映画『バッド・チューニング』(1993)を紹介&解説。
映画『バッド・チューニング』概要
映画『バッド・チューニング』は、『スクール・オブ・ロック』のリチャード・リンクレイター監督が、1970年代アメリカの高校生たちの一夜を描いた青春コメディ。1976年の最終登校日、上級生による洗礼や夏休み最初の夜を通じて、若者たちの自由や衝動、戸惑いを群像劇として映し出す。主演はジェイソン・ロンドン、共演にマシュー・マコノヒー、ベン・アフレック、ミラ・ジョヴォヴィッチら。
作品情報
日本版タイトル:『バッド・チューニング』
原題:Dazed and Confused
製作年:1993年
日本公開日:2016年11月5日
ジャンル:青春ドラマ/コメディ
製作国:アメリカ
原作:無
上映時間:102分
監督:リチャード・リンクレイター
脚本:リチャード・リンクレイター
製作:リチャード・リンクレイター/ショーン・ダニエル/ジェームズ・ジャックス
撮影:リー・ダニエル
編集:サンドラ・エアー
出演:ジェイソン・ロンドン/ワイリー・ウィギンズ/マシュー・マコノヒー/ベン・アフレック/ミラ・ジョヴォヴィッチ/パーカー・ポージー/ジョーイ・ローレン・アダムス
配給:グラマシー・ピクチャーズ
『バッド・チューニング』あらすじ
1976年のテキサス。高校最後の登校日を迎えた少年少女たちは、上級生の伝統的な洗礼や夏休み初のパーティーに胸を躍らせる。学年の垣根を越えた集団は夜の街へ繰り出し、友情や欲望、葛藤を抱えながらひと夏の始まりを過ごす。個々の視点で描かれる一日は、自由と混沌が入り交じる青春の断片を淡く刻む。
主な登場人物(キャスト)
ランドール “ピンク”・フロイド(ジェイソン・ロンドン):フットボール部のスター選手。将来や仲間との関係に揺れながら、高校生活最後の夜を過ごす中心人物。
ミッチ・クレイマー(ワイリー・ウィギンズ):新入生。上級生からの洗礼に直面しながら、高校生活最初の試練と高揚を体験する。
デヴィッド “ウッダーソン”(マシュー・マコノヒー):すでに卒業しているが高校生たちとつるむ年長者。飄々とした態度で若者たちに影響を与える存在。

マシュー・マコノヒー、『バッド・チューニング』より
フレッド・オバニオン(ベン・アフレック):威圧的な上級生。新入生への洗礼を主導し、物語に緊張感をもたらす。

ベン・アフレック、『バッド・チューニング』より
ミシェル・バロウズ(ミラ・ジョヴォヴィッチ):自由奔放な女子学生。70年代カルチャーを体現する存在として物語に彩りを添える。

ミラ・ジョヴォヴィッチ、『バッド・チューニング』より
『バッド・チューニング』簡易レビュー・解説
『バッド・チューニング』は、1970年代の高校最後の一夜を多視点で切り取る青春群像劇だ。リンクレイター監督ならではの自然体の演出で、若者たちの背伸びや反抗、衝動が淡々と積み重ねられていく。大人に憧れて無駄にイキがり、少し優しい先輩に乗せられ、羽目を外しては後に反省する──そんな若気の至りが細やかな描写と音楽に支えられ、観る者の記憶を静かに呼び起こす作品である。
ライター/エディター/映画インスタグラマー。2019年に早稲田大学法学部を卒業。東京都職員として国際業務等を経験後、ライター業に転身。各種SNS(Instagram・X)やYouTubeチャンネル「cula 見て聞く映画マガジン(旧:アルテミシネマ)」においても映画や海外ドラマ、音楽といったカルチャーに関する情報レビューを発信している。
