『ソーシャル・ネットワーク』主演のジェシー・アイゼンバーグ、ザッカーバーグを強く非難-「あのような人物と関連づけられたくない」「問題のある行動」と懸念を表明

ジェシー・アイゼンバーグ(左)、マーク・ザッカーバーグ(右) NEWS
ジェシー・アイゼンバーグ(左)、マーク・ザッカーバーグ(右)

『ソーシャル・ネットワーク』主演のアイゼンバーグ、ザッカーバーグを強く非難-「問題のある行動」「トランプ政権との蜜月」に懸念を表明 !

映画でザッカーバーグを演じ、アカデミー賞にもノミネートされた俳優が、SNSプラットフォームの現状に警鐘を鳴らした。

2010年の『ソーシャル・ネットワーク』でマーク・ザッカーバーグを演じ、アカデミー賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグが、Facebookとメタの最高経営責任者であるザッカーバーグと距離を置く姿勢を示した。BBCラジオのインタビューで、ファクトチェック機能の廃止や安全性への配慮の欠如、トランプ政権との関係など、一連の問題のある行動に対する強い懸念を表明している。

距離を置く理由は「問題のある行動の数々」

1月23日(火)、BBCラジオ4の「トゥデイ」に出演したアイゼンバーグは現在、IT界の巨人であるザッカーバーグの「人生の軌跡を追っていない。それは、あのような人物と関連付けられたくないと思っているからだ」と明かした。アイゼンバーグはさらに、「すばらしいゴルファーを演じて、人々に私がすばらしいゴルファーだと思われているみたいなレベルの状況じゃないんだ」と説明。「あの男は問題のある行動をしている。ファクトチェックや安全性への配慮を取り除き、すでにこの世界で脅威にさらされている人々をさらに危険な状況に追い込んでいるんだ」と強い口調で語り、ザッカーバーグとの関連を避けたい意向を強調した。

メタによるファクトチェック廃止とトランプ政権との関係

この発言の背景には、メタによる一連の方針転換がある。1月7日、ザッカーバーグはFacebookとInstagramのファクトチェックシステムを、イーロン・マスクのXに似た「コミュニティノート」モデルに置き換えると発表。その理由として「あまりにも多くのミスと過剰な検閲」「政治的な偏向」を挙げた。さらに2024年の大統領選でドナルド・トランプが勝利した後、ザッカーバーグはマーラーゴでトランプと面会。メタは他のテック企業とともに100万ドル(約1億5300万円/2月5日時点)を就任式基金に寄付し、ザッカーバーグ自身も1月20日の就任式に出席するなど、トランプ政権との関係を深めている。メタはこの一連の報道について、Varietyの取材依頼に対し即座のコメントを控えている。

新たな懸念-巨大テック企業の影響力

IT企業幹部の最近の行動について、アイゼンバーグは市民としての立場から懸念を示した。「新聞を読む一市民として懸念を抱いているんだ。『あぁ、映画で彼を演じたから…』というわけじゃない。私はただの一市民で、これらのニュースを読んでいる。彼らは人類が今まで蓄積したことのないような巨額の富、何十億ドルものお金を持っている。そして、彼らはそれで何をしているんだ?ヘイトを説法して回る人物の歓心を買うために使っているんだよ」と語気を強めた。

さらにアイゼンバーグは、これらの考えは「映画で彼を演じた人間としてではなく」、「ニューヨークで障害者の権利について教える妻を持ち、今年はさらに厳しい状況に直面する彼女の学生たちのことを考える一人の人間として」持っているものだと説明。社会的弱者への影響を懸念する立場を明確にした。

新作映画でもアカデミー賞候補に

なお、アイゼンバーグは現在、新作映画『リアル・ペイン〜心の旅〜』で脚本賞にノミネートされている。この作品は、亡き祖母を偲んでポーランドを訪れるふたりのいとこを描いたドラマコメディで、助演男優賞にノミネートされているキーラン・カルキンと共演。『ソーシャル・ネットワーク』以来、14年ぶりのアカデミー賞ノミネートとなった。俳優としてだけでなく、脚本家としての評価も高まっている。

IT業界のトップ企業が社会に与える影響力が増す中、かつてザッカーバーグを演じた俳優からの警鐘は、テクノロジーと民主主義の関係性について、新たな議論を投げかけている。

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