映画『過家家』の北京イベントでジャッキー・チェンが、死後にのみ公開する楽曲を制作したことを明かした。
2025年12月28日、北京で開催された映画『過家家(原題)』(英題:Unexpected Family)のプレミア上映会に登壇したジャッキー・チェンが、自身の死後にのみ公開される楽曲をすでにレコーディングしていることを明かしていたことが現在注目を集めている。
この楽曲は、親しい人々や長年応援してきたファンに向けた「別れの言葉」として制作したもので、現時点では公開する予定はなく、自身が亡くなった後に初めて世に出す意向だという。
死後公開を前提にした楽曲制作-「別れ」を意識するようになった理由
ジャッキー・チェンはイベント中の発言で、近年、身近な人々との別れが相次いだことで、人生の終わりについて考える機会が増えたと語った。人は誰しも老い、やがて死を迎えるという現実を強く意識するようになったことが、今回の楽曲制作の背景にあるという。
また、中国のSNS・Weiboの投稿を振り返り、「最近はお別れのメッセージで埋め尽くされている」と述べ、日常の中でも喪失と向き合う時間が増えていることを示唆した。そうした心境の中で生まれたこの楽曲は、作品として発表するためではなく、あくまで極めて個人的な思いを形にしたものだと説明している。
俳優人生の後期に語られる「別れ」-個人的な記録としての楽曲
ジャッキー・チェンは楽曲を死後の公開を前提としたことについて、俳優は「今は発表するものではない」と述べており、現時点で曲名や歌詞の内容、具体的な公開方法などは明らかにしていない。あくまで将来に向けた“記録”として準備したものであり、商業的な作品として扱う意図は示されていない。
こうした姿勢は、近年の出演作や公の場での発言とも通じるものがある。キャリアの集大成を誇示するのではなく、自身の内面や時間の流れを静かに受け止める表現へと関心が移りつつあることが、今回の発言からもうかがえる。
発言の場となった『過家家』北京イベント-作品が描く「家族」と重なる文脈
今回の発言があったのは、『過家家(原題)』の北京プレミア上映会という公の場であった。同作でジャッキー・チェンは、高齢の主人公を演じ、記憶や家族のあり方と向き合う物語に参加しているとされている。「人生の終盤」や「残される人への思い」といった点で、現在の出演作と俳優自身の心境が重なって見える点も否定できなさそうだ。
楽曲の公開時期や方法については現時点で明らかにされておらず、今後の創作活動の中で同様の個人的なメッセージがどのような形で表現されていくのかも不透明だ。ただ、映画のプロモーションという枠を超えて語られた今回の発言は、俳優としてのキャリア後期における姿勢を静かに印象づけるものとなった。


