オリヴィア・ディーンが2026年グラミー賞で最優秀新人賞を受賞し、移民をめぐる思いを語った。
オリヴィア・ディーンが、2026年グラミー賞の最優秀新人賞を受賞した。26歳の「Man I Need」のシンガーは、2月1日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで行われた授賞式に登壇し、音楽界最高峰の舞台でトロフィーを手にした。
移民の孫娘として語った受賞スピーチ
2025年9月にセカンドアルバム『The Art of Loving』をリリースしたオリヴィア・ディーンは、受賞スピーチの中で自身のルーツに触れ、移民の孫娘としての立場から家族への感謝を語った。
彼女は、「私は移民の孫娘としてここに立っているってことを言いたいの」と切り出し、「私は勇気の産物であって、そういう人たちは称賛されるべきだと思う」と述べた。さらにスピーチの終盤では、「私たちはお互いなしでは何者でもないんだよ」と語り、会場に強いメッセージを残した。
During her Grammys acceptance speech, Best New Artist #OliviaDean celebrated her grandparents and all immigrants, saying “those people need to be celebrated” for their bravery.
“We’re nothing without each other." pic.twitter.com/8oSht6AsY9
— TheWrap (@TheWrap) February 2, 2026
「Man I Need」披露直後に語られた言葉
オリヴィア・ディーンが最優秀新人賞メドレーの一環として「Man I Need」をパフォーマンスした直後に行われたものだった。
代表曲のひとつでもある同曲を披露した後、彼女はステージ上でそのままトロフィーを受け取り、自身の背景や家族への思いを語った形となる。音楽的な達成と個人的なルーツを重ね合わせるようなそのスピーチは、授賞式の中でも印象的な瞬間のひとつとなった。
Olivia Dean performs "Man I Need" at the 2026 #Grammys ❤️ pic.twitter.com/lMLu4j8PWv
— Variety (@Variety) February 2, 2026
最優秀新人賞メドレーが映し出した音楽の現在地
2026年グラミー賞では、最優秀新人賞にノミネートされた8組のアーティストをフィーチャーした野心的なメドレーが披露され、音楽の未来を俯瞰するようなステージが展開された。
ザ・マリアスは、「No One Noticed」の優しくゆっくりと燃え上がるようなパフォーマンスを披露。フロントウーマンのマリア・ザルドヤは煌めく海を背景に劇的にフレーミングされ、ジェシー・パールマンによる印象的なトレモロを多用したギターソロが展開された。ザ・マリアスは、2022年に『Cinema』で最優秀エンジニアード・アルバム(ノン・クラシカル)部門にノミネートされ、2023年にはバッド・バニーの年間最優秀アルバムにノミネートされた『Un Verano Sin Ti』のフィーチャリング・アーティストとしても名を連ねていた。
続いて登場したのは、元TikTokerのアディソン・レイだ。彼女はアリーナ外のトラックの荷台から、デビュー作『Addison』収録の「Fame is a Gun」を披露。バックダンサーや衣装替え、フルステージ照明を伴い、搬入口のコンテナとはしごの間でパフォーマンスを展開した。
Addison Rae strips during a performance of "Fame Is a Gun" at the #Grammys pic.twitter.com/PPLKZ4i4ex
— Variety (@Variety) February 2, 2026
この中で最もベテランの存在となったレオン・トーマスは、ギターを前面に押し出した「Mutt」のパフォーマンスでライブ楽器を強調。2010年代初頭にニコロデオンのスターとして活動した後、アリアナ・グランデやドレイク、ケラーニらのソングライター兼プロデューサーとしてキャリアを築いてきた彼は、ギターソロを交えながらステージを支配した。
キャッツアイは、レイが去った搬入口から続く形で登場し、催眠的なバイラルヒット「Gnarly」を披露。6人はメインステージに移動し、コレオグラフィーを前面に押し出したパフォーマンスを展開した。彼女たちは、2001年にデスティニーズ・チャイルドがステージに立って以来、授賞式でパフォーマンスを行う初のガールズグループとなり、長年のトレーニングの成果を示す形となった。
KATSEYE performs "Gnarly" at the #Grammys pic.twitter.com/J0CaCohEQx
— Variety (@Variety) February 2, 2026
さらに、元ハイプ・ハウスのメンバーとして知られるアレックス・ウォーレンも登場。売店と思われる場所から現れ、アリーナ内を歩きながら最終的に天井へと上昇する演出の中で、シングル「Ordinary」を披露した。同曲は現在ビルボード・ホット100で5位につけている。
ローラ・ヤングは、ブレイクスルー・シングル「Messy」をピアノソロで披露。最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス部門にもノミネートされた同曲を通じて、力強い復帰を印象づけた。彼女は昨年、メンタルヘルスと幸福を優先するため音楽活動から離れることを発表しており、当時「自分自身に取り組んで、より強くなって戻ってくるための時間を持てたら」と語っていたが、4カ月後に再びステージへと戻ってきた。
Lola Young gives an emotional performance of "Messy" at the 2026 #Grammys pic.twitter.com/JMxPPZ1ZYi
— Variety (@Variety) February 2, 2026
そしてメドレーの最後を飾ったのが、最優秀新人賞を受賞したオリヴィア・ディーンだ。レトロなヒットシングル「Man I Need」を披露し、ビルボード・ホット100で2位につける同曲の勢いを示した。『ローリング・ストーン』誌はアルバム『The Art of Loving』のレビューで、「ディーンのスターパワーは輝かしく、単なるカリスマ以上のものによって支えられている」と評している。
