『ペット2』とはどんな映画?あらすじ・声優・キャスト・魅力まとめ

映画『ペット2』(2019)を紹介&解説。


映画『ペット2』概要

映画『ペット2』は、飼い主が留守にしている間のペットたちの日常と冒険を描いたイルミネーション製作のアニメーション映画。2016年の映画『ペット』に続くシリーズ第2弾で、家族に子どもが加わったことで心配性が加速するマックス、スーパーヒーローになりきるスノーボール、マックスのおもちゃを取り戻そうとするギジェットの物語が並行して展開する。監督は前作に引き続きクリス・ルノー。オリジナル版ではパットン・オズワルトケヴィン・ハートジェニー・スレイトハリソン・フォードらが声を担当した。

作品情報

日本版タイトル 『ペット2』
原題 The Secret Life of Pets 2
製作年 2019年
本国公開日 2019年6月7日
日本公開日 2019年7月26日
ジャンル アニメーションコメディアドベンチャー/ファミリー
製作国 アメリカ
原作
上映時間 86分
前作 ペット』(2016)
監督 クリス・ルノー
共同監督 ジョナサン・デル・バル
脚本 ブライアン・リンチ
製作 クリス・メレダンドリ/ジャネット・ヒーリー
製作総指揮 ブレット・ホフマン
プロダクションデザイン コリン・スティンプソン
編集 ティファニー・ヒルカーツ
作曲 アレクサンドル・デスプラ
声の出演 パットン・オズワルト/エリック・ストーンストリート/ケヴィン・ハート/ジェニー・スレイト/ティファニー・ハディッシュ/レイク・ベル/ニック・クロール/エリー・ケンパー/ハリソン・フォード
日本語吹替版 設楽統/日村勇紀/中尾隆聖/沢城みゆき/伊藤沙莉/永作博美/宮野真守/佐藤栞里/内藤剛志
製作 イルミネーション
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和(日本)

あらすじ

ニューヨークで飼い主のケイティや相棒のデュークと暮らす犬のマックス。ケイティがチャックと結婚して息子リアムを授かると、子どもが苦手だったマックスもリアムを我が子のように愛するようになる。しかし、臆病で心配性のマックスは、リアムを危険から守ろうとするあまりストレスを抱えてしまう。

やがて家族旅行で農場を訪れたマックスは、堂々とした農場犬ルースターと出会い、恐怖に立ち向かうことを学んでいく。その頃、ニューヨークでは、ギジェットがマックスから預かった大切なおもちゃを取り戻すため猫だらけの部屋への潜入を計画。さらに、ヒーローになりきるウサギのスノーボールは、シーズー犬のデイジーから、悪徳サーカス団に捕らわれたホワイトタイガーを救ってほしいと頼まれる。

主な登場人物(キャスト)

マックス(声:パットン・オズワルト/日本語吹替:設楽統):ニューヨークで暮らす、少し臆病で心配性のテリア系雑種犬。ケイティの息子リアムを我が子のように愛し、危険から守ろうとするあまり過度の不安を抱える。

デューク(声:エリック・ストーンストリート/日本語吹替:日村勇紀):マックスと同じ家で暮らす大型の雑種犬。おおらかな性格で、生活環境の変化に戸惑うマックスをそばで支える相棒。

スノーボール(声:ケヴィン・ハート/日本語吹替:中尾隆聖):スーパーヒーローの衣装を与えられ、正義の味方になりきっている白いウサギ。デイジーに助けを求められ、ホワイトタイガーの救出作戦に挑む。

ギジェット(声:ジェニー・スレイト/日本語吹替:沢城みゆき):マックスに思いを寄せる白いポメラニアン。預かったおもちゃを取り戻すため、苦手な猫の習性を身につけて猫だらけの部屋へ潜入する。

デイジー(声:ティファニー・ハディッシュ/日本語吹替:伊藤沙莉):小柄で愛らしい見た目に反して、勇敢で負けん気の強いシーズー犬。サーカス団に捕らわれたホワイトタイガーを救うため、スノーボールに協力を求める。

