ケイト・ブランシェットが第39回東京国際映画祭に初参加し、DFF支援の短編5作品を日本初上映する。
俳優・プロデューサーのケイト・ブランシェットが、第39回東京国際映画祭(TIFF)に初参加することが決定した。
ブランシェットが率いる「ディスプレイスメント・フィルム・ファンド(Displacement Film Fund/DFF)」の支援によって制作された短編映画5作品が日本初上映されることに合わせて来日する。
第39回東京国際映画祭は、2026年10月26日から11月4日まで開催される。
ケイト・ブランシェット TIFF初参加、DFF短編5作品を日本初上映
DFF支援作品5本のジャパン・プレミアは、10月30日にヒューリックホール東京で実施される。
上映されるのは、ハサン・カッタン監督の『アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち』、マリナ・エル・ゴルバチ監督の『ローテーション』、モハマド・ラスロフ監督の『センス・オブ・ウォーター』、シャフルバヌ・サダト監督の『スーパー・アフガン・ジム』、モ・ハラウェ監督の『ウィスパーズ・オブ・ア・バーニング・セント/残り香のささやき』。
10時40分開場、11時10分上映開始となり、上映終了後にはゲストによるQ&Aも予定されている。
ブランシェットは今回の上映について、「東京国際映画祭にて、『ディスプレイスメント・フィルム・ファンド』の支援を受けて制作された第一弾のショートフィルムを観客の皆さまにお届けできる機会に恵まれ、大変光栄に思います」とコメントしている。

ケイト・ブランシェット(Photo by Tom Munro)
難民や避難を経験した映画制作者を支援するDFF
ディスプレイスメント・フィルム・ファンドは、避難を余儀なくされた映画制作者、または避難民としての経験を描いてきた映画制作者の活動を支援・助成するために設立された基金。
2025年の第54回ロッテルダム国際映画祭で、ブランシェットが発表した。ロッテルダム国際映画祭のヒューバート・バルス基金を運営パートナー、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を戦略パートナーとし、ユニクロなどが創設パートナーとして名を連ねている。
ブランシェットは、紛争や迫害などによって多くの人々が避難を余儀なくされる現代において、映画が他者の経験と観客をつなぐ重要な役割を持つと説明。
「住処を追われたからといって、映画製作者が創造性を諦めるべきではありません。むしろ、彼らの物語こそが今、よりいっそう切実な響きを持つはずです」と語っている。
東京国際映画祭も「映画の力で難民の声を世界へ」というDFFの趣旨に賛同し、今回の上映を通じて難民問題への理解や関心を深める機会を創出するとしている。
モハマド・ラスロフ、シャフルバヌ・サダトも登壇予定
今回の上映に合わせ、『センス・オブ・ウォーター』を手掛けたモハマド・ラスロフ監督と、『スーパー・アフガン・ジム』を手掛けたシャフルバヌ・サダト監督も来日し、ブランシェットとともに関連イベントへ登壇する予定。
また、ブランシェットは映画祭開催と同じ週に、演劇・映像分野における貢献を称えられ、第37回高松宮殿下記念世界文化賞を受賞する予定となっている。
映画界で長年活躍してきたブランシェットが、俳優としてではなく映画制作者を支える立場でも東京国際映画祭に参加する今回。5本の短編を通じて、それぞれ異なる土地や境遇から描かれる避難、故郷、アイデンティティの物語に触れる機会となりそうだ。
作品情報
| 日本版タイトル | 原題 | 日本初上映日 | 監督 | 上映時間 | 製作国 |
|---|---|---|---|---|---|
| アライズ・イン・エグザイル/故郷を追われた盟友たち | Allies in Exile | 2026年10月30日 | ハサン・カッタン | 40分 | イギリス、シリア |
| ローテーション | Rotation | 2026年10月30日 | マリナ・エル・ゴルバチ | 12分 | ウクライナ、トルコ |
| センス・オブ・ウォーター | Sense of Water | 2026年10月30日 | モハマド・ラスロフ | 39分 | イラン、ドイツ |
| スーパー・アフガン・ジム | Super Afghan Gym | 2026年10月30日 | シャフルバヌ・サダト | 14分 | ドイツ |
| ウィスパーズ・オブ・ア・バーニング・セント/残り香のささやき | Whispers of a Burning Scent | 2026年10月30日 | モ・ハラウェ | 28分 | ソマリア、オーストリア、ドイツ |
