『The Social Reckoning(原題)』の初映像がCinemaConで披露され、アーロン・ソーキンが続編の必要性を語った。
アーロン・ソーキンによる映画『The Social Reckoning(原題)』の初映像が、CinemaConで披露された。2010年公開の『ソーシャル・ネットワーク』に連なる新作として注目を集める本作では、ジェレミー・ストロングが演じるマーク・ザッカーバーグの姿も初めて明らかになった。会場では、ソーキン自身が現代社会におけるFacebookの影響力に触れながら、続編を描く意義について語っている。
『The Social Reckoning(原題)』初映像がCinemaConで公開
CinemaConでは、マイキー・マディソン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ビル・バー、そしてジェレミー・ストロングが出演する『The Social Reckoning(原題)』の独占映像が公開されたという。ソニー・ピクチャーズの幹部サンフォード・パニッチは、本作を「スリラー」と位置づけ、ザッカーバーグがもたらした混乱に立ち向かう“ダビデとゴリアテ”の物語だと説明した。
『ソーシャル・ネットワーク』の続編となる本作は、世界最大級のSNSプラットフォームを生み出してから約20年後を舞台にした作品である。若きエンジニアのフランシス・ハウゲンが、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ジェフ・ホーウィッツと手を組み、企業の最も厳重に守られた秘密を暴こうとする内部告発の過程が描かれるという。
アーロン・ソーキンが続編を描く意義を語る
CinemaConの会場で、アーロン・ソーキンは、なぜ今あらためてこの物語を描くのかについて言及した。ソーキンは観客に向けて、「Facebookのアルゴリズムに影響を受けていない人生なんてない」と語り、その存在が個人の生活や社会全体に深く入り込んでいるとの認識を示した。
さらにソーキンは、そのアルゴリズムが「あらゆるものを形作ってきたんだよ」と述べたうえで、「だから、もっと語る時が来た」と続けた。前作『ソーシャル・ネットワーク』がFacebook誕生の裏側に焦点を当てた作品だったのに対し、今回の『The Social Reckoning(原題)』は、その後に広がった影響や混乱に正面から切り込む作品として位置づけられているようだ。
本作は、単なる続編としてではなく、巨大プラットフォームが社会に及ぼしてきた作用をあらためて問い直す作品として打ち出されている。CinemaConで披露された発言からも、ソーキンがこの題材を現在進行形の問題として捉えていることがうかがえる。
予告編では内部告発と対立の構図が浮かび上がる
あわせて披露された予告編では、マイキー・マディソン演じるフランシス・ハウゲンが沈黙を破り、ジェレミー・アレン・ホワイト演じるウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ジェフ・ホーウィッツに真実を打ち明ける決断を下す様子が映し出された。秘密保持契約に縛られながらも、Facebookの経営陣がプラットフォームの10代への悪影響を認識していたことや、政治的暴力を招いた偽情報の拡散を把握していたことが示され、本作が内部告発を軸にしたスリラーであることを強く印象づけている。
その一方で、不穏な存在感を放っていたのが、ジェレミー・ストロング演じるマーク・ザッカーバーグである。短く刈り込まれた赤みがかった髪型と繊細なアクセントによって、予告編はザッカーバーグを単なる実在の人物としてではなく、真実を追う者たちの前に立ちはだかる強い敵対者として描いているようだ。
さらに、ビル・バーはザッカーバーグの側近アドバイザー役として登場し、CEOに対して「あなたが大気中に注入している悪質な情報の洪水」と責任を問い質す場面も盛り込まれた。短い映像ながら、本作が巨大企業の内部で何が見過ごされ、何が隠されてきたのかをめぐる緊張感に満ちた作品であることがうかがえる。
