注目を集めている。

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“希望の象徴”として描かれるスーパーマンの前に立ちはだかるのは、天才的な頭脳と圧倒的な影響力を持つ宿敵ルーサーと、彼に忠誠を誓う個性豊かな面々。本記事では、それぞれのキャラクターに焦点を当て、過去作での設定や本作における役割を整理する。
天才科学者レックス・ルーサー|スーパーマン最大の宿敵

『スーパーマン』キャラクターポスター(レックス・ルーサー)© &TM DC © 2025 WBEI
レックス・ルーサーは、スーパーマンの登場初期から長年にわたり宿敵として描かれてきた象徴的なキャラクターである。DCコミックスでは、天才的な頭脳と莫大な資産を併せ持ち、巨大企業を操る経営者でありながら、スーパーマンの存在を“人類にとっての脅威”と捉える人物として登場。力ではなく知略とテクノロジーを武器に、あらゆる方法でスーパーマンに対抗してきた。
本作『スーパーマン』では、ニコラス・ホルトがレックスを演じる。巨大企業レックス・コープの経営者として登場し、自ら開発した兵器や仲間たちの力を駆使して、スーパーマンを精神的にも肉体的にも極限まで追い詰めていく。冷徹かつ計算高い人物像に加え、丸刈りの頭部や黒のスーツなど、クラシックなルーサー像を現代的にアップデートしたビジュアルも印象的だ。
ジェームズ・ガン監督は本作のルーサー像について、「1950~60年代の“無謀な科学的天才”の系譜を意識した」と語っており、単なる敵役ではない深みをもったキャラクター造形がなされている。ホルト自身も撮影に向けて実際に頭を剃り、役作りに没入したというエピソードからも、今回のルーサーが重要な立ち位置を占めることがうかがえる。
スーパーマンを“希望の象徴”とみなす世間の声とは対照的に、彼を“制御不能な力”と断じるルーサー。スーパーマンとの対立は、単なるヒーロー対ヴィランの構図を超え、「力と理性」「信念と疑念」のせめぎ合いとして描かれることになるだろう。
エンジニア|全身が兵器の無慈悲な改造人間

『スーパーマン』キャラクターポスター(エンジニア)© &TM DC © 2025 WBEI
DCコミックスで登場したエンジニア(アンジェラ・スピカ)は、体内にナノマシンを注入されたことで、全身を自在に変形・武器化できる能力を持つキャラクター。元々は正義の側に立つヒーローだったが、その能力と知識が原因で、善悪の境界に引き裂かれる複雑な立場に置かれてきた。彼女は「The Authority」などのシリーズで活躍し、テクノロジーと人間性のはざまで揺れる存在として描かれている。
本作では、マリア・ガブリエラ・デ・ファリアがエンジニアを演じる。レックス・ルーサーの右腕的存在として登場し、自らの身体を完全に兵器へと変貌させた改造人間として描かれる。劇中では、スーパーマンの秘密基地「孤独の要塞」へ侵入し、スーパーマンロボを容赦なく破壊。さらにはスーパードッグ=クリプトにも襲いかかる場面が確認されている。
トレーラーで描かれたその戦闘シーンは、液体金属のように変化する体や、腕を巨大な武器に変形させる描写が印象的。これまでのDC映画でも類を見ないビジュアルインパクトを放っている。デ・ファリア自身も役作りの中で「ルーサーとの秘密の関係性を提案した」と語っており、劇中ではただの“兵器”以上の存在として描かれることが期待される。
スーパーマンの物理的な脅威として、そしてルーサーの思想を体現する存在として、エンジニアの行動は物語の鍵を握ることになりそうだ。
イブ・テシュマッカー|“SNSの女王”が世論を動かす

『スーパーマン』キャラクターポスター(イブ・テシュマッカー)© &TM DC © 2025 WBEI
イブ・テシュマッカーは、1978年の映画『スーパーマン』で初登場し、レックス・ルーサーの秘書兼恋人として知られるキャラクター。以降もコミックスやドラマシリーズ『スーパーガール』などに登場し、立場を変えながらもルーサーに近い人物として描かれてきた。
今回の『スーパーマン』では、サラ・サンパイオがイブを演じ、現代的なアプローチでアップデートされた姿を見せる。劇中のイブは、レックス・ルーサーの恋人でありながらも、自身の影響力を駆使して社会に強い影響を与える“インフルエンサー”的存在として描かれる。事あるごとにルーサーとのセルフィーをSNSに投稿し、そのフォロワー数や人気によって、多くの人々をルーサー支持へと導く。
単なる「悪の手先」ではなく、世論を操作するメディア戦略の中核を担う存在として、物理的な力とは別の“情報戦”でスーパーマン陣営にプレッシャーを与える。SNS全盛の今という時代だからこそ描けるキャラクター造形であり、監督のジェームズ・ガンも本作で“善悪の境界が曖昧な人物”としての描写に力を入れているとされる。彼女の投稿が、どこまで人々の意識に影響を与えるのか。そしてその“無自覚な加担”が、物語にどう関わっていくのか――。静かなる脅威として注目される存在だ。
メタモルフォ|変幻自在の“元素戦士”が立ちはだかる

