映画『グッドフェローズ』(1990)を紹介&解説。
映画『グッドフェローズ』概要
映画『グッドフェローズ』は、マーティン・スコセッシ監督が、ニコラス・ピレッジのノンフィクション『ワイズガイ』を基に、ニューヨークのマフィア社会に生きた男たちの栄光と破滅を描く犯罪ドラマ。幼い頃からギャングに憧れていたヘンリー・ヒルが、ジミー・コンウェイやトミー・デヴィートらと犯罪に手を染め、裏社会でのし上がっていく姿を、軽快な語り口と緊張感のある演出で映し出す。主演はレイ・リオッタ、共演にロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ、ロレイン・ブラッコ、ポール・ソルビノら。
作品情報
日本版タイトル:『グッドフェローズ』
原題:Goodfellas
製作年:1990年
本国公開日:1990年9月19日
日本公開日:1990年10月19日
ジャンル:犯罪/ドラマ
製作国:アメリカ
原作:ニコラス・ピレッジ『ワイズガイ』
上映時間:145分
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:ニコラス・ピレッジ/マーティン・スコセッシ
製作:アーウィン・ウィンクラー
製作総指揮:バーバラ・デ・フィーナ
撮影:ミヒャエル・バルハウス
編集:セルマ・スクーンメイカー
美術:クリスティ・ズィー
音楽編集:クリストファー・ブルックス
出演:レイ・リオッタ/ロバート・デ・ニーロ/ジョー・ペシ/ロレイン・ブラッコ/ポール・ソルビノ
製作:アーウィン・ウィンクラー・プロダクションズ/ワーナー・ブラザース
配給:ワーナー・ブラザース
あらすじ
1950年代のニューヨーク。ブルックリンで育ったヘンリー・ヒルは、少年の頃から近所のギャングたちの世界に憧れ、やがてポーリー・シセロの一味に出入りするようになる。兄貴分のジミー・コンウェイ、短気で危険なトミー・デヴィートとともに犯罪を重ね、ヘンリーは裏社会で地位を築いていく。しかし、金、暴力、ドラッグ、裏切りが絡み合う日々の中で、彼らの関係は次第に崩れ始める。
主な登場人物(キャスト)
ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ):幼い頃からギャングに憧れ、裏社会に足を踏み入れていく主人公。犯罪の世界で成功を手にしていく一方、組織の論理や仲間との関係に翻弄されていく。
ジミー・コンウェイ(ロバート・デ・ニーロ):ヘンリーの兄貴分にあたるギャング。冷静さと狡猾さを持ち合わせ、犯罪計画を主導する存在として一味の中心にいる。
トミー・デヴィート(ジョー・ペシ):ヘンリーやジミーと行動をともにする男。短気で暴力的な性格を持ち、予測不能な行動によって周囲に緊張をもたらす。
カレン・ヒル(ロレイン・ブラッコ):ヘンリーの妻。最初は彼の危険な生活に戸惑いながらも、次第に裏社会の富と不安定さに巻き込まれていく。
ポーリー・シセロ(ポール・ソルビノ):ヘンリーたちが属する組織のボス。表向きは穏やかに見えるが、裏社会の秩序を支配する大きな力を持つ人物。
作品の魅力解説
『グッドフェローズ』の魅力は、マフィア映画でありながら、組織の頂点に立つ人物ではなく、“その周辺で生きる男たち”の高揚と転落を描いている点にある。ヘンリーのナレーション、スピード感のある編集、時代ごとの楽曲を生かした演出によって、犯罪の世界の魅力と恐ろしさが同時に伝わる構成になっている。
また、ロバート・デ・ニーロの抑制された存在感、ジョー・ペシの爆発的な演技、レイ・リオッタの語り手としての説得力が作品全体を支えている。第63回アカデミー賞ではジョー・ペシが助演男優賞を受賞し、マーティン・スコセッシ作品の中でも特に重要な1本として語り継がれている。
