映画『Hope(原題)』(2026)を紹介&解説。
映画『Hope(原題)』概要
映画『Hope(原題)』は、ナ・ホンジン監督(『チェイサー』『哭声/コクソン』)が脚本・監督を務める韓国のSFスリラー。非武装地帯近くの港町ホポ港を舞台に、虎が出たという知らせをきっかけに、村が正体不明の存在と信じがたい現実に直面していく。第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出され、ファン・ジョンミン、チョ・インソン、ホヨンら韓国キャストに加え、マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、テイラー・ラッセル、キャメロン・ブリットンが出演する。
作品情報
日本版タイトル:未発表(2026年5月時点)
原題:Hope
製作年:2026年
本国公開日:2026年夏予定
日本公開日:未発表(2026年5月時点)
ジャンル:SF/スリラー/アクション
製作国:韓国
原作:無
上映時間:160分
監督:ナ・ホンジン
脚本:ナ・ホンジン
製作:ナ・ホンジン/キム・セミ/キム・セロム
撮影:ホン・ギョンピョ
編集:キム・ソンミン
作曲:マイケル・エイブルズ
出演:ファン・ジョンミン/チョ・インソン/ホヨン/マイケル・ファスベンダー/アリシア・ヴィキャンデル/テイラー・ラッセル/キャメロン・ブリットン
製作:フォージド・フィルムズ/プラスエム・エンターテインメント/ウエストワールド
配給:プラスエム・エンターテインメント(韓国)/NEON(北米)
あらすじ
非武装地帯付近にある港町ホポ港。出張所長ボムソクは、村の若者たちから虎が出現したという知らせを受ける。山火事対応で援軍は来られず、通信も途絶える中、ボムソクと巡査ソンエは高齢者の多い村を守ろうと奔走する。一方、山ではソンギと地元の人々が獣を追うが、やがて彼ら自身が狙われる立場となる。小さな通報から始まった混乱は、人間同士の対立を経て、宇宙的規模の悲劇へと拡大していく。
主な登場人物(キャスト)
ボムソク(ファン・ジョンミン):ホポ港出張所の所長。虎が出現したという知らせを受け、孤立した村を守るために事態の最前線に立つ。
ソンギ(チョ・インソン):ホポ港の村の若者。山へ入り、地元の人々とともに“獣”を追うが、やがて狩る側から狙われる側へと追い込まれていく。
ソンエ(ホヨン):ホポ港の巡査。ボムソクとともに、高齢者の多い村を守ろうとする警察官。
マヴィヨ(マイケル・ファスベンダー):
ジャウル(アリシア・ヴィキャンデル)
アイドヴォル(テイラー・ラッセル):
ヴァミゲレ(キャメロン・ブリットン):
作品の魅力解説
本作の大きな魅力は、ナ・ホンジン監督ならではのジャンル横断的な語りにあるようだ。『チェイサー』では犯罪スリラー、『哭声/コクソン』ではホラー、サスペンス、民俗的な不穏さを融合させたナ・ホンジンが、本作ではSFスリラーというスケールの大きな題材に挑む。虎の出現という具体的な恐怖から、正体不明の存在、さらに宇宙的規模の危機へと広がる構成は、日常が一気に異界へ変わるような緊張感を生み出す。
また、韓国映画界を代表するファン・ジョンミン、チョ・インソン、ホヨンに加え、マイケル・ファスベンダー、アリシア・ヴィキャンデル、テイラー・ラッセル、キャメロン・ブリットンが参加している点も注目される。韓国の港町を舞台にしながら、国際的なキャストとモーションキャプチャー表現を取り入れることで、ローカルな共同体の危機とグローバルなSF的想像力が結びついている。
さらに、非武装地帯近くの港町という設定も本作の重要な要素である。孤立した村、高齢者の多い共同体、途絶えた通信、山へ入る人々という状況は、単なるモンスター/パニック映画ではなく、人間の判断、恐怖、対立、無知が災厄を拡大させていく物語として読むことができる。ナ・ホンジン監督らしい不穏な空気と、社会的・寓話的なテーマが重なり合う作品になりそうだ。
撮影は『哭声/コクソン』でもナ・ホンジン監督と組んだホン・ギョンピョが担当し、音楽は『ゲット・アウト』などで知られるマイケル・エイブルズが手がける。緻密な映像設計と音響的な恐怖演出が、ホポ港を覆う異常事態をどのように立ち上げるのかも、本作の見どころとなる。
