任天堂原作の実写映画『ゼルダの伝説』でリンク役に抜擢されたベンジャミン・エヴァン・エインズワースの経歴に迫る。
任天堂の人気ゲーム『ゼルダの伝説』を原作とした実写映画で、主人公リンクを演じる俳優が発表された。選ばれたのは、イギリス出身のベンジャミン・エヴァン・エインズワース。年齢はわずか16歳ながら、すでに国際的な映像作品での主演経験を持つ若手俳優だ。今回のキャスティングは、映画ファンとゲームファン双方の注目を集めている。
注目の実写版『ゼルダの伝説』-若きリンク役が決定
任天堂と映画プロデューサーのアヴィ・アラッドが共同製作する実写版『ゼルダの伝説』は、ゲームファンから長年待望されてきたプロジェクト。監督には『猿の惑星/キングダム』のウェス・ボールが起用され、スタイリッシュかつ壮大なファンタジー作品としての仕上がりが期待されている。
主人公リンク役に抜擢されたのがベンジャミン・エヴァン・エインズワースだ。報道によれば、製作陣は長期にわたって世界中から候補者を検討した末に彼を選出。物語の象徴でもあるリンクというキャラクターを託すにふさわしい存在として、演技力と純粋さのバランスが評価されたようだ。なお、ゼルダ役にはボー・ブラガソンがキャスティングされている。
宮本です。「ゼルダの伝説」の実写映画は、ゼルダ役をBo Bragasonさん、リンク役をBenjamin Evan Ainsworthさんに演じていただくことになりました。おふたりの出演が今から楽しみです。「ゼルダの伝説」実写映画は2027年5⽉7⽇に劇場公開予定です。もうしばらくお待ちください。 pic.twitter.com/jctWHvvYgi
— 任天堂株式会社 (@Nintendo) July 16, 2025
2008年生まれの彼は、映画の公開予定である2027年には18歳〜19歳の見込み。原作のリンク像に近い年齢での演技に、世界的な関心が高まりつつある。
『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』で注目-キャリアの歩み
ベンジャミン・エヴァン・エインズワースは、2008年9月25日、イングランド中部のノッティンガムで生まれた。幼い頃から演技に親しみ、地元のドラマスクール「Northern Lights Drama」などで演技指導を受けながら舞台経験を重ねた。6歳で初舞台を踏み、8歳のときにはミュージカル「プリシラ」でのクルーズ船公演にも参加している。
映像作品への本格的な出演は2018年のイギリスのテレビシリーズ『Emmerdale Farm』が最初で、その後、Netflixオリジナルのホラードラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』(20年)で大きな注目を集めた。彼が演じたマイルズ・ウィングレイヴは、屋敷に住む少年という物語の鍵を握る役であり、繊細さと不気味さを併せ持つ演技が高く評価された。
この作品をきっかけに国際的なキャリアを築き始め、ディズニー作品への出演も増加。2021年には『フローラとユリシーズ』、2022年には実写版『ピノキオ』の主人公ピノキオ役で声優を務め、CGキャラクターに命を吹き込む演技力でも注目を集めた。子役の域にとどまらず、多様なジャンルとメディアを横断する俳優として、着実にキャリアを積み上げている。
演技力と素顔-世界に羽ばたく新世代俳優
『ピノキオ』では、CGキャラクターに声をあてるという難しい役どころを担当し、その演技は純粋さと人間味のバランスが取れていると評価された。ディズニーの名作における主演という重責を果たしたことで、彼の演技力はさらに広く知られるようになった。
現在は、カナダの人気テレビシリーズ『Son of a Critch(原題)』に出演中。同作では、カナダのコメディ作家マーク・クリッチの少年時代をモデルにした主人公を演じており、その自然な演技が評価され、カナダ・スクリーン賞の主演男優部門にもノミネートされた実績を持つ。
その一方で、ベンジャミン・エヴァン・エインズワースは演技への情熱を大切にしながら、ロンドンや北米を拠点に活動している。妹(エリン・エインズワース)も子役として活動しており、家族全体が演劇への理解と支えを持っている点も、彼の活動を支える大きな要因となっている。
年齢は若くとも、彼がこれまでに挑んできた役柄は多岐にわたる。ホラー、コメディ、ファンタジーとジャンルを問わず表現力を発揮しており、今後はより大きな国際的プロジェクトでの活躍も期待されている。今回のリンク役抜擢は、その歩みの延長線上にある、必然ともいえる出来事だったのかもしれない。