『スーパーマン』キャラクターポスター(メタモルフォ)© &TM DC © 2025 WBEI
メタモルフォ(本名:レックス・メイソン)は、DCコミックスに1965年に初登場したキャラクター。古代遺跡での事故により、体内の元素を自在に操れる能力を得た“変身ヒーロー”であり、その姿を自由に変化させながら戦うことができる。鉄・ガス・炎・水など、あらゆる元素を即座に再構成し、攻撃・防御の両面で圧倒的な戦闘力を誇る。
これまでのメタモルフォは、どちらかといえばヒーロー寄りの立場で、『アウトサイダーズ』『ジャスティス・リーグ』などで活躍してきた。しかし、本作『スーパーマン』では、アンソニー・キャリガンが演じるメタモルフォがヴィラン陣営の一員として登場する。
トレーラーでは、その変化能力を駆使した強烈なビジュアルが披露されており、CGを駆使した実写映画ならではの“変身アクション”が大きな見どころになっている。キャリガン自身は、過去に「GOTHAM/ゴッサム」や「Barry/バリー」などでユニークかつシリアスなキャラクターを演じてきた経歴を持ち、今回の役でも「呪われた存在としての苦悩と孤独」を意識して演じているという。
原作ではしばしば「ヒーローとモンスターの間にある存在」として描かれてきたメタモルフォ。本作でも単なる敵ではなく、深層に人間味や苦悩を秘めたキャラクターとして、新たな注目を集めそうだ。
リック・フラッグ将軍|アニメでも登場した“軍の監視者”

『スーパーマン』キャラクターポスター(リック・フラッグ将軍)© &TM DC © 2025 WBEI
リック・フラッグという名の人物は、DCコミックスにおいて複数の世代にわたって登場する軍人キャラクターであり、近年の映画作品でもおなじみの存在だ。旧DCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)ではジョエル・キナマン演じる“リック・フラッグ・ジュニア”が『スーサイド・スクワッド』(2016)および『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)に登場。スーサイド・スクワッドのフィールド指揮官として、冷静な判断力と倫理観を持ち合わせた人物として描かれた。
一方、今回の『スーパーマン』に登場するのは、DCユニバース(DCU)再構築後の世界観におけるリック・フラッグ・シニア。演じるのは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』などで知られるフランク・グリロで、配信アニメシリーズ「クリーチャー・コマンドーズ」でも同役を担当している。今後のDCU作品群を横断して登場することがすでに明言されており、今後の展開において重要な軸を担うことは確実だ。
本作では、軍および政府の立場からスーパーマンの“無尽蔵なヒーロー活動”を危険視し、レックス・ルーサーと手を組んでスーパーマンを連行するという立場で描かれる。軍人としての正義感と、国家の安全保障という観点から、超人的存在に対して距離を置く姿勢は、これまでのDCEU版のフラッグ・ジュニアとは異なる立場といえる。
ジェームズ・ガン監督によって再定義されたこのリック・フラッグ・シニアが、国家権力とヒーローの関係に踏み込んだ本作においてとる行動と決断に注目したい。
スーパーマンが象徴する“希望”の裏側で、それを否定・疑問視し、封じ込めようとする者たちがいる。レックス・ルーサーをはじめとするヴィランたちは、肉体、知能、情報、政治といったあらゆる手段でスーパーマンに挑もうとしている。彼らの目的は単なる破壊ではなく、“信頼”そのものを崩すことにある。
本作『スーパーマン』は、善悪の明確な対立を超えて、「なぜ人は希望を信じるのか」という問いを観客に投げかけることだろう。迫力のアクションとともに描かれる“ヴィラン陣営”の描写にも注目しながら、劇場でその答えを確かめてほしい。
作品情報
<概要>
全世界興行収入1兆円を超えるキャリアを誇るジェームズ・ガン監督が手掛けた、DCユニバースの新たな幕開けとなる作品で、アメコミ史上最も歴史のあるヒーロー=アメコミヒーローの原点としてこれまで世界中で愛され続けてきた〈スーパーマン〉の完全新作映画『スーパーマン』が、7月11日(金)に日米同時公開!
全てのヒーローの原点にして、頂点。誰もが知るヒーロー「スーパーマン」は現代に生きる私たちにとっての「希望の象徴」。
何度もボロボロになりながらも立ち上がり戦う、スーパーマンの勇気と決断に誰もが共感!世界中で愛されているスーパーマンの活躍を描いた、希望とユーモアにあふれる超<スーパー>アクションエンターテインメント!
タイトル:スーパーマン
原題:Superman
監督:ジェームズ・ガン
出演:デヴィッド・コレンスウェット、レイチェル・ブロズナハン、ニコラス・ホルト、マリア・ガブリエラ・デ・ファリア、サラ・サンパイオ、アンソニー・キャリガン、フランク・グリロ、スカイラー・ギソンド、ウェンデル・ピアース、ミカエラ・フーバー、ベック・ベネット、イザベラ・メルセド、ネイサン・フィリオン、エディ・ガテギ、アラン・テュディック
日米同時公開:2025年7月11日(金)
2025年|アメリカ|英語|カラー
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配給:ワーナー・ブラザース映画
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