キャサリン・オハラ死後受賞――『ザ・スタジオ』でSAG俳優賞獲得、セス・ローゲン追悼スピーチに会場総立ち

キャサリン・オハラ死後受賞――『ザ・スタジオ』でSAG俳優賞獲得、セス・ローゲン追悼スピーチに会場総立ち Awards & Festivals Coverage
キャサリン・オハラ

『ザ・スタジオ』でキャサリン・オハラが死後受賞、会場は総立ちに


故キャサリン・オハラが現地時間3月1日(日)、SAG-AFTRAのアクター・アワード(旧SAGアワード)にて死後授賞の形で顕彰された。Apple TVの『ザ・スタジオ』での演技により、コメディシリーズ部門・女優賞を個人で受賞。さらに同作キャストの一員としてコメディシリーズ・アンサンブル賞も受賞した。会場では、共演者のセス・ローゲンが代理で登壇するとスタンディングオベーションが起きた。

セス・ローゲンが語った“与える力”

ローゲンは壇上で、オハラがこの賞をどれほど誇りに思っていたかを語った。

彼女がこの賞を、自分がこんなに尊敬していた仲間の俳優たちから贈られることを、どれほど光栄に思っていたか——みんなの大ファンだったんだよ」と述べ、「ここ最近ずっと思い返してる」と振り返った。

そして「この数週間でつくづく感じたのは、彼女の“与える力”のことなんだ」と続ける。自らの才能を小さく見せることなく、それでいて惜しみなく優しく温かくいられる人物だったという。

さらにローゲンは、撮影前夜にほぼ毎回届いていたメールについて明かした。「こんにちは、以下をご検討いただける?」と始まり、オハラが自分の出演シーンを書き直した案が添えられていたという。

その結果について、ローゲンは「文字通り100%の確率で、彼女のキャラクターが良くなるだけじゃなく、シーン全体も、作品全体も良くなってたんだよね」と語り、「彼女は本当に示してくれた——天才であることと優しくあることは両立できるって」と締めくくった。

共演者の涙と会場の反応

今回のノミネートは、元スタジオ重役でプロデューサーに転じたパティ・リー役での出演に対するものだった。コメディシリーズ部門・女優賞では、キャスリン・ハーン(同作のマヤ・メイソン役)、ジェナ・オルテガ(『ウェンズデー』のウェンズデー・アダムス役)、ジーン・スマート(『Hacks(原題)』のデボラ・ヴァンス役)、クリステン・ウィグ(『パーム・ロイヤル』のマキシン・シモンズ役)と並んでノミネートされていた。

ローゲンのスピーチ中、会場のカメラは涙をにじませたジェナ・オルテガの姿を映し出した。オルテガはティム・バートン監督の『ビートルジュース ビートルジュース』でオハラと共演している。ハーンもまた、オハラの名前が呼ばれた瞬間、感情をあらわにする様子が見られた。

ローゲンはスピーチの締めくくりとして、観客にこう呼びかけた。「もし身の回りに彼女の作品を知らない人がいたら——子どもでも、ちょっとアンテナが低い人でも——まず『ビートルジュース』でオハラがハリー・ベラフォンテに合わせて踊るシーンを見せてあげてよ」。さらに「『ドッグ・ショー!』で膝を痛めて、あの最高なよろよろ歩きをするシーンも見せてあげて」と続け、「あれがキャサリン・オハラだって」と語った。

そして最後に、「彼女が惜しみなくその才能を世界と分かち合ってくれた時代に生きられた僕たちは、本当に幸運だったんだよって」と述べ、スピーチを結んだ。

50年にわたるキャリアと代表作

オハラは今年1月、短い闘病の末71歳で死去した。今回の受賞作『ザ・スタジオ』での演技は、エミー賞およびゴールデングローブ賞にもノミネートされている。俳優賞(旧SAG賞)については、2021年に『シッツ・クリーク』でコメディ部門女優賞およびアンサンブル賞を受賞していた。

キャリアの出発点はコメディ番組『SCTV』である。以降、およそ50年にわたり映画・テレビ界で活動を続けた。代表作には『ビートルジュース』『ホーム・アローン』のほか、クリストファー・ゲスト監督によるモキュメンタリー作品群『ドッグ・ショー!』『For Your Consideration(原題)』『Waiting for Guffman(原題)』『みんなのうた』などがある。

2011年にはテレビ映画『テンプル・グランディン〜自閉症とともに』でミニシリーズ・テレビ映画部門女優賞にノミネートされた。近年は『シッツ・クリーク』のモイラ・ローズ役で再び広く注目を集め、多くの賞を受賞。昨年は『ザ・スタジオ』でのエミーノミネートに加え、『THE LAST OF US』へのゲスト出演によりドラマ部門ゲスト女優賞にもノミネートされていた。

50年にわたる活動の中で、映画とテレビの両分野に足跡を残し続けた存在であった。

広がる追悼の声――マコーレー・カルキンの投稿

オハラの死はハリウッドに大きな衝撃をもたらし、友人やファンから追悼の声が相次いだ。『ホーム・アローン』で共演したマコーレー・カルキンは、自身のインスタグラムにメッセージを投稿している。

「ママ。まだ時間があると思ってた。もっと一緒にいたかった。あなたの隣に座っていたかった。」

カルキンは続けて、「あなたの声は聞こえてたけど、まだまだ伝えたいことがあったんだよ。愛してる。またいつか会おうね。」と記した。

長年にわたり映画とテレビの現場で活動を続け、多くの共演者と作品を共有してきたオハラ。その存在の大きさを示す言葉が、受賞の夜にも、そして訃報の後にも広がっている。

 

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