名作『眺めのいい部屋』が、作品生誕40周年を記念した4K版として9月25日より全国順次公開される。
ジェームズ・アイヴォリー監督によるイギリス映画『眺めのいい部屋』の作品生誕40周年を記念した『眺めのいい部屋 4K』が、2026年9月25日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開されることが決定した。
第59回アカデミー賞で脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞に輝き、日本のミニシアター文化を語るうえでも欠かせない一本として親しまれてきた文芸ロマンスが、4K修復版としてスクリーンに甦る。
公開決定にあわせ、フィレンツェの夕暮れを背景にした40周年記念キービジュアルと、修復映像を使用した予告編も解禁された。
フィレンツェで自由と愛に目覚める、若き令嬢の成長物語
物語の舞台は、1907年のイタリア・フィレンツェ。イギリスの良家に生まれた若き令嬢ルーシーは、年上の従姉シャーロットとともに旅へ出る。
ところが、宿泊先のペンションで案内されたのは、期待していた美しい眺望とは異なる部屋だった。ルーシーたちの不満を耳にした同宿のエマソンと、その息子ジョージは、自分たちの部屋との交換を申し出る。
自由な考えを持つジョージと出会い、さらに名所巡りの途中である事件を目撃したことをきっかけに、ルーシーの心は大きく揺れ動いていく。厳格な社会規範や周囲の期待に縛られていた彼女が、自らの感情と向き合い、真実の愛を選び取るまでが描かれる。
原作は、イギリスを代表する作家E.M.フォースターによる同名小説。フィレンツェの開放的な風景と、保守的なイギリス社会との対比を通して、ひとりの女性が世界を広げ、大人へと成長していく姿を映し出した。
アカデミー賞®3部門受賞、英国を代表する俳優陣が集結
監督を務めたのは、『モーリス』『ハワーズ・エンド』などの文芸作品で知られ、『君の名前で僕を呼んで』では脚色と共同製作を担当したジェームズ・アイヴォリー。
本作は第59回アカデミー賞®において、作品賞をはじめとする主要8部門にノミネートされ、脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞の3部門を受賞した。第40回英国アカデミー賞では作品賞を含む5部門、第32回ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では最優秀外国語映画賞に輝いている。
主人公ルーシーを演じたのは、本作をきっかけに広く注目を集め、後に『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』などに出演するヘレナ・ボナム=カーター。ルーシーが心を寄せるジョージ役には、ジュリアン・サンズが起用された。
さらに、ダニエル・デイ=ルイス、ルパート・グレイブス、ジュディ・デンチ、マギー・スミスら、英国映画界を代表する俳優陣が共演。若き日の名優たちの演技を4K映像で堪能できることも、今回の上映の大きな見どころとなる。
夕暮れの口づけを捉えた記念ビジュアルと4K予告編
解禁された40周年記念キービジュアルには、フィレンツェの美しい夕暮れを背景に、ルーシーとジョージが口づけを交わす姿が収められた。歴史的な街並みと、ふたりの抑えきれない感情が重なり合う、本作を象徴するような一枚に仕上がっている。

『眺めのいい部屋 4K』キーアート ©1985 A ROOM WITH A VIEW PRODUCTIONS LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
予告編では、フィレンツェの街や自然、時代を映し出す衣装と美術、登場人物たちの繊細な表情が、4K修復映像によって鮮やかに映し出される。
劇中では、プッチーニの歌劇《ジャンニ・スキッキ》より「私のお父さん」や、《つばめ》より「ドレッタのすばらしい夢」をはじめ、ベートーヴェン、シューベルト、モーツァルトの楽曲を使用。映像と音楽が重なり合い、ルーシーの心の変化と物語の情感を引き立てている。
『眺めのいい部屋 4K』は、2026年9月25日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開。
【動画】『眺めのいい部屋 4K』40周年記念予告編
作品情報
日本版タイトル:『眺めのいい部屋 4K』
原題:『A Room with a View』
公開日:2026年9月25日(金)
原作:E.M.フォースター
製作:イスマイル・マーチャント
監督:ジェームズ・アイヴォリー
出演:ヘレナ・ボナム=カーター、ジュリアン・サンズ、ダニエル・デイ=ルイス、ルパート・グレイブス、ジュディ・デンチ、マギー・スミス
1986年/イギリス/カラー/117分/R15+/日本語字幕:小飯塚真知子/配給:ザジフィルムズ
公式サイト:https://www.zaziefilms.com/nagame/
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