『八つ墓村』が世界初上映、清水崇監督に生涯功労賞が授与される。
横溝正史の同名小説を完全新作映画化する『八つ墓村』が、カナダ・モントリオールで開催される第30回ファンタジア国際映画祭でワールドプレミア上映されることが決定した。
さらに、本作で監督を務める清水崇には、同映画祭より生涯功労賞が授与されることも明らかに。『呪怨』シリーズをはじめ、Jホラーを世界へ押し広げてきた清水監督の功績が、北米最大のジャンル映画祭で改めて称えられる形となった。
映画『八つ墓村』がファンタジア国際映画祭で世界初上映へ
映画『八つ墓村』は、ミステリー界の巨匠・横溝正史による金字塔的作品を、金田一耕助の初登場から80周年という節目に完全新作として映画化するミステリー大作。
物語の中心となるのは、亡き母のルーツをたどるため、岡山県の山奥に潜む「八つ墓村」を訪れる大学生・井川辰弥。村では、名家・田治見家の遺産をめぐる思惑と呼応するように、不可解な連続殺人事件が発生する。辰弥は、奇妙な探偵・金田一耕助とともに、封印されてきた村の秘密へと足を踏み入れていく。
本作のワールドプレミア上映が決定したファンタジア国際映画祭は、毎年10万人超の来場者を集める北米最大のジャンル映画祭。現地時間7月28日(火)に上映され、上映後には清水崇監督が登壇するQ&Aも予定されている。

©2026「八つ墓村」製作委員会 ©Yokomizo Seishi/KADOKAWA
清水崇監督に生涯功労賞、日本人では4人目の快挙
今回、清水崇監督にはファンタジア国際映画祭より生涯功労賞が授与される。この栄誉を受ける日本人は、三池崇史、押井守、佐藤信介につづき4人目となる。
同映画祭は、ジャパニーズ・ホラーを北米へ紹介してきた映画祭としても知られる。清水監督は『呪怨』シリーズをはじめ、Jホラーを世界的に浸透させた作り手のひとりであり、自ら手がけたハリウッドリメイク『THE JUON/呪怨』では、日本人監督の実写作品として初めて全米興行収入1位を獲得した。
受賞について、清水監督は「カナダでの新作2作の上映および功労賞、光栄です!と同時に“功労”の言葉に自分の歳を感じ、数えれば…監督人生が年齢の半分を越えていました。怖がりだった子が、今は怖がらせてばかりのオジさんに…」とコメント。
さらに『八つ墓村』については、「横溝正史先生の大作を好き勝手させていただき、ともすれば、叱られる覚悟で臨んだ試写の後……横溝正史(先生)ファミリー、野村芳太郎(監督)ファミリーに囲まれ、称賛のお言葉をいただき、野本瑠美さんからは手を離さない程の熱い握手をいただけた事は、僕の生涯忘れ得ない至福の時となりました」と喜びを語っている。
金田一耕助役は尾上松也 奥智哉、堀田真由ら豪華キャストが集結
本作で、歴代の名優たちが演じてきた名探偵・金田一耕助に扮するのは尾上松也。歌舞伎にとどまらず映像作品でも存在感を増す尾上が、新たな金田一像に挑む。
辰弥役には奥智哉、ヒロインで美しき未亡人の森美也子役には堀田真由。八つ墓村随一の名家である田治見家の双子の老婆・小竹と小梅を高島礼子が演じ、田治見要蔵とその長男・久弥の二役を滝藤賢一が務める。さらに、金田一とともに事件の真相を追う岡山県警の磯川警部役に小籔千豊、物語の鍵を握る人物として渋川清彦、髙嶋政伸らも出演する。
ファンタジア国際映画祭のアジア部門プログラミング・ディレクター、Nicolas Archambaultは、本作を「Jホラー特有の呪いの系譜に、ミステリーやスラッシャー映画の要素を融合させた、神秘的かつ恐怖に満ちたフォーク・ホラーの傑作」と評している。
また、原作者・横溝正史の二女である野本瑠美さんからも、「父・横溝正史と清水崇監督。二人の創作意欲が時代を超えて結実した素晴らしく面白い作品でした」とのコメントが寄せられた。
金田一耕助80周年の節目に、清水崇監督が再構築する『八つ墓村』。日本公開に先がけ、世界のジャンル映画ファンがこの“最高の悪夢”をどのように受け止めるのか注目される。
作品情報
日本版タイトル:『八つ墓村』
原題:『八つ墓村』
公開日:9月18日(金)
監督:清水崇
脚本:尾ヶ井慎太郎、清水崇
出演:尾上松也、奥智哉、堀田真由、佐野岳、小野塚勇人、永瀬莉子、中村莟玉、笹野鈴々音、小籔千豊、中島亜梨沙、川瀬陽太、今野浩喜、渋川清彦、髙嶋政伸、高島礼子、滝藤賢一
原作:横溝正史「八つ墓村 金田一耕助ファイル1」(角川文庫/KADOKAWA刊)
音楽:アントンジュリオ・フルリオ
2026年/日本
配給:松竹/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/yatsuhakamura-movie
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