映画『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』(2004)を紹介&解説。
映画『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』概要
映画『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』は、普通の女子高生がヨーロッパの小国ジェノヴィアのプリンセスであることを知る『プリティ・プリンセス』の続編として製作されたロマンティック・コメディ。21歳になったミアが女王即位を目前にしながら、「30日以内に結婚しなければ王位を継げない」という古い法律に直面し、恋と責任、自分らしい生き方の間で揺れ動く姿を描く。監督は前作に続きゲイリー・マーシャル、主演はアン・ハサウェイ、共演にジュリー・アンドリュース、ヘクター・エリゾンド、ヘザー・マタラッツォ、本作が長編映画デビューとなったクリス・パインら。
作品情報
日本版タイトル:『プリティ・プリンセス2 ロイヤル・ウェディング』
原題:The Princess Diaries 2: Royal Engagement
製作年:2004年
本国公開日:2004年8月11日
日本公開日:2005年2月26日
ジャンル:コメディ/恋愛/ファミリー
製作国:アメリカ
原作:メグ・キャボット(キャラクター)
上映時間:113分
前作:『プリティ・プリンセス』(2001)
監督:ゲイリー・マーシャル
脚本:ションダ・ライムズ
原案:ジーナ・ウェンドコス/ションダ・ライムズ
製作:デブラ・マーティン・チェイス/ホイットニー・ヒューストン/マリオ・イスコヴィッチ
製作総指揮:エレン・H・シュワルツ
撮影:チャールズ・ミンスキー
編集:ブルース・グリーン
作曲:ジョン・デブニー
出演:アン・ハサウェイ/ジュリー・アンドリュース/ヘクター・エリゾンド/ヘザー・マタラッツォ/クリス・パイン/カラム・ブルー/ジョン・リス=デイヴィス/キャスリーン・マーシャル/レイヴン・シモーネ
製作:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ/ブラウンハウス・プロダクションズ/マーティン・チェイス・プロダクションズ
配給:ブエナ・ビスタ
あらすじ
前作から5年。サンフランシスコで育ったミア・サーモポリスは、ジェノヴィア王国のプリンセスとして21歳を迎え、祖母クラリス女王のあとを継ぐ準備を進めていた。ところが、ジェノヴィアの法律では、未婚の女性は女王に即位できないことが判明する。王位継承までの猶予は30日。ミアは急きょ結婚相手を探すことになり、理想的な候補者アンドリューとの婚約話が進む一方で、王位を狙う貴族の思惑や、ニコラスとの予期せぬ関係に心を揺らしていく。
主な登場人物(キャスト)
ミア・サーモポリス(アン・ハサウェイ):サンフランシスコ育ちのプリンセス。21歳になり、ジェノヴィアの女王に即位するはずだったが、古い法律によって30日以内の結婚を迫られる。恋愛、王室の責任、自分らしいリーダー像の間で悩みながら成長していく。
クラリス・レナルディ女王(ジュリー・アンドリュース):ジェノヴィアの現女王で、ミアの祖母。王室のしきたりや女王としての振る舞いをミアに教えながら、彼女が自分の意思で未来を選べるよう温かく支える。
ジョー/ジョゼフ(ヘクター・エリゾンド):王室警備責任者で、クラリス女王の側近。冷静で頼れる存在としてミアと女王を見守り、クラリスとの関係にも穏やかな変化が訪れる。
リリー・モスコヴィッツ(ヘザー・マタラッツォ):ミアの親友。ジェノヴィアにも同行し、王室生活や結婚問題に戸惑うミアを、率直な言葉と変わらない友情で支える。
ニコラス・デヴロー卿(クリス・パイン):メイブリー子爵の甥。王位継承をめぐる思惑の中でミアに近づくが、彼女と接するうちに次第に本心が変化していく。クリス・パインにとって、本作は映画デビュー作となった。
アンドリュー・ジャコビー公爵(カラム・ブルー):ミアの結婚相手候補として選ばれる英国貴族。礼儀正しく誠実な人物だが、ミアの本当の気持ちとの間には少しずつ距離が生まれていく。
メイブリー子爵(ジョン・リス=デイヴィス):ニコラスを王位に就けようと画策する貴族。ミアの即位に反対し、ジェノヴィアの王位継承をめぐる騒動を引き起こす。
シャーロット(キャスリーン・マーシャル):クラリス女王の秘書。王室の実務を支え、慌ただしい日々を送るミアやクラリスのそばで状況を見守る。
作品の魅力解説
本作の魅力は、プリンセス映画ならではの華やかさと、主人公ミアの成長物語がバランスよく描かれている点にある。宮殿、舞踏会、ロイヤル・ウェディングといった夢のある要素を盛り込みながら、物語の中心には「結婚しなければ女王になれない」という古い制度にどう向き合うかというテーマが置かれている。
アン・ハサウェイの明るく親しみやすい魅力に加え、ジュリー・アンドリュースの気品ある存在感が作品全体を支えていることも大きな見どころ。さらに、クリス・パインがニコラス役で登場しており、後の活躍を知る観客にとっては、若き日の瑞々しい演技を楽しめる作品でもある。
コメディとして軽やかに楽しめる一方で、恋愛や結婚をめぐる選択を通じて、ミアが「誰かに選ばれるプリンセス」ではなく、「自分の意思で国を導く女王」へと変わっていく点が印象的である。前作のシンデレラ・ストーリーを受け継ぎつつ、より大人になったミアの決断を描く続編として楽しめる。
