『九月と七月の姉妹』-カンヌ出品のアリアン・ラベド監督デビュー作、姉妹の記憶を描くポスター10種解禁

『九月と七月の姉妹』©Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024 NEWS
『九月と七月の姉妹』©Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024

カンヌ出品作『九月と七月の姉妹』よりポスター10種が解禁。


カンヌ出品作『九月と七月の姉妹』(9月5日公開)が、姉妹のいびつな絆を映し出したオルタナティブポスター10種を解禁した。原作は史上最年少でマン・ブッカー賞候補となったデイジー・ジョンソンによる同名小説で、監督を務めるのはアリアン・ラベド

2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、世界各国の映画祭で注目を集めるなか、日本公開に向けて期待が高まっている。

姉妹の歪んだ絆が不穏に揺らぐ物語

わずか10か月違いで生まれたセプテンバージュライは、幼い頃から常に一心同体で過ごしてきた。強気な姉に従順な妹という関係は固く結ばれ、互いの存在だけで世界が完結していた。しかし、オックスフォードの学校でのいじめをきっかけに生活は大きく揺らぐ。

シーラと共にアイルランドの海辺に佇む古い屋敷へ移り住むと、姉妹の関係は不可解に変化し始める。戯れのはずだった命令ゲームは次第に緊張を帯び、外界から隔絶された屋敷には不穏な空気が満ちていく。境界を失うほど強固な絆はやがて終わりなき悪夢へと変貌していく。

カンヌが注目したアリアン・ラベド監督の鮮烈なデビュー

本作で長編監督デビューを果たしたアリアン・ラベドは、女優としても世界的に知られる存在だ。2010年にヨルゴス・ランティモスが制作に関わった『アッテンバーグ』で映画デビューを果たし、ヴェネツィア映画祭やアンジェ・プルミエ・プラン映画祭で最優秀女優賞を受賞。その後『ロブスター』(2015)などにも出演し、ギリシャから生まれた映画ムーブメント「ギリシャの奇妙な波」を代表する俳優のひとりとして脚光を浴びてきた。

長年にわたり俳優としてキャリアを重ねたラベドが監督に挑んだ本作は、2024年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品され、観客や批評家から強い関心を集めた。演者として培った繊細な感覚と独自の映像表現を融合させ、姉妹の絆と狂気を鋭く描き出したデビュー作は、世界的な注目を集める新鋭監督の誕生を印象づけるものとなっている。

姉妹の記憶を閉じ込めたオルタナティブポスター10種

今回解禁された10種のオルタナティブポスターは、セプテンバージュライが共有する「いびつな記憶」を鮮烈かつ儚いビジュアルで表現している。少女時代の遊びや、肩を寄せ合う孤独な学生生活、光に包まれた一瞬の記憶など、姉妹だけの世界がノスタルジックに映し出されているのが特徴だ。

デザインを手掛けたのは、『フォーチュンクッキー』(2025)や「ブリジット・バルドー生誕90年祭」(2024)など、アートハウス系映画のポスターデザインを多く担当してきた山田裕紀子。山田は本作について「姉妹の歪んだ関係が不協和音を奏で、心がざわついて落ち着かないのに、なぜか視線を離せなかった」と語り、その独特な世界観を切り取るためにトリミングや余白の工夫を凝らしたことを明かしている。

作品そのものの緊張感と不安定さを映し出したポスター群は、映画のテーマと呼応するかのように、観る者に強烈な印象を残す仕上がりとなっている。

新星キャストと実力派スタッフが生み出す不穏な世界

物語の中心となる姉妹を演じるのは、“カンヌの新星”として注目を集めるパスカル・カンミア・サリア。わずか10か月違いで生まれた姉妹という関係性を体現し、観客に強烈な没入感を与える演技が高く評価されている。

さらに、『関心領域』でアカデミー賞音響賞を受賞したジョニー・バーンがサウンドデザインを担当。屋敷を満たす不穏な気配や、姉妹の関係が崩れていく緊張感を音響面から描き出し、映像と融合することで物語をより深い悪夢のような体験へと導いている。

キャストの繊細な演技と、世界的評価を得たスタッフの技術が組み合わさることで、『九月と七月の姉妹』は単なる心理ドラマにとどまらず、観客の感覚を揺さぶる鮮烈な映像体験として完成されている。

作品情報

タイトル:『九月と七月の姉妹』
原題:September Says
監督・脚本:アリアン・ラベド
出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー
原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊)
レーティング:PG12
©Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024
公式サイト:https://sundae-films.com/september-says/
X:https://x.com/september_says

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