映画『クリッター3』(1991)を紹介&解説。
映画『クリッター3』概要
映画『クリッター3』は、宇宙からやって来た凶暴な小型生物“クリッター”が人間を襲うSFホラーコメディ「クリッター」シリーズの第3作。クリスティン・ピーターソンが監督を務め、田舎町を舞台にした前2作から一転、ロサンゼルスの老朽化した集合住宅を舞台に、住人たちとクリッターの攻防を描く。
主演はエイミー・ブルックス。共演にジョン・カルヴィン、ドン・オッパー、ジェフリー・ブレイクら。本作はレオナルド・ディカプリオの長編映画デビュー作としても知られている。
作品情報
| 日本版タイトル | 『クリッター3』 |
|---|---|
| 原題 | Critters 3 |
| 製作年 | 1991年 |
| 本国公開日 | 1991年12月11日(米国ビデオ発売。Rotten Tomatoesには1991年8月16日の限定劇場公開表記あり) |
| 日本公開日 | 劇場未公開・ビデオ発売 |
| ジャンル | SF/ホラー/コメディ |
| 製作国 | アメリカ |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 90分 |
| 監督 | クリスティン・ピーターソン |
|---|---|
| 脚本 | デヴィッド・J・スコウ |
| 製作 | ルパート・ハーヴェイ/バリー・オッパー |
| 製作総指揮 | 無 |
| 撮影 | トーマス・L・キャラウェイ |
| 編集 | テリー・ストークス |
| 作曲 | デヴィッド・C・ウィリアムズ |
| 出演 | エイミー・ブルックス/ジョン・カルヴィン/レオナルド・ディカプリオ/ドン・オッパー/ジェフリー・ブレイク/キャサリン・コルテス/ウィリアム・デニス・ハント |
| 製作 | OH Films/ニュー・ライン・シネマ |
| 配給 | ニュー・ライン・ホーム・ビデオ(米国) |
あらすじ
休暇から帰る途中のアニーは、弟ジョニー、父クリフォードとともに車のタイヤトラブルで休憩所に立ち寄る。そこで一家は謎めいた男チャーリーや少年ジョシュと出会うが、知らないうちに車の下へクリッターの卵が産み付けられていた。
一家が暮らす集合住宅へ運び込まれた卵はやがて孵化。何でも食い荒らす凶暴なクリッターたちが建物内を徘徊し始め、住人たちは逃げ場を失っていく。アニーたちは老朽化した建物から脱出するため、屋上を目指す。
主な登場人物(キャスト)
アニー(エイミー・ブルックス):本作の主人公。父クリフォード、弟ジョニーと暮らす少女。偶然クリッターの卵を集合住宅まで運び込んでしまい、住人たちとともに怪物の襲撃へ立ち向かう。
クリフォード(ジョン・カルヴィン):アニーとジョニーの父親。休暇から子どもたちと帰宅した直後、集合住宅でクリッターによる騒動に巻き込まれる。
ジョニー(クリスチャン・カズンズ/ジョセフ・カズンズ):アニーの弟。休憩所でチャーリーと遭遇し、危険を知らせる不思議なクリスタルを渡される。
ジョシュ(レオナルド・ディカプリオ):集合住宅の住人を追い出そうとする家主ブリッグスの義理の息子。父親のやり方に反発しながら、アニーたちと行動をともにする。レオナルド・ディカプリオにとって本作が長編映画デビューとなった。
チャーリー・マクファデン(ドン・オッパー):過去作にも登場したクリッターを追う賞金稼ぎ。クリッターの存在を知る数少ない人物として、再び怪物たちとの戦いへ向かう。
作品の魅力解説
田舎町から老朽アパートへ移したシリーズ第3作
『クリッター3』で大きく変化したのが舞台だ。前2作で中心となった田舎町から離れ、今回は多数の住人が暮らす老朽化した集合住宅にクリッターを放り込んだ。
停電や建物の老朽化によって脱出経路が限定される中、小さな怪物が室内や廊下を動き回る。広い町を舞台にしたパニックから、閉鎖空間を使ったモンスター映画へ構造を変えた作品になっている。
低予算モンスター映画としての弱さも目立つ
一方、本作はシリーズでも批評的評価が低い作品であり、Rotten Tomatoesの批評家スコアは0%。特に物語の薄さ、特殊効果、前2作と比べたスケールダウンなどが厳しく評価されている。
クリッターならではのブラックユーモアや小型モンスターが暴れ回るB級映画的な楽しさは残されているものの、シリーズを代表する一本というより、設定を変えながら続編を成立させた低予算シリーズ作品として見る方が実態に近い。
レオナルド・ディカプリオの映画デビュー作
現在では本作最大のトピックになっているのが、当時16歳だったレオナルド・ディカプリオの長編映画デビューである。
演じるジョシュは主人公ではないものの、アニーたちと行動する主要な若者のひとりとして一定の出番を持つ。後に『ギルバート・グレイプ』『タイタニック』『レヴェナント:蘇えりし者』などへ進んでいく俳優のキャリア最初期を確認できるという意味では、現在の映画史的な興味は大きい。
