『ゴッドファーザー PART III』とはどんな映画?あらすじ・キャスト・魅力まとめ

映画『ゴッドファーザー PART III』(1990)を紹介&解説。


映画『ゴッドファーザー PART III』概要

映画『ゴッドファーザー PART III』は、フランシス・フォード・コッポラ監督が、マリオ・プーゾと共同で脚本を手がけた犯罪ドラマ。『ゴッドファーザー』『ゴッドファーザー PART II』に続くシリーズ第3作で、老境に入ったマイケル・コルレオーネが、コルレオーネ・ファミリーを犯罪の世界から切り離し、合法的な事業へ移行させようとする姿を描く。主演はアル・パチーノ、共演にダイアン・キートン、タリア・シャイア、アンディ・ガルシア、ソフィア・コッポラら。

作品情報

日本版タイトル 『ゴッドファーザー PART III』
原題 The Godfather: Part III
製作年 1990年
本国公開日 1990年12月25日
日本公開日 1991年3月9日
ジャンル 犯罪/ギャングドラマ
製作国 アメリカ
原作 マリオ・プーゾ『ゴッドファーザー』の登場人物・世界観
上映時間 162分(劇場公開版)
前作 ゴッドファーザー PART II』(1974)
監督 フランシス・フォード・コッポラ
脚本 マリオ・プーゾ/フランシス・フォード・コッポラ
製作 フランシス・フォード・コッポラ
製作総指揮 フレッド・フックス/ニコラス・ゲイジ
撮影 ゴードン・ウィリス
編集 バリー・マルキン/リサ・フルクトマン/ウォルター・マーチ
作曲 カーマイン・コッポラ/ニーノ・ロータ
出演 アル・パチーノ/ダイアン・キートン/タリア・シャイア/アンディ・ガルシア/イーライ・ウォラック/ジョー・マンテーニャ/ジョージ・ハミルトン/ブリジット・フォンダ/ソフィア・コッポラ
製作 パラマウント・ピクチャーズ/ゾエトロープ・スタジオ
配給 パラマウント・ピクチャーズ

あらすじ

1979年、ニューヨーク。コルレオーネ・ファミリーのドンとして巨大な権力を築いたマイケル・コルレオーネは、家族を犯罪の世界から解放し、合法的な事業へ移行しようとしていた。バチカン関連企業への投資を通じて過去を清算しようとするマイケルだったが、旧来のマフィア勢力、教会内部の腐敗、そして後継者問題が絡み合い、再び血の抗争へと引き戻されていく。

一方、亡き兄ソニーの息子ヴィンセント・マンシーニは、激しい気性と野心を抱えてマイケルの前に現れる。ヴィンセントはコルレオーネ家の次世代を担う存在として頭角を現していくが、マイケルの娘メアリーとの関係は、ファミリーに新たな悲劇の影を落としていく。

主な登場人物(キャスト)

マイケル・コルレオーネ(アル・パチーノ):コルレオーネ・ファミリーのドン。過去に重ねてきた罪に苦しみながら、一族の事業を合法化し、家族を犯罪の世界から遠ざけようとする。

ケイ・アダムス(ダイアン・キートン):マイケルの元妻。かつてマイケルの世界から離れた人物であり、再会を通して、マイケルが変わったのか、それとも変われなかったのかを見つめる存在となる。

コニー・コルレオーネ・リッジ(タリア・シャイア):マイケルの妹。かつてはファミリーの抗争に翻弄される側だったが、本作では一族の内側で強い影響力を持つ人物として描かれる。

ヴィンセント・マンシーニ(アンディ・ガルシア):ソニー・コルレオーネの息子。短気で暴力的だが、行動力とカリスマ性を持つ若者。マイケルの後継者候補として浮上し、ファミリーの未来を大きく左右していく。

ドン・アルトベッロ(イーライ・ウォラック):コルレオーネ家と古くから関係を持つ老マフィア。表向きは親しげに振る舞いながら、マイケルの合法化計画に不穏な影を落とす。

ジョーイ・ザザ(ジョー・マンテーニャ):ニューヨークのマフィア勢力を率いる男。ヴィンセントと対立し、コルレオーネ・ファミリーの新たな火種となる。

メアリー・コルレオーネ(ソフィア・コッポラ):マイケルの娘。父の築いた財団に関わりながら、ヴィンセントに惹かれていく。マイケルにとって守るべき存在であり、本作の悲劇性を象徴する人物でもある。

アンソニー・コルレオーネ(フランク・ダンブロシオ):マイケルの息子。父の期待とは異なり、ファミリーの事業ではなく歌手としての道を選ぼうとする。

作品の魅力解説

マイケル・コルレオーネの“贖罪”を描く完結編

本作の中心にあるのは、かつて権力を手にするために多くを犠牲にしてきたマイケル・コルレオーネの後悔と贖罪である。前2作がマイケルの変貌と孤独を描いた作品だとすれば、『ゴッドファーザー PART III』は、その果てに残された罪の重さと、取り戻せない家族の時間を見つめる作品になっている。

世代交代の物語としての緊張感

ヴィンセント、メアリー、アンソニーといった次世代の人物が物語の前面に出ることで、本作は単なる続編ではなく、ファミリーの継承をめぐるドラマとして展開する。マイケルが過去から逃れようとすればするほど、若い世代がその影に巻き込まれていく構図が、シリーズ全体の悲劇性を深めている。

マフィア映画と宗教・政治劇の融合

本作では、コルレオーネ家の抗争に加え、バチカン、国際企業、金融スキャンダルを思わせる要素が重なっていく。個人の罪、家族のしがらみ、巨大な権力構造が結びつき、マフィア映画でありながら、宗教的・政治的な寓話としても読める厚みを持っている。

オペラ的な終幕がもたらす余韻

終盤では、イタリア・シチリアを舞台に、家族の物語とオペラ的な演出が重なっていく。愛、権力、血縁、裏切り、後悔が一気に交錯する構成は、シリーズ完結編としての荘厳さを生み出している。

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