映画『グーニーズ』(1985)を紹介&解説。
映画『グーニーズ』概要
映画『グーニーズ』は、リチャード・ドナー監督(『オーメン』『リーサル・ウェポン』シリーズ)が、スティーブン・スピルバーグの原案をもとに描いたアドベンチャー映画。立ち退きの危機にある町で暮らす少年たちが、伝説の海賊“片目のウィリー”の宝の地図を見つけ、家族と仲間の居場所を守るために地下の大冒険へ飛び込んでいく。出演はショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、キー・ホイ・クァンら。
作品情報
日本版タイトル:『グーニーズ』
原題:The Goonies
製作年:1985年
本国公開日:1985年6月7日
日本公開日:1985年12月7日
ジャンル:アドベンチャー/コメディ/ファミリー
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:114分
監督:リチャード・ドナー
原案:スティーブン・スピルバーグ
脚本:クリス・コロンバス
製作:リチャード・ドナー/ハーベイ・バーンハード
製作総指揮:スティーブン・スピルバーグ/フランク・マーシャル/キャスリーン・ケネディ
撮影:ニック・マクリーン
美術:J・マイケル・リーヴァ
編集:マイケル・カーン
作曲:デイヴ・グルーシン
主題歌:シンディ・ローパー
出演:ショーン・アスティン/ジョシュ・ブローリン/ジェフ・コーエン/コリー・フェルドマン/ケリー・グリーン/マーサ・プリンプトン/キー・ホイ・クァン/ジョン・マトゥザック/ロバート・ダヴィ/ジョー・パントリアーノ/アン・ラムジー
製作:ワーナー・ブラザース/アンブリン・エンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザース
あらすじ
アメリカ・オレゴン州アストリアの海辺の町。再開発によって家を失う危機に直面した少年マイキーと仲間たち“グーニーズ”は、屋根裏で古い宝の地図とメダルを見つける。それは、伝説の海賊“片目のウィリー”が隠した財宝へとつながる手がかりだった。家族の家と町を守りたいマイキーたちは、兄ブランドや友人たちを巻き込みながら、地下洞窟の奥へと進んでいく。しかし、その先には危険な仕掛けと、彼らを追うフラッテリー一家の存在が待ち受けていた。
主な登場人物(キャスト)
マイキー・ウォルシュ(ショーン・アスティン):物語の中心となる少年。喘息を抱えながらも冒険心が強く、仲間たちを宝探しへ導く“グーニーズ”の精神的リーダー。家族の家を守りたいという思いから、片目のウィリーの財宝を探す決意を固める。
ブランド・ウォルシュ(ジョシュ・ブローリン):マイキーの兄。弟を心配して後を追ううちに、思いがけず宝探しの冒険に巻き込まれていく。年長者らしい責任感を持ちながらも、仲間たちと行動する中で少しずつ心を開いていく。
チャンク(ジェフ・コーエン):グーニーズの一員で、食いしん坊でおしゃべりな少年。臆病な一面もあるが、物語が進むにつれて思いやりと勇気を見せる。スロースとの出会いは、本作の温かさを象徴する重要な要素となっている。
マウス(コリー・フェルドマン):皮肉屋で口が達者なグーニーズのメンバー。いたずら好きで、スペイン語を使った冗談などで周囲を振り回すが、仲間思いの一面も持つ。冒険の中では地図の解読にも関わっていく。
データ(キー・ホイ・クァン):発明好きの少年。さまざまな自作ガジェットを身につけ、危険な場面で仲間を助けようと奮闘する。ユーモラスな失敗も多いが、そのひたむきさが作品の冒険感を高めている。
アンディ(ケリー・グリーン):ブランドに思いを寄せる少女。最初は偶然に近い形で冒険に巻き込まれるが、仲間たちと地下洞窟を進む中で勇気を発揮していく。
ステフ(マーサ・プリンプトン):アンディの友人で、冷静かつ勝ち気な性格の少女。突然の冒険にも戸惑いながら、鋭いツッコミと行動力で仲間たちを支える。
スロース(ジョン・マトゥザック):フラッテリー家の一員として地下に閉じ込められている大柄な人物。外見は恐ろしく見えるが、心は優しく、チャンクとの交流を通じて物語に大きな温かみを与える。
ママ・フラッテリー(アン・ラムジー):犯罪者一家フラッテリー家の母親。ジェイク、フランシスとともにグーニーズを追い詰める存在。
作品の魅力解説
『グーニーズ』の魅力は、少年少女たちの冒険映画でありながら、家族や町、仲間との絆を守ろうとする切実な感情が物語の中心にある点だ。海賊の宝、地下洞窟、罠、悪党一家といった娯楽性の高い要素が詰め込まれながらも、出発点にあるのは“自分たちの居場所を失いたくない”という思いである。
また、本作は1980年代のスピルバーグ作品に通じる、子どもの視点から世界を広げていく語り口も大きな特徴となっている。大人たちが決めた現実に対して、子どもたちは想像力と行動力で抗おうとする。危険な冒険の中に笑いと友情があり、恐怖の先に優しさがある構成が、世代を超えて愛される理由につながっている。
キャラクターの個性も強く、マイキーの純粋さ、チャンクの愛嬌、データの発明、マウスの軽妙さ、スロースの優しさなど、それぞれが物語に忘れがたい印象を残す。単なる宝探しではなく、“落ちこぼれ”と呼ばれる子どもたちが、自分たちの力で未来を切り開こうとする青春群像劇としても楽しめる一本である。
