映画『Black Palace(原題)』(2027)を紹介&解説。
映画『Black Palace』概要
映画『Black Palace』は、ニック・ハム監督が、切り裂きジャックによる連続殺人事件がロンドンを震撼させていた1888年の英国を舞台に描く心理スリラー/ロマンス。バッキンガム宮殿へ送り込まれた若い女性が、夜ごと宮殿から姿を消すヴィクトリア女王の孫を監視する任務を課され、王子との距離を縮める中で王室と自身の命を脅かす秘密へ近づいていく。主演はフレイヤ・アランとコディ・スミット=マクフィー。共演にジョー・アンダース、ラフィー・キャシディ、イアン・グレン、マーティン・クルーンズ、ジュリエット・スティーヴンソンら。
作品情報
| 日本版タイトル | 未定 |
|---|---|
| 原題 | Black Palace |
| 製作年 | 2027年 |
| 本国公開日 | 2027年予定(詳細未定) |
| 日本公開日 | 未定 |
| ジャンル | ドラマ/恋愛/スリラー |
| 製作国 | イギリス/スイス |
| 原作 | 無 |
| 上映時間 | 未発表 |
| 監督 | ニック・ハム |
|---|---|
| 脚本 | ジョン・クローカー |
| 製作 | マリー=クリスティーヌ・イェーガー=フィルメニッヒ/ピアーズ・テンペスト/マーク・ハファム/ニック・ハム |
| 製作総指揮 | ジェレミー・ボルト/ジョン・クローカー |
| 撮影 | ジェイミー・ラムゼイ |
| 編集 | ヤン・マイルズ |
| 作曲 | スティーヴン・プライス |
| 出演 | フレイヤ・アラン/コディ・スミット=マクフィー/ジョー・アンダース/ラフィー・キャシディ/イアン・グレン/マーティン・クルーンズ/ジュリエット・スティーヴンソン |
| 製作 | SIMIA Productions/Tempo Productions/Hamm4 |
| 配給 | 未定(New Regencyが世界販売を担当) |
あらすじ
1888年秋のロンドン。新興の大衆紙が切り裂きジャックによる連続殺人事件をセンセーショナルに報じ、街には恐怖が広がっていた。
そんな中、若い女性メアリーはヴィクトリア女王時代の英国政治と王室の中心、バッキンガム宮殿へ送り込まれる。表向きは宮殿で働く彼女だが、本当の任務は夜になるとたびたび姿を消すヴィクトリア女王の孫を監視することだった。
やがてメアリーは王子との距離を縮め、華やかな特権階級と貧困に覆われたロンドンの双方を行き来するようになる。しかし、その先で彼女が近づいていくのは、王室そのものと自らの生存を脅かしかねない危険な秘密だった。
主な登場人物(キャスト)
メアリー(フレイヤ・アラン):バッキンガム宮殿へ送り込まれる若い女性。宮廷で働く一方、夜ごと姿を消すヴィクトリア女王の孫を監視する任務を負う。王子との距離が近づくにつれ、特権と貧困が交錯するロンドンの中で危険な秘密へ接近していく。
ヴィクトリア女王の孫である王子:夜になるとたびたびバッキンガム宮殿から姿を消す王族。メアリーの監視対象となるが、やがて彼女と親密な関係になっていく。現時点で役名およびキャストとの正式な対応は発表されていない。
ヴィクトリア女王(ジュリエット・スティーヴンソン):19世紀後半の大英帝国を治める女王。物語の中心となるバッキンガム宮殿と王室を象徴する存在。
作品の魅力解説(公開前時点)
切り裂きジャックの恐怖とバッキンガム宮殿を交差させる設定
本作最大の特徴となりそうなのが、1888年の切り裂きジャック事件に揺れるロンドンと、英国王室の中心であるバッキンガム宮殿をひとつの物語に組み込んだ設定だ。
宮殿内部の華やかな世界だけで完結する王室ドラマではなく、街では正体不明の殺人鬼への恐怖が拡大し、大衆紙が刺激的な報道によって不安を煽っている。豪華な宮廷と不穏なロンドンという対照的な空間を主人公が行き来することで、ロマンスと犯罪スリラーが並行して展開していく。
王室ロマンスであり、女性のサバイバルストーリー
製作側は本作を「ねじれたロマンチックドラマ」であると同時に、女性のサバイバルストーリーとして紹介している。
メアリーは権力の中心である宮殿へ入り込みながら、その社会を自由に動かせる立場にはない。王子を監視するという任務と彼への感情の間で揺れながら、王族と労働者、特権と貧困という大きく異なる世界を横断し、自らの生存にも関わる秘密へ踏み込んでいく。
単なる身分違いの恋愛ではなく、「権力を持つ者がそれをどう使うのか」というテーマも物語の軸となることが明かされている。
ロマンスと恐怖が反転する“ジキルとハイド”型スリラー
ニック・ハム監督は、本作では物語の問いと答え、トーン、視点が絶えず変化し、それに合わせてジャンルも流動的に変化すると説明している。
ある瞬間は観客をスリリングな展開へ引き込み、次の瞬間にはロマンチックな世界へ誘う。強烈な恐怖と情熱を並存させることで、監督自身が「ジキルとハイド」のような体験と表現する、ロマンチックでありながら恐ろしく、魅惑的でありながら不穏な作品を目指している。
フレイヤ・アランとアカデミー賞候補経験を持つコディ・スミット=マクフィーを中心に、イアン・グレンやジュリエット・スティーヴンソンら英国作品でもおなじみのキャストが参加。撮影は終了し、2026年9月時点でポストプロダクションが進められている。
