ティルダ・スウィントン製作総指揮『ジョン・バージャーと4つの季節』5月公開 - ベルリン金熊賞受賞女優が恩師の素顔に迫る !
ベルリン映画祭金熊名誉賞のティルダ・スウィントンが、敬愛する作家ジョン・バージャーの素顔に迫る異色のドキュメンタリー。
第75回ベルリン国際映画祭で金熊名誉賞を受賞したティルダ・スウィントンが製作総指揮を務めた『ジョン・バージャーと4つの季節』が、2025年5月24日より東京・シアター・イメージフォーラムほかで公開されることが決定した。本作は、アカデミー賞助演女優賞受賞者であるスウィントンが、自身に多大な影響を与えた作家ジョン・バージャーの素顔に迫ったドキュメンタリー作品である。バージャーの著作が近年アジアで高い評価を受けていることを背景に、2016年のベルリン国際映画祭正式出品作品が、ついに日本初公開を迎える。
2024年のワンデー上映で大きな反響を呼んだ話題作

©2015 The Derek Jarman Lab
2024年10月に同劇場で行われたワンデー上映では満員を記録するなど、すでに本作への期待は高まりを見せている。1980年代からバージャーと親交を深めてきたスウィントンは、2009年にロンドンの映像プロダクション「デレク・ジャーマン・ラボ」と共同で本作を企画。2016年の第66回ベルリン国際映画祭で正式招待作品として上映され、各国で高い評価を得ている。
名作『第七の男』の著者が遺した普遍的なメッセージ

©2015 The Derek Jarman Lab
ジョン・バージャーは、1970年代から80年代にかけて、資本主義社会の豊かさの中で周縁化された人々の生活や人間の内面を独自の視点で描いた作家である。1972年の小説「G.」でブッカー賞を受賞し、世界的ロングセラー「Ways of Seeing」(邦題『イメージ:視覚とメディア』/ちくま学芸文庫)で国際的な評価を確立。特に、フィクションとノンフィクションを織り交ぜながら移民労働者の生活を描いた『第七の男』は、現代社会にも通じる鋭い洞察を含んだ作品として知られている。近年、韓国で著書の多くが翻訳されているほか、日本でも昨年、複数の邦訳が立て続けに刊行され、注目を集めている。

©2015 The Derek Jarman Lab
スウィントンは本編で”「抵抗」への呼びかけは、ジョンの大きな仕事だった。火薬や焚き火より強力な威力を持つ抵抗という行為の本質。次世代はそこから学ぶべきだ”と語る。作中では、スウィントンとふたりの子ども、そしてバージャーを慕うアーティストたちが彼のもとを訪ね、戦争の記憶、人間と動物、政治とアート、そして次世代への継承について、哲学的な対話が展開されていく。2017年に他界したバージャーが遺した言葉は、混迷をきわめる現代に、改めて本質的な問いを投げかけている。
映像を通じて紡がれる深い絆と対話

©2015 The Derek Jarman Lab
本作は、ティルダ・スウィントンがプロデューサーとしても参加し、4つの異なる季節を通してバージャーの思想と人間性に迫る構成となっている。英国の実力派女優として知られるスウィントンは、2007年に映画『フィクサー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞。そして2025年2月、第75回ベルリン国際映画祭において金熊名誉賞を授与されるなど、現代映画界のトップランナーとしての地位を確立している。
デレク・ジャーマン・ラボとピッツバーグ大学が共同で制作を手がけ、音楽には英国の音楽家サイモン・フィッシャー・ターナーを起用。プロデューサーにはコリン・マッケイブを迎え、各界の精鋭が集結した意欲作となっている。
作品情報
タイトル:『ジョン・バージャーと4つの季節』
原題:The Seasons in Quincy : Four Portraits of John Berger
企画・制作:デレク・ジャーマン・ラボ、ピッツバーグ大学
主演:ジョン・バージャー
主演・プロデューサー:ティルダ・スウィントン
プロデューサー:コリン・マッケイブ
音楽:サイモン・フィッシャー・ターナー
日本公開:2025年5月24日
2015年|イギリス|英語|90分|16:9|5.1サウンド|カラー
©2015 The Derek Jarman Lab
配給:BABELO(バベロ)
公式サイト:https://johnberger4.babelo.co/
