オリヴァー・ストーン監督の新作映画『White Lies(原題)』に、豪華キャストが参加する。
オリヴァー・ストーン監督の新作映画『White Lies(原題)』に、マイケル・ダグラス、ウィレム・デフォー、エレン・バーキン、ホーマー・ギア、イヴォンヌ・チャップマンが出演することが明らかになった。
『プラトーン』『ウォール街』『7月4日に生まれて』などで知られるオリヴァー・ストーンにとって、『White Lies(原題)』は2016年の映画『スノーデン』以来、約10年ぶりの長編劇映画となる。すでにジョシュ・ハートネットが主演を務めることが発表されていたが、今回の新キャスト発表により、作品の輪郭がさらに見えてきた。
オリヴァー・ストーン新作『White Lies』に名優たちが集結
映画『White Lies(原題)』は、オリヴァー・ストーンが脚本・監督を務める新作ドラマ。長年にわたって構想されてきた情熱的な企画で、ヨーロッパとアジア各地で撮影が行われ、すでに主要撮影を終えているという。
今回出演が明らかになったのは、マイケル・ダグラス、ウィレム・デフォー、エレン・バーキン、ホーマー・ギア、イヴォンヌ・チャップマン。ジョシュ・ハートネットが演じる主人公ジャック・フリーマンを中心に、家族、喪失、痛み、そして人生の中で変化していく愛の形を描く作品になる。
特に注目されるのは、ストーン監督と過去に組んだ俳優たちとの再タッグだ。マイケル・ダグラスは映画『ウォール街』でストーン監督と組み、同作でアカデミー主演男優賞を受賞。ウィレム・デフォーは、映画『プラトーン』と『7月4日に生まれて』でストーン監督作品に出演している。
政治や歴史の大作から、より親密な人間ドラマへ
オリヴァー・ストーンといえば、ベトナム戦争、アメリカ政治、金融資本主義、国家権力などを扱ってきた作家として知られる。一方で『White Lies(原題)』は、過去の代表作とは異なる方向性の作品として位置づけられている。
ストーン監督は以前、本作について「人々と関係性についての個人的な物語」と語っていた。さらに発表資料では、同作について「過去作からの転換点となる作品であり、家族、喪失、痛みを探り、人生の中で愛がどのように形を変えうるのかを明らかにする、親密かつ挑発的なドラマ」と説明されている。
ストーン監督は声明で、「キャストは最初から最後まで本当に喜びでした。そしてイタリアのクルーは、私がこれまで一緒に仕事をした中で最も温かい人たちでした。この機会に心から感謝しています」とコメントしている。
物語の中心は、離婚家庭で育った男ジャック・フリーマン
『White Lies(原題)』の主人公は、ジョシュ・ハートネットが演じるジャック・フリーマン。ジャックは離婚家庭で育ち、自身の結婚生活や子どもたちとの関係において、両親が犯した過ちを繰り返している男だ。
彼は現在の生活から逃れるように、欲望に満ちた旅へと踏み出す。しかし自由を求めたはずの旅は、彼を解放するどころか、さらに深く迷わせていく。そんな中でジャックは、自分とはまったく対照的な人生を歩む女性と出会う。
ストーン監督が得意としてきた社会的、政治的な題材から離れ、本作ではひとりの男の逃避、家族との断絶、そして他者との出会いを通して、人間関係のもろさと再生の可能性が描かれることになりそうだ。
プロデューサーも「世界中の観客に届けたい」と期待
本作のプロデューサーは、フェルナンド・スリチン、マクシミリアン・アルヴェライス、ジョーダン・ガートナー。スリチンのニュー・エレメント・メディアが製作に関わり、タラク・ベン・アマールとジャンルカ・ルリーニ、ジェームズ・パッカー、ホセ・ルイス・マンザーノがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。
スリチンは声明で、「私たちは、オリヴァーとキャスト、クルーが成し遂げたことを非常に誇りに思っています」とコメント。さらに、「『プラトーン』と『ウォール街』という彼の象徴的な作品に出演した2人の並外れた俳優、ウィレムとマイケルをオリヴァーと再会させられたこと、そして彼が長年知り尊敬してきたエレンと仕事をする姿を見られたことは刺激的でした」と語っている。
また、ホーマー・ギアとイヴォンヌ・チャップマンについても、「才能あふれるホーマー、イヴォンヌとオリヴァーが初めて仕事をする様子を見るのも喜びでした。この映画を世界中の観客に届けることを楽しみにしています」と期待を寄せている。
マイケル・ダグラス、ウィレム・デフォーらの代表作
マイケル・ダグラスは『ウォール街』のほか、『ワンダー・ボーイズ』『氷の微笑』『危険な情事』などで知られる。ウィレム・デフォーは『プラトーン』でアカデミー賞にノミネートされ、その後も『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』『最後の誘惑』『哀れなるものたち』など幅広い作品で存在感を示してきた。
エレン・バーキンは『ダイナー』『シー・オブ・ラブ』『ボーイズ・ライフ』やドラマ「アニマル・キングダム」などに出演。ホーマー・ギアはドラマ「The Shards(原題)」やドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」に参加しており、イヴォンヌ・チャップマンはNetflixドラマ「アバター: 伝説の少年アン」などで知られる。
オリヴァー・ストーンが10年ぶりの長編劇映画でどのような“個人的な物語”を描くのか。『White Lies(原題)』は、ストーン監督のフィルモグラフィにおいて、新たな転換点となる作品になるかもしれない。
