『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』公開決定、ポスタービジュアル&予告編が解禁。
スペイン発のサスペンス・ロードムービー『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』が、2025年10月31日(金)より全国公開される。本作は『ヒア・アンド・ゼア』でカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリを受賞し、『ライフ・アンド・ナッシング・モア』でインディペンデント・スピリット賞を獲得したアントニオ・メンデス・エスパルサ監督による最新作。公開決定にあわせてポスタービジュアルと予告編が解禁され、Variety誌から“傑作”と評された注目作の全貌が明らかとなった。
スペイン・マドリードを舞台にした異色のサスペンスロードムービー
物語の主人公は、マドリードで老いた父と暮らす女性ルシア。勤め先の会社が横領事件で倒産し、人生の転機を迎えた彼女はタクシー運転手に転身する。日々乗せる乗客たちとの出会いを通して新たな生活を築いていく一方、彼女の心にはかつて「トゥーランドット」のアリア〈誰も寝てはならぬ〉に導かれて出会った隣人の記憶が残されていた。

『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』より ©UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE – AVANPOST
自らを王子カラフになぞらえて名乗ったその男は忽然と姿を消しており、ルシアはいつか彼が再び現れることを夢見て日々を過ごしている。やがてその想いは、ロマンスから陰謀とサスペンスへと移り変わっていく――。
国際的評価を受けた監督と実力派キャストが集結
本作を手がけたのは、カンヌ国際映画祭批評家週間グランプリを受賞した『ヒア・アンド・ゼア』(2012)や、インディペンデント・スピリット賞ジョン・カサヴェテス賞に輝いた『ライフ・アンド・ナッシング・モア』(2017)で知られる監督アントニオ・メンデス・エスパルサ。スペインを代表する俊英として国際的な評価を得てきた彼が、フアン・ホセ・ミリャスの原作をもとに、脚本家クララ・ロケットと共同で新たな映像世界を紡ぎ出した。
主人公ルシアを演じるのは、2024年ゴヤ賞最優秀主演女優賞を受賞したマレーナ・アルテリオ。緻密な演技力で物語を牽引し、観客を濃密な心理描写へと誘う。さらに『パラレル・マザーズ』(2021)、『マシニスト』(2004)などで知られる名優アイタナ・サンチェス=ヒホンが共演し、圧倒的な存在感を放っている。

『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』より ©UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE – AVANPOST
制作は、『マジカル・ガール』(2014)や『マンティコア 怪物』(2022)など独創的な作品を手がけてきたAquí y Allí Films。16mmフィルムによるざらついた映像美と、作曲家ゼルティア・モンテスによる不穏な旋律が融合し、ロマンスとサスペンスが交錯する独特の世界観を形作っている。
女性の変貌と自己発見を描く監督のまなざし
本作についてアントニオ・メンデス・エスパルサ監督は「マドリードの街を行き交う女性たちが幻想と狂乱、冒険に身をゆだねて変貌していくように、ルシアもまた新たに生まれ変わります」と語っている。日常の中で自らを“惨めで目立たない存在”と感じていた主人公が、タクシー運転手としての新たな生活と出会いを通じて、堂々と表舞台に立つ決意を固めていく姿が描かれる。

『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』より ©UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE – AVANPOST
本作は、都市マドリードを背景にしたロードムービーであると同時に、女性が自己を見つめ直し、社会の中で新たな役割を獲得していく過程を象徴的に映し出す作品でもある。幻想的な要素と現実のサスペンスが交錯することで、観客は主人公ルシアの変貌を追体験することになるだろう。
【動画】『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』予告編
作品情報
タイトル:『サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー』
原題:Que nadie duerma
公開日:2025年10月31日(金)
監督:アントニオ・メンデス・エスパルサ
出演:マレーナ・アルテリオ、アイタナ・サンチェス=ヒホン ほか
2023年/スペイン・ルーマニア/スペイン語/122分/カラー/アメリカンビスタ/5.1ch/字幕翻訳:杉田洋子/R15+
©UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE – AVANPOST
配給:反射光
配給協力:エクストリーム
