映画『本当にあった話(の話)』10月2日公開決定|水上恒司主演、黒木華、山下美月ら共演のディストピア映画

映画『本当にあった話(の話)』10月2日公開決定|水上恒司主演、黒木華、山下美月ら共演のディストピア映画 Latest Films
©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

映画『本当にあった話(の話)』が、2026年10月2日(金)より公開となる。


水上恒司主演の映画『本当にあった話(の話)』が、2026年10月2日(金)より全国で公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルも解禁された。

本作は、鴻池留衣による小説「フェミニストのままじゃいられない」を原作に、武井佑吏監督が手がけるディストピア映画。主演を水上恒司が務め、黒木華山下美月小池栄子佐々木蔵之介が共演する。

『本当にあった話(の話)』が“正しさ”の裏側に潜む本音を暴く

物語の発端となるのは、1999年に起きた〈配偶者入れ替え連続殺人事件〉。厳格な家庭に縛られてきた近田貴子は、恋人との結婚を否定されたことをきっかけに、ある計画へ踏み出す。それは、立派な経歴を持つ男と結婚して殺害し、その人生を恋人に引き継がせ、“夫婦”として生きるというものだった。しかし、貴子の歪んだ欲望は止まらず、殺人は繰り返されていく。

それから数十年後。世間を震撼させた事件を元にした禁断の舞台が作られることになり、夛田(ただ/水上恒司)が主演の座を射止める。だが、そこから舞台の悪夢が始まる。夛田の執着と執念は、相手役の米良(黒木華)、舞台の脚本家・垣内(小池栄子)、舞台演出家の加藤(佐々木蔵之介)らを次第に掌握していく。

映画『本当にあった話(の話)』10月2日公開決定|水上恒司主演、黒木華、山下美月ら共演のディストピア映画

『本当にあった話(の話)』©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

本作が描くのは、「社会的に正しいはずの思想」が、個人のエゴや欲望によって歪められていく過程だ。誰もが口にする“正しさ”の裏側に、誰も語りたがらないグロテスクな本音が潜んでいる。『本当にあった話(の話)』は、その化けの皮が剥がれ落ちる瞬間を、ブラックかつシニカルに見つめる作品となりそうだ。

水上恒司「狂った映画になっております」

主演の水上恒司は、本作について「狂った映画になっております。でもこんな映画もあって良いのだと実感しました。こんな映画がこの世からなくならないで欲しいです。こんな映画を作れることに有難さを感じざるを得ません」とコメントしている。

『本当にあった話(の話)』に出演する水上恒司

『本当にあった話(の話)』に出演する水上恒司 ©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

黒木華は、「本当にあった話(の話)とは一体なんなのでしょうか。共感できるのか、できないのか…。台本をいただいた時からよくわからない、でも気になる…」と、作品に触れた時の感覚を言葉にした。

『本当にあった話(の話)』に出演する黒木華

『本当にあった話(の話)』に出演する黒木華 ©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

山下美月は、「『正しさ』は、とても強い武器です。でもその武器を振りかざしている時、人間は己の矛盾には気づけないものなのかもしれません」と語り、登場人物たちの不自由さを「凄く魅力的」と表現。小池栄子は「狂気と正気は紙一重、そんな空気を纏った作品をぜひご賞味あれ!」と呼びかけている。

『本当にあった話(の話)』に出演する山下美月

『本当にあった話(の話)』に出演する山下美月 ©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

『本当にあった話(の話)』に出演する小池栄子

『本当にあった話(の話)』に出演する小池栄子 ©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

佐々木蔵之介は、自身の役名について「加藤鶏冠手で、カトウカエルデ。そもそも自分の役名が読めなかったほどに、一筋縄ではいかない役を楽しみました」と明かし、観客に向けて「迷子になりながらも不思議な話を一緒に体験していただければうれしいです」とコメントした。

『本当にあった話(の話)』に出演する佐々木蔵之介

『本当にあった話(の話)』に出演する佐々木蔵之介 ©鴻池留衣/文藝春秋 /2026「本当にあった話(の話)」製作委員会

武井佑吏監督の商業映画デビュー作に

監督を務めるのは、長編デビュー作『赤色彗星倶楽部』でPFFアワード2017の日活賞&映画ファン賞、第11回田辺・弁慶映画祭グランプリを受賞した武井佑吏。NHK『今夜の旅はドラマチック/プラハ編』では第37回ATP賞テレビグランプリ優秀新人賞を受賞しており、本作が商業映画デビュー作となる。

武井監督は、「何かに取り憑かれた人間は、光り輝いています。たとえそれが滑稽で、危うく、周囲から見れば間違っていたとしても、自分だけの本当を信じて進む姿には、クラクラするような美しさがある」とコメント。鴻池留衣の原作が持つ“魔力”に導かれながら、キャスト・スタッフとともに映画を作り上げたと語っている。

また、原作者の鴻池留衣は「人は『世界を解釈する権利』を求めます。だからこそ他者と対立し、小説は書かれ、演劇や映画は作られ、役者は演じるのだと思います」とコメント。本作について、「フィクションを作る(=世界を解釈する)人たちを描いたフィクション」と説明している。

今回解禁されたティザービジュアルには、不気味に笑う夛田の姿が印象的に配置されている。そこに刻まれた「化けの皮、剥がれちゃってますよ?」という言葉は、本作が暴こうとする人間の本音と、物語全体に漂う不穏なムードを象徴している。

映画『本当にあった話(の話)』は、2026年10月2日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー。

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