ジョディ・フォスターが、子役時代に出演した映画の撮影中、ライオンに襲われた恐怖体験を振り返った。
俳優のジョディ・フォスターが、子役時代に経験した忘れがたい出来事について語った。1972年のディズニー映画『ジョディ・フォスターのライオン物語』の撮影中、当時9歳だったフォスターはライオンに襲われ、現在も「たくさんの傷跡」が残っているという。本人はこの出来事を、映画撮影中に起きた「一番怖かった出来事」のひとつだったと振り返っている。
子役時代の撮影現場で起きたライオン襲撃
『ジョディ・フォスターのライオン物語』は、かつてサーカスで使われていたライオンと別れることを拒み、その動物と共に旅に出る子どもたちを描いた作品で、フォスターのほか、ジョニー・ウィテカーやマイケル・ダグラスも出演している。
フォスターは米『W Magazine』のインタビューで、この作品の撮影中に実際のライオンに襲われた経験を明かした。事故が起きたのは撮影の最中ではなく、「ショットが終わった後」だったという。
当時の状況について、フォスターは「8歳半か9歳の時にライオンに襲われたの」と語り、ライオンが自身を持ち上げて振り回した末に地面へ落としたと振り返っている。その結果、「腰の片側に2つの完璧な穴が開いて、反対側にも2つの完璧な穴が開いた」といい、現在も身体にはその痕跡が残っているという。
「恐怖を感じる時間すらなかった」混乱の現場
フォスターによると、襲撃直後は強いショック状態にあり、当時の記憶は断片的に残っているという。「ショック状態だったから、あまり覚えていないの」としつつも、出来事そのものや周囲の光景については今も鮮明に思い出せると語っている。
ライオンに持ち上げられた瞬間、フォスターの視界にはそのたてがみが迫ってきた。「ライオンのたてがみが前に来るのが見えて」と振り返り、次の瞬間には自分の身体が空中で動かされていたという。さらに、ライオンが自分を後ろ向きにしたことで、撮影スタッフの反応が目に入った。
「彼が私を後ろに向けてカメラクルー全員の方に向けた時、クルー全員が走って逃げるのが見えたんだ」と語り、その光景は今も強く印象に残っているという。スタッフたちは機材を抱えながら「(ライオンに咥えられたフォスターから見ると)横方向に」走っており、その異様な状況を具体的に説明している。
最終的には動物調教師が介入し、事態は収束した。「調教師が『放せ』って言ったんだと思う。そしたらライオンが私を口から落としたの」とフォスターは当時を振り返る。この出来事について彼女は、「映画を撮っている時に起きた出来事の中で、たぶんあれが一番怖かったと思う」と語りつつも、「正直言って、恐怖を感じる時間すらなかったかもしれない」と、その瞬間の心理状態を明かしている。
回復後も続いた撮影と、さらに訪れた恐怖
襲撃によるけがから回復した後も、フォスターは撮影現場に戻り、同じライオンと仕事を続けることになったという。医師の判断で復帰が可能とされたものの、その状況は決して容易なものではなかった。
当時を振り返り、フォスターは「退院して、仕事に戻っても大丈夫だと判断された後、私は同じライオンと仕事に戻った」と語っている。その際、彼女は雄鶏を抱えて撮影に臨んでいたが、その雄鶏はライオンとの仕事に慣れていなかったという。
撮影中、フォスターは再び緊張感に包まれる瞬間を迎えた。「ライオンが頭を向けて、こんな感じで、もしかしたら私に近づいてくるかもって動きをするのが見えて」と語り、その直後、とっさに「私は雄鶏を投げて逃げたよ」と行動に出たことを明かしている。
この出来事についてフォスターは、「たぶんそっちの方が怖い瞬間だったと思う」と振り返っており、ライオンに襲われた直後だけでなく、その後の撮影現場でも恐怖と隣り合わせだったことがうかがえる。