ルースター(声:ハリソン・フォード/日本語吹替:内藤剛志):農場で暮らす厳格な牧羊犬。余計な心配をせず、自分の役割を果たすことの大切さをマックスに教える。

クロエ(声:レイク・ベル/日本語吹替:永作博美):気だるげで食いしん坊な灰色の猫。猫だらけの部屋へ潜入しようとするギジェットに、猫らしく振る舞うための特訓を施す。

セルゲイ(声:ニック・クロール/日本語吹替:宮野真守):ホワイトタイガーのフーを見せ物として扱う悪徳サーカス団の団長。オオカミや猿を従え、逃げ出したフーを執拗に追跡する。

ケイティ(声:エリー・ケンパー/日本語吹替:佐藤栞里):マックスとデュークの飼い主。チャックと結婚して息子リアムを授かり、ペットたちを含めた新しい家族を築いていく。

作品の魅力解説

子どもの誕生によって変化するマックスの生活

前作からの最も大きな変化は、飼い主ケイティの結婚と息子リアムの誕生である。生活環境が再び変わったマックスとデュークが新しい家族の形に順応しようとする中で、とりわけマックスはリアムを守ることに強く執着するようになる。

子どもが苦手だった犬が、成長を見守るうちに父親のような愛情を抱いていく過程には、単なるペットと飼い主という関係を超えた温かさがある。一方で、リアムを大切に思う気持ちは過剰な不安にもつながっており、本作では「守ること」と「相手を信じること」の違いがマックスの成長物語として描かれる。

ヒーローになりきるスノーボールの救出作戦

前作で強烈な存在感を放ったスノーボールは、本作では主役のひとりといえるほど出番が増加。飼い主から与えられたヒーロー衣装を身につけ、正義の味方“キャプテン・スノーボール”になりきっている。

デイジーから助けを求められたスノーボールは、サーカスでひどい扱いを受けているホワイトタイガーのフーを救おうと奮闘する。威勢のよい言葉とは裏腹に、危険を前にすると戸惑う姿が笑いを生む一方、最後までヒーローとして行動しようとする健気さもあり、自然と応援したくなるキャラクターに仕上がっている。

マックスのために奮闘するギジェット

ギジェットの物語では、マックスから預かったお気に入りのおもちゃを取り戻すため、猫だらけの部屋へ潜入する騒動が描かれる。愛するマックスのためなら危険も顧みず、苦手な猫の動きまで学ぼうとするギジェットの一途さが微笑ましい。

クロエによる“猫らしく振る舞うための特訓”は、犬と猫の習性の違いを利用した本作らしいコメディとなっている。ギジェットが猫の集団に紛れ込もうとする場面では、かわいらしさと危なっかしさが同時に膨らみ、マックスたちとは異なる角度から物語を盛り上げる。

犬や猫の“あるある”を反映したアニメーション

飼い主が見ていないところでペットたちは何をしているのかというシリーズの基本的な面白さも健在。犬が音や物の動きに即座に反応する様子、猫の気まぐれな態度、複数の動物が一斉に騒ぎ始める瞬間など、身近なペットの仕草が細かく観察されている。

動物の身体的特徴を誇張したアニメーションと、テンポの速い台詞や視覚的なギャグの組み合わせも軽快。ファミリー映画では比較的なじみ深い成長や救出の物語ではあるものの、犬や猫の“あるある”を研究した動きとコメディセンスによって、今回も気軽に楽しめる作品となっている。

3本の物語を並行させた構成の長所と弱点

本作は、農場で恐怖心と向き合うマックス、ホワイトタイガーを救出するスノーボールとデイジー、おもちゃを取り戻すギジェットという3本の物語を並行して描く。場面が短い間隔で切り替わるためテンポは良く、それぞれの人気キャラクターに活躍の機会が与えられている。

その反面、物語同士の結びつきは終盤まで薄く、1本の長編というよりも短編アニメを組み合わせたように感じられる部分もある。前作ほどひとつの冒険にまとまった構成ではなく、デュークをはじめとする一部のキャラクターの役割も控えめ。それでも、3つの騒動が合流するクライマックスには勢いがあり、ペットたちのにぎやかな群像コメディとしての楽しさは保たれている。

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